( 香水工場の )
香る生活
低アルコール香水の感想
ローアル香水プレゼント企画でお寄せいただいた感想を公開 (2022/07/28)
( ローアル香水 )
アンケートにご協力いただいたお客様に感謝申し上げます。
いろいろなテストを繰り返していると、わからなくなることが多々あります。
が、こんなとき第三者の冷静な一言に気づかされることも、またしかり。
今回もいろいろなご意見、ありがとうございました。
低アルコール香水のアンケートだけでなく、容器の新スプレーのご感想も頂いておりますが、その部分はここでは割愛しております。
いただいたご意見をまとめて単純化すれば下記の3点:
(1) (どちらでもOK) 違いを感じない
(2) (メリット) 刺激が少ない
(3) (デメリット) ベタつき感あり
現状でもある程度の許容いただいている印象を受けました。
その上で、デメリットの部分の改善策があるのかという点でしょうか。
ローアル香水の商品化は具体化していませんが、飲料に関しては、世界的に明確に "脱アルコール化" が進んでいますので、香水もその可能性があります。
もしその方向に進まなければならない事態になった場合は、今回の実験とコメントは開発のスタートラインですね。
香り具合は、とても軽い感じがしました。昔流行った、資生堂の「シャワーコロン」を思い出して、個人的には懐かしい感じがしました。シャワーのようにパシャパシャ使える感じです。
匂いはしっかりと感じられ、つけた後ほのかに匂いを感じるのがとても良いです。
場合によっては低アルコールの方が使い勝手がいいかも?と思いました。
刺激が少なく柔らかくていいな、と思いました。ローアル香水を使うのは初めてです。寝香水(?)にちょうどいい感じがしたので、そのように使っています。いい香りです。
最初のアルコール臭が少ないので、初めから香水そのものの香りが感じられました。
アルコールの刺激:全く刺激を感じませんでした。いつもつけている「柑橘系」は、皮膚の薄い手首にスプレーすると、たまに一瞬だけピリッとすることもありますが、ローアル香水は3回つけて3回とも刺激を感じませんでした。優しいつけ心地ちでした。
香り具合:いつもの「柑橘系」と比べると、ローアル香水の方が酸っぱさを感じました。普段はフルボトル25mