( 香水工場の )
香る生活
「ステイ」のままではいられない
年末「サンタの贈り物」は「ステイ modified」に (2018/08/26)
( 販売が終了したオードパルファン「サンダルウッド ステイ」 )
当社にとっての8月は会計上の新年度。
それで8月から新しい取り組みや体制が始まります。8月から新年度ということは、6月くらいから、その年後半の計画や、翌年の新作のプランなどもある程度決め始めます。
これまでに決まったプランの一つが年末の「サンタの贈り物」。
「サンタ」は毎年、違った香りを限定でリリースしていますが、今年は「ステイ2」(仮称)となりました。
「ステイ」は、良質なサンダルウッド(白壇)精油を多めに配合した、なるべく "サンダルウッドなままの香り" をコンセプトスにした白檀香水の一つでしたが、昨年廃盤となりました。
人気がなさ過ぎて廃盤というわけでなく、原料の仕入れにちょっとした問題があったためです。
廃盤になると再リリース要望が多く来たりする製品があります。
「ステイ」は廃盤製品の中で、再リリースの要望が多かった製品でした。
完全に同じ原料は入手できません。そのため「ステイ」そのものではありませんが、「ステイ」に近い香りになります。
「ステイ modified」「ステイ改バージョン」「ステイのままではいられなかったバージョン」と呼んでいます。
現在試作中です。
(2018-08-26)
( 販売が終了したオードパルファン「サンダルウッド ステイ」 )
8月は気持ち一新
当社にとっての8月は会計上の新年度。
それで8月から新しい取り組みや体制が始まります。8月から新年度ということは、6月くらいから、その年後半の計画や、翌年の新作のプランなどもある程度決め始めます。
2018年の「サンタの贈り物」
これまでに決まったプランの一つが年末の「サンタの贈り物」。
「サンタ」は毎年、違った香りを限定でリリースしていますが、今年は「ステイ2」(仮称)となりました。
「ステイ」は、良質なサンダルウッド(白壇)精油を多めに配合した、なるべく "サンダルウッドなままの香り" をコンセプトスにした白檀香水の一つでしたが、昨年廃盤となりました。
人気がなさ過ぎて廃盤というわけでなく、原料の仕入れにちょっとした問題があったためです。
廃盤になると再リリース要望が多く来たりする製品があります。
「ステイ」は廃盤製品の中で、再リリースの要望が多かった製品でした。
ステイのままではいられない
完全に同じ原料は入手できません。そのため「ステイ」そのものではありませんが、「ステイ」に近い香りになります。
「ステイ modified」「ステイ改バージョン」「ステイのままではいられなかったバージョン」と呼んでいます。
現在試作中です。
(2018-08-26)
( 香水工場の )
香る生活
夏の電車内のニオイ
2020年までになんとかならないかと願いつつ (2018/08/26)
( 周囲への影響も大きいけど、プライベートな問題、だけど・・ )
体臭問題は、とてもプライベートなこと。他人から指摘されると、なぜだか、むしょうに落ち込む。私もそうだし、多くの人がそうだと思う。
強烈な体臭を漂わせている人がいても、本人には悪意がないし、プライベートな問題なので、誰も言えず、ただその場を耐えるしかない。
日本の電車には、強めの体臭の人が、比較的多めに出現する。鼻が効く人は、毎年6月くらいから憂鬱になる人も多いだろう。
(「鼻が曲がりそう」とあなたも言っているかも)
日本は、湿度が異様に高いので、ちょっとした弾みで体表の常在菌がビッグバンを起こす。
するとカラダから異様なニオイが発せられるようになる。そういう人々は、すれ違っただけでも強烈。
これを体臭と言うが、私には下着やシャツに付着した菌によるニオイのように見える。
「汗臭い」という表現は、普通に使われるが、カラダ自体からのニオイは、よほどのことがない限り、猛烈なものは少ない。
また、汗自体のニオイは本来非常に薄い(まったくないという人もいる)。汗そのものより、汗が下着やシャツを濡らすことで菌の発生を促す。これがニオイの原因となる。
条件がそろえば、タオルや布巾からも同じニオイが生まれる。こちらも菌の大増殖によるもの。
ところで、菌のニオイ生成能力だが、私がテストした範囲では、湿度90%・気温30度の環境に、肌を軽くぬぐった半乾きのタオルを放置すると、なんとわずか10分で、ニオイ・ビッグバンが始まる。
乾いたタオルなら、湿度90%・気温30度でも問題ない。菌はひたすら乾燥に弱く、半乾きが一番ビッグバンの理想的な環境のようだ。
人の体表(腸内にも相当数住み着いている)には、「皮膚常在菌」が住み着いている。
その種類は一説に1,000種類。あまりにも多すぎて、まとめて菌スペクトラムや菌スペクトルとか言われたりする。
菌をイメージ的に嫌う人もいるが、実は人の常在菌は、外部の悪玉菌からカラダを守るシールドの役割を果たしており、人と菌はハッピーな関係で共存している。
(人の肌が弱酸性である理由は、皮膚常在菌のおかげである。人の肌は本来中性。弱酸性であることで逆説的だが、殺菌効果が生まれる)
肌の美容にも常在菌は重要で、私が読んだ微生物学者の先生の本によれば、美肌になりたければ「正しい菌の育成のススメ」とおっしゃっておられた。
さて、あの強烈なニオイの原因だが、人の常在菌の中の、どの菌が原因かわからない。
人の常在菌の代表的な菌には、表皮ブドウ球菌や黄色ブドウ球菌、アクネ桿菌などがある。
表皮ブドウ球菌は、どちらかといえば善玉菌でニオイもきつくない。黄色ブドウ球菌は、腐敗臭を放つが、タオルやシャツを臭くするたぐいでないように思う。
ネットを検索すると、タオルやシャツを臭くする菌名を上げている記事もあるが、他に確認できる文献も多くなく、ここでは不明としたい。
細菌検査をすればよいが、そのチャンスには今のところ恵まれていない。
タオルやシャツを臭くする菌が生み出すニオイを感じない人もいるようだ。
電車の中でニオイを発している人は、実はこういう人々ではないだろうかと常々感じている。
嗅覚に障害があるわけでなく、鼻は生理的に正常であっても、ニオイは案外、文化的な側面があり、学習しないと「臭い」と認識できないニオイもあるようだ。
たとえば、子供の頃、家庭内でたまたま臭くなったタオルや布巾のニオイに対して、母親が「うわー、くちゃいね」と子供に教え、何度がそういう機会に遭遇すると、これが臭いニオイだと認識するようになるのではと空想している。
そういう機会に恵まれないまま、大人になると認識できないニオイがそれなりにあるように思う。
これは味覚も似ていて、学習機会がないと感じない味がある。たとえば、野菜の微妙な味の違いだ。
これら憶測の根拠は、国や民族によってニオイの嗜好や感じ方には大きな差がある点だ。
嗅覚は生理的には同じなのに、ニオイに対しては、国によって感じなかったり、好きたっだり、嫌いだったり分かれる点。
たとえば、チーズのニオイは、チーズを知らなかった頃の日本人からすれば、たんに腐敗臭、現代の日本人とはだいぶん感覚が違う。
というわけで、臭いニオイを臭いと意識する学習機会があると、電車の中のニオイがぐっと減少すると思う。
しかし、その学習機会の作り方は、個人ごとの生活の中の話だし、プライベートな問題だけに、まったくお手上げ。
JRさんも、電車内のニオイ問題は苦悩しているのではないか。
(2018-08-26)
( 周囲への影響も大きいけど、プライベートな問題、だけど・・ )
電車の中の体臭問題
体臭問題は、とてもプライベートなこと。他人から指摘されると、なぜだか、むしょうに落ち込む。私もそうだし、多くの人がそうだと思う。
強烈な体臭を漂わせている人がいても、本人には悪意がないし、プライベートな問題なので、誰も言えず、ただその場を耐えるしかない。
日本の電車には、強めの体臭の人が、比較的多めに出現する。鼻が効く人は、毎年6月くらいから憂鬱になる人も多いだろう。
(「鼻が曲がりそう」とあなたも言っているかも)
湿度が厳しい
日本は、湿度が異様に高いので、ちょっとした弾みで体表の常在菌がビッグバンを起こす。
するとカラダから異様なニオイが発せられるようになる。そういう人々は、すれ違っただけでも強烈。
体臭というより、下着やシャツから発せられるニオイ
これを体臭と言うが、私には下着やシャツに付着した菌によるニオイのように見える。
「汗臭い」という表現は、普通に使われるが、カラダ自体からのニオイは、よほどのことがない限り、猛烈なものは少ない。
また、汗自体のニオイは本来非常に薄い(まったくないという人もいる)。汗そのものより、汗が下着やシャツを濡らすことで菌の発生を促す。これがニオイの原因となる。
条件がそろえば、タオルや布巾からも同じニオイが生まれる。こちらも菌の大増殖によるもの。
ニオイ・ビッグバン
ところで、菌のニオイ生成能力だが、私がテストした範囲では、湿度90%・気温30度の環境に、肌を軽くぬぐった半乾きのタオルを放置すると、なんとわずか10分で、ニオイ・ビッグバンが始まる。
乾いたタオルなら、湿度90%・気温30度でも問題ない。菌はひたすら乾燥に弱く、半乾きが一番ビッグバンの理想的な環境のようだ。
人の常在菌
人の体表(腸内にも相当数住み着いている)には、「皮膚常在菌」が住み着いている。
その種類は一説に1,000種類。あまりにも多すぎて、まとめて菌スペクトラムや菌スペクトルとか言われたりする。
菌をイメージ的に嫌う人もいるが、実は人の常在菌は、外部の悪玉菌からカラダを守るシールドの役割を果たしており、人と菌はハッピーな関係で共存している。
(人の肌が弱酸性である理由は、皮膚常在菌のおかげである。人の肌は本来中性。弱酸性であることで逆説的だが、殺菌効果が生まれる)
肌の美容にも常在菌は重要で、私が読んだ微生物学者の先生の本によれば、美肌になりたければ「正しい菌の育成のススメ」とおっしゃっておられた。
どの菌が、あのニオイを?
さて、あの強烈なニオイの原因だが、人の常在菌の中の、どの菌が原因かわからない。
人の常在菌の代表的な菌には、表皮ブドウ球菌や黄色ブドウ球菌、アクネ桿菌などがある。
表皮ブドウ球菌は、どちらかといえば善玉菌でニオイもきつくない。黄色ブドウ球菌は、腐敗臭を放つが、タオルやシャツを臭くするたぐいでないように思う。
ネットを検索すると、タオルやシャツを臭くする菌名を上げている記事もあるが、他に確認できる文献も多くなく、ここでは不明としたい。
細菌検査をすればよいが、そのチャンスには今のところ恵まれていない。
ニオイを感じない人々
タオルやシャツを臭くする菌が生み出すニオイを感じない人もいるようだ。
電車の中でニオイを発している人は、実はこういう人々ではないだろうかと常々感じている。
嗅覚に障害があるわけでなく、鼻は生理的に正常であっても、ニオイは案外、文化的な側面があり、学習しないと「臭い」と認識できないニオイもあるようだ。
たとえば、子供の頃、家庭内でたまたま臭くなったタオルや布巾のニオイに対して、母親が「うわー、くちゃいね」と子供に教え、何度がそういう機会に遭遇すると、これが臭いニオイだと認識するようになるのではと空想している。
生活の中にあるニオイ学習の機会
そういう機会に恵まれないまま、大人になると認識できないニオイがそれなりにあるように思う。
これは味覚も似ていて、学習機会がないと感じない味がある。たとえば、野菜の微妙な味の違いだ。
これら憶測の根拠は、国や民族によってニオイの嗜好や感じ方には大きな差がある点だ。
嗅覚は生理的には同じなのに、ニオイに対しては、国によって感じなかったり、好きたっだり、嫌いだったり分かれる点。
たとえば、チーズのニオイは、チーズを知らなかった頃の日本人からすれば、たんに腐敗臭、現代の日本人とはだいぶん感覚が違う。
対策は・・・
というわけで、臭いニオイを臭いと意識する学習機会があると、電車の中のニオイがぐっと減少すると思う。
しかし、その学習機会の作り方は、個人ごとの生活の中の話だし、プライベートな問題だけに、まったくお手上げ。
JRさんも、電車内のニオイ問題は苦悩しているのではないか。
(2018-08-26)
( 香水工場の )
香る生活
フレグランス協会「フレグランスと私」
本当は一言で終わる今日の記事は、"フレグランス・コミュニティ"という話にまで膨らむ (2018/08/25)
( 日本フレグランス協会webサイト )
こんにちは。国分です。世の中には○○協会という名の団体さん、すごく多いと思いませんか?
私の理解では○○協会とは「同じ目標やテーマに取り組むコミュニティ」だと思うのです。すばらしいアイデアですよね。
参加会員が、それぞれ得意な分野でコミュニティへ貢献することで、個人では到底できない、知り得ないことが、可能になったりします。
(欠点は、利益や助けてもらうことだけが目的の甘えん坊会員が多くなると機能不全に陥るリスクかな)
当社は、"他社は他社、当社は当社"という独自スタイルの路線を淡々と歩む企業なので、こういうコミュニティへの参加は前向きとは言えない。
そんな当社も参加しているフレグランス関連のコミュニティが、日本フレグランス協会。
協会が設立された当初から、お知り合いも多く、会員として参加させていただいている次第で。
日本フレグランス協会webで「フレグランスと私」という企画が始まりました。
弊社社長の記事も掲載されましたので、ご紹介 → 「フレグランスと私」
「フレグランスと私」の紹介が今日のブログ記事の目的なんです・・とここで本日の記事は終了なんですが、ちょっと書きたりない気がするので・・The Fragrance Foundation さんのことを少し。
フレグランス協会やそういう趣旨のコミュニティは、世界にも多数存在します。
おそらく、世界的に一番有名なフレグランス団体は、ニューヨークの「The Fragrance Foundation」(フレグランス財団)でしょう。
設立は1949年。第二次世界大戦が終了し、日本とヨーロッパでは、荒涼とした戦場から復興が始まっている時代、米国では人類史上かつてない経済的大繁栄を謳歌した時代ですね。
それまで香水やフレグランスは、上流階級の嗜好品であり、一般庶民が手にする物品というイメージではありませんでした。
(欧米社会は、強固な階級社会。現在でもその意識は日本より強いようです)
しかし、米国では、この時代から一般庶民にも香水やフレグランスが急速に普及していきます。フレグランス財団は、そんな"フレグランスの民主化"に大きな役割を果たしたと考えられます。
フレグランス財団が主催する有名なイベントが「FiFiアワード」です。
その年のベストな香水を選考し、賞を授与するという儀式。「フレグランスのオスカー」とも評されます。
マスコミの関心を独り占めできますので、世界のブランドは、この賞を目指して、あの手この手で、腕を競い合います。
また、授賞式パーティーでは、世界中の大ブランド、パフューマー、世界の有力なフレグランス関係者が一堂に会する大イベントに成長しています。
フレグランス関係者にとっての年一度のお祭りですね。
(国分は呼ばれたことはない)
日本フレグランス協会と The Fragrance Foundation とは提携関係にあります。
平たく言えば、The Fragrance Foundation さんの成功事例をお手本に、日本でもフレグランスの普及を進めることが、協会に所属する私たちのミッションなんです。
(おしまい)
(2018-08-25)
( 日本フレグランス協会webサイト )
日本フレグランス協会とは?
こんにちは。国分です。世の中には○○協会という名の団体さん、すごく多いと思いませんか?
私の理解では○○協会とは「同じ目標やテーマに取り組むコミュニティ」だと思うのです。すばらしいアイデアですよね。
参加会員が、それぞれ得意な分野でコミュニティへ貢献することで、個人では到底できない、知り得ないことが、可能になったりします。
(欠点は、利益や助けてもらうことだけが目的の甘えん坊会員が多くなると機能不全に陥るリスクかな)
当社は、"他社は他社、当社は当社"という独自スタイルの路線を淡々と歩む企業なので、こういうコミュニティへの参加は前向きとは言えない。
そんな当社も参加しているフレグランス関連のコミュニティが、日本フレグランス協会。
協会が設立された当初から、お知り合いも多く、会員として参加させていただいている次第で。
弊社記事の紹介
日本フレグランス協会webで「フレグランスと私」という企画が始まりました。
弊社社長の記事も掲載されましたので、ご紹介 → 「フレグランスと私」
「フレグランスと私」の紹介が今日のブログ記事の目的なんです・・とここで本日の記事は終了なんですが、ちょっと書きたりない気がするので・・The Fragrance Foundation さんのことを少し。
世界のフレグランス協会
フレグランス協会やそういう趣旨のコミュニティは、世界にも多数存在します。
おそらく、世界的に一番有名なフレグランス団体は、ニューヨークの「The Fragrance Foundation」(フレグランス財団)でしょう。
設立は1949年。第二次世界大戦が終了し、日本とヨーロッパでは、荒涼とした戦場から復興が始まっている時代、米国では人類史上かつてない経済的大繁栄を謳歌した時代ですね。
それまで香水やフレグランスは、上流階級の嗜好品であり、一般庶民が手にする物品というイメージではありませんでした。
(欧米社会は、強固な階級社会。現在でもその意識は日本より強いようです)
しかし、米国では、この時代から一般庶民にも香水やフレグランスが急速に普及していきます。フレグランス財団は、そんな"フレグランスの民主化"に大きな役割を果たしたと考えられます。
フレグランス財団が主催する有名なイベントが「FiFiアワード」です。
その年のベストな香水を選考し、賞を授与するという儀式。「フレグランスのオスカー」とも評されます。
マスコミの関心を独り占めできますので、世界のブランドは、この賞を目指して、あの手この手で、腕を競い合います。
また、授賞式パーティーでは、世界中の大ブランド、パフューマー、世界の有力なフレグランス関係者が一堂に会する大イベントに成長しています。
フレグランス関係者にとっての年一度のお祭りですね。
(国分は呼ばれたことはない)
日本フレグランス協会と The Fragrance Foundation とは提携関係にあります。
平たく言えば、The Fragrance Foundation さんの成功事例をお手本に、日本でもフレグランスの普及を進めることが、協会に所属する私たちのミッションなんです。
(おしまい)
(2018-08-25)
( 香水工場の )
香る生活
ジャスミン香水の白濁
オードパルファン「ジャスミン」の現行ロットはやや白く白濁しています (2018/08/22)
( オードパルファン「ジャスミン」、天然香料のためやや白濁気味ですが、このまま販売中 )
こんにちは。国分です。今日は、当社の人気香水、オードパルファン「ジャスミン」のにごりについてお知らせです。
香水は、とくに天然香料を多めに使うと、オリ(異物)や白濁(はくだく)・にごりが発生するものが多々あります。
その一つがオードパルファン「ジャスミン」。
他の香料を合わせエタノールに溶かし込むと、あっというまに白濁を生成します。
天然物なので、産地や収穫時期、それにその年の気候や雨の量によって毎年変化するため、白濁の出やすさは、仕入れロットごとに異なる傾向があります。
多くの香水ブランドでは、オリや白濁は、不良と考え、徹底的に取り除く傾向が強いようです。
消費者の方々からクレームが発せられるリスクがありますので、理解できる対策です。
しかし、オリや白濁を徹底的に取り除くためには、強い溶剤を利用することになりがちです。
(オリ下げやフィルタリングなど手法はいろいろありますが、最終的には溶剤)
当社はなるべくナチュラルな製法で作りたいため、創業以来、多少のオリや白濁は、お客さまに許容をお願いいただくスタンスで製造・販売しています。
今回、この夏に入荷したジャスミンオイル(ジャスミンの天然香料)は、香りは今までと同じですが、白濁が強く出る傾向のオイルでした。
リピートのお客さまには、以前よりも白濁が強くなっていると感じられるでしょう(もともとオードパルファン「ジャスミン」は白濁気味)。
白濁気味での香水を販売しているブランドや業者は多くありませんので、はじめて購入された方は驚かれたでしょう。
このようなスタンスで販売しておりますので、ご容赦いただきたいと希望しています。
ですが、商品がお手元に届いた後、白濁を発見し、気持ち悪い、使えないと思われる方は、お知らせ下さい。ご希望をお聞きして対応させていただきます。
オードパルファン「ジャスミン」
(2018-08-22)
( オードパルファン「ジャスミン」、天然香料のためやや白濁気味ですが、このまま販売中 )
ジャスミンの天然香料
こんにちは。国分です。今日は、当社の人気香水、オードパルファン「ジャスミン」のにごりについてお知らせです。
香水は、とくに天然香料を多めに使うと、オリ(異物)や白濁(はくだく)・にごりが発生するものが多々あります。
その一つがオードパルファン「ジャスミン」。
他の香料を合わせエタノールに溶かし込むと、あっというまに白濁を生成します。
天然物なので、産地や収穫時期、それにその年の気候や雨の量によって毎年変化するため、白濁の出やすさは、仕入れロットごとに異なる傾向があります。
多少の白濁は許容ください
多くの香水ブランドでは、オリや白濁は、不良と考え、徹底的に取り除く傾向が強いようです。
消費者の方々からクレームが発せられるリスクがありますので、理解できる対策です。
しかし、オリや白濁を徹底的に取り除くためには、強い溶剤を利用することになりがちです。
(オリ下げやフィルタリングなど手法はいろいろありますが、最終的には溶剤)
当社はなるべくナチュラルな製法で作りたいため、創業以来、多少のオリや白濁は、お客さまに許容をお願いいただくスタンスで製造・販売しています。
「ジャスミン」リピートのお客さまへ
今回、この夏に入荷したジャスミンオイル(ジャスミンの天然香料)は、香りは今までと同じですが、白濁が強く出る傾向のオイルでした。
リピートのお客さまには、以前よりも白濁が強くなっていると感じられるでしょう(もともとオードパルファン「ジャスミン」は白濁気味)。
はじめて購入されたお客さまへ
白濁気味での香水を販売しているブランドや業者は多くありませんので、はじめて購入された方は驚かれたでしょう。
このようなスタンスで販売しておりますので、ご容赦いただきたいと希望しています。
ですが、商品がお手元に届いた後、白濁を発見し、気持ち悪い、使えないと思われる方は、お知らせ下さい。ご希望をお聞きして対応させていただきます。
オードパルファン「ジャスミン」
(2018-08-22)
( 香水工場の )
香る生活
切手風シールはお好き?
信陽堂さんのラベル作りは、いい味出してます (2018/08/22)
( ギザギザの切手風シール by 信陽堂 )
当社は、自社オリジナル香水を開発製造している香水メーカーです。
1990年代に設立、最初はちょっと危なげなラベルデザインから始まりましたが、何度がアップグレードを行って、現在切手風のラベルデザインを採用しています。
これを導入したのは、2年くらい前からです。
他社さんは、おそらくこんなラベルは採用しないでしょうから、気に入っています。
( 当社のフルボトルの例 )
このラベルを制作してくれている会社さんが、株式会社 信陽堂。
100年以上の歴史がある老舗、当社のだいたいのラベル類は、こちらに制作を依頼します。
今回、この信陽堂さんにて、当社の切手風ラベルと同じサイズ、同じテイストのオリジナルシール制作キャンペーンが開始されましたので、このブログでも紹介いたします。
個人でオリジナルシールを作りたいという方は、そう多くないと思います。
が、企業やショップさんなら、ご関心おありかも・・
フォイル(箔)イン ラヴ❤︎ 切手型シールをつくろう!(2018年9月17日まで)
(2018-08-22)
( ギザギザの切手風シール by 信陽堂 )
切手風ラベルの採用
当社は、自社オリジナル香水を開発製造している香水メーカーです。
1990年代に設立、最初はちょっと危なげなラベルデザインから始まりましたが、何度がアップグレードを行って、現在切手風のラベルデザインを採用しています。
これを導入したのは、2年くらい前からです。
他社さんは、おそらくこんなラベルは採用しないでしょうから、気に入っています。
( 当社のフルボトルの例 )
当社のラベルを制作してくれる信陽堂
このラベルを制作してくれている会社さんが、株式会社 信陽堂。
100年以上の歴史がある老舗、当社のだいたいのラベル類は、こちらに制作を依頼します。
今回、この信陽堂さんにて、当社の切手風ラベルと同じサイズ、同じテイストのオリジナルシール制作キャンペーンが開始されましたので、このブログでも紹介いたします。
個人でオリジナルシールを作りたいという方は、そう多くないと思います。
が、企業やショップさんなら、ご関心おありかも・・
フォイル(箔)イン ラヴ❤︎ 切手型シールをつくろう!(2018年9月17日まで)
(2018-08-22)
( 香水工場の )
香る生活
デザインは大切
デザインセンスをさりげなく訓練する習慣 (2018/08/22)
( 孫子風に言えば「デザインは企業の大事、存亡の道、軽んずべからず」 )
80年代、日本の製造業は世界津々浦々にとどろき「MADE IN JAPAN」は輝ける品質の証でした。
当時、ダイムラー・ベンツの社長が、日本車の部品の不良品率の少なさは「理論上考えられない」と言ったとか言わないとか、という時代です。
日本製は、米国やヨーロッパ製造業を次々と駆逐していきましたが、その日本製もかげりが。
現在、世界の家電製品は、もはや60%が「MADE IN CHINA」。日本製が米国家電を駆逐したように、現在は中国製が日本製・韓国製を駆逐中です。
80年代、製造業で日本に圧倒された米国やヨーロッパを見ると、その後、彼らは「金融・ソフトウェア・デザイン」へと進路を切り替えたというのが、私の持論です。
「金融」とは、カネを商品とする究極のビジネス、多くの産業が最終的に金融へ向うことは必至で、たとえば、日本でもソニーが、ソニー銀行やソニー保険で業績を伸ばしている例は、私的にはすごく自然なこと。
(Amazonも金融に向かうはずです)
「製造業の次に来るものが金融」という意見は、反対意見も少ないでしょうが、デザインも製造業の次に来るものと感じています。
(中国政府もデザイン関連機関の設立など、デザイン重視政策を矢継ぎ早に打ち出し中)
私はデザインに関してまったくの素人で、デザインをウンヌンできる人間ではありませんが、デザインの重要性は痛感しています。
企業で働く人は、すべての人がデザインに関心を抱くべきだと信じます。
それで、当社では、デザイナーが制作する作品は、全員で評価することを日課としています。
内部制作でろうと、外部委託であろうと、全員で見て、触ってブレインストーミングします。
上がってきたラフ案をブラッシュアップするためのミーティングですし、いくつかのデザイン案に分かれた際は、よりよい作品選択のためのミーティングです。
しかし、同時に社員一人一人が、デザインに関心を持ち、そして、意識を高めるための訓練にもなっています。
(どちらかといえば、後者の方が重要)
デザイナーではないけど、デザインに無関心ではいられないように全員で切磋琢磨、というねらいです。
ここからは国分が、デザインに関して考え方を変えるキッカケとなった思い出話です。
昔、故・小倉昌男氏の本を読んだことがあります。「宅急便」というコトバを生み出したヤマト運輸の先々代くらいの社長さまです。
事実上のオーナー社長さんで、個人向けの宅配事業を成功させた企業家・起業家。
非常におもしろくて、起業家スピリットに触れる思いで夢中でページをめくりました。
好きだった部分は、三越百貨店とのバトルと役人たちとのバトル。
(現在に至ってもヤマト運輸は、ある省庁から「敵」と見なされている)
しかし、一番記憶に残った部分は、クロネコヤマトのロゴ誕生話でした。
ここからの話は、私のうろ覚えです。
もしかしたら、経年の間に勝手に記憶がねじ曲げられ、妄想しているかもしれません。本の題名も忘れ、見直して書けばいいのですが、その変質したかもしれないままの生の記憶で書きます。
親ネコが子ネコをくわえて運んでいるロゴ、誰もが知っているあのロゴは、米国の運送会社「Allied Van Lines社」のロゴの派生バージョン。
え、パクリ?
いえいえ、業務提携先の Allied Van Lines社の社長が来日した際、ロゴに感銘していた小倉氏が、当社にも使わせてほしいと依頼し、その場で、快く許可をいただいたものだそうです。
今では考えられない話ですね。
1950年代、社長の権限が、投資家や株主に対して比較的強かった当時、またロゴやマークに対する権利意識もそれほど強くない時代ですので、社長同士のこのような即断も多かったと思います。
信頼関係があっての話ですよね。
小倉氏は自社のデザイナーにこのロゴの日本版制作を命じます。
このデザイナーさんの名前が出てきません。忘れてしまいました。このデザイナーさん、小倉氏の文面から伝わってくるイメージは、サラリーマン肌でなく、ややくたびれた感じの芸術家タイプ。
こんなデザイナーさんが企業の顔となるロゴデザインを担当しました。
相当苦悩してあのロゴは生まれたようです。
( 誰もが知っているロゴ )
ようやく完成した日、小倉氏はそのロゴのできばえに感心して「デザイナーを呼んでこい」と部下に命じると、彼は職場にはおらず、近所のそば屋で酒を飲んでいました。
勤務時間内でしたが、まさか社長に呼ばれるなど夢にも思わず、仕事上がりにほっと一杯やっていたのでしょう。
赤ら顔で、バツが悪そうにやってきたデザイナーに小倉氏は一時金を手渡しました。
このデザイナーさんは、その後、しばらくして亡くなりました。
亡くなった原因は明記されていません。
しかし、あの秀逸なロゴが彼の寿命を奪った気がしてならないのです。
以上が私が記憶している顛末です。
このときから私の中でデザインとは、人の命をすり減らすかもしれない何かというイメージに変わりました。
(2018-08-22)
( 孫子風に言えば「デザインは企業の大事、存亡の道、軽んずべからず」 )
追い詰められた日本の製造業
80年代、日本の製造業は世界津々浦々にとどろき「MADE IN JAPAN」は輝ける品質の証でした。
当時、ダイムラー・ベンツの社長が、日本車の部品の不良品率の少なさは「理論上考えられない」と言ったとか言わないとか、という時代です。
日本製は、米国やヨーロッパ製造業を次々と駆逐していきましたが、その日本製もかげりが。
現在、世界の家電製品は、もはや60%が「MADE IN CHINA」。日本製が米国家電を駆逐したように、現在は中国製が日本製・韓国製を駆逐中です。
進化の方向
80年代、製造業で日本に圧倒された米国やヨーロッパを見ると、その後、彼らは「金融・ソフトウェア・デザイン」へと進路を切り替えたというのが、私の持論です。
「金融」とは、カネを商品とする究極のビジネス、多くの産業が最終的に金融へ向うことは必至で、たとえば、日本でもソニーが、ソニー銀行やソニー保険で業績を伸ばしている例は、私的にはすごく自然なこと。
(Amazonも金融に向かうはずです)
「製造業の次に来るものが金融」という意見は、反対意見も少ないでしょうが、デザインも製造業の次に来るものと感じています。
(中国政府もデザイン関連機関の設立など、デザイン重視政策を矢継ぎ早に打ち出し中)
意識すればデザイン力は上がる
私はデザインに関してまったくの素人で、デザインをウンヌンできる人間ではありませんが、デザインの重要性は痛感しています。
企業で働く人は、すべての人がデザインに関心を抱くべきだと信じます。
それで、当社では、デザイナーが制作する作品は、全員で評価することを日課としています。
内部制作でろうと、外部委託であろうと、全員で見て、触ってブレインストーミングします。
上がってきたラフ案をブラッシュアップするためのミーティングですし、いくつかのデザイン案に分かれた際は、よりよい作品選択のためのミーティングです。
しかし、同時に社員一人一人が、デザインに関心を持ち、そして、意識を高めるための訓練にもなっています。
(どちらかといえば、後者の方が重要)
デザイナーではないけど、デザインに無関心ではいられないように全員で切磋琢磨、というねらいです。
デザインで、ショックを受けた話
ここからは国分が、デザインに関して考え方を変えるキッカケとなった思い出話です。
昔、故・小倉昌男氏の本を読んだことがあります。「宅急便」というコトバを生み出したヤマト運輸の先々代くらいの社長さまです。
事実上のオーナー社長さんで、個人向けの宅配事業を成功させた企業家・起業家。
非常におもしろくて、起業家スピリットに触れる思いで夢中でページをめくりました。
好きだった部分は、三越百貨店とのバトルと役人たちとのバトル。
(現在に至ってもヤマト運輸は、ある省庁から「敵」と見なされている)
しかし、一番記憶に残った部分は、クロネコヤマトのロゴ誕生話でした。
ここからの話は、私のうろ覚えです。
もしかしたら、経年の間に勝手に記憶がねじ曲げられ、妄想しているかもしれません。本の題名も忘れ、見直して書けばいいのですが、その変質したかもしれないままの生の記憶で書きます。
ロゴに秘められた物語
親ネコが子ネコをくわえて運んでいるロゴ、誰もが知っているあのロゴは、米国の運送会社「Allied Van Lines社」のロゴの派生バージョン。
え、パクリ?
いえいえ、業務提携先の Allied Van Lines社の社長が来日した際、ロゴに感銘していた小倉氏が、当社にも使わせてほしいと依頼し、その場で、快く許可をいただいたものだそうです。
今では考えられない話ですね。
1950年代、社長の権限が、投資家や株主に対して比較的強かった当時、またロゴやマークに対する権利意識もそれほど強くない時代ですので、社長同士のこのような即断も多かったと思います。
信頼関係があっての話ですよね。
小倉氏は自社のデザイナーにこのロゴの日本版制作を命じます。
ロゴの完成
このデザイナーさんの名前が出てきません。忘れてしまいました。このデザイナーさん、小倉氏の文面から伝わってくるイメージは、サラリーマン肌でなく、ややくたびれた感じの芸術家タイプ。
こんなデザイナーさんが企業の顔となるロゴデザインを担当しました。
相当苦悩してあのロゴは生まれたようです。
( 誰もが知っているロゴ )
ようやく完成した日、小倉氏はそのロゴのできばえに感心して「デザイナーを呼んでこい」と部下に命じると、彼は職場にはおらず、近所のそば屋で酒を飲んでいました。
勤務時間内でしたが、まさか社長に呼ばれるなど夢にも思わず、仕事上がりにほっと一杯やっていたのでしょう。
赤ら顔で、バツが悪そうにやってきたデザイナーに小倉氏は一時金を手渡しました。
命に関わるデザイン
このデザイナーさんは、その後、しばらくして亡くなりました。
亡くなった原因は明記されていません。
しかし、あの秀逸なロゴが彼の寿命を奪った気がしてならないのです。
以上が私が記憶している顛末です。
このときから私の中でデザインとは、人の命をすり減らすかもしれない何かというイメージに変わりました。
(2018-08-22)
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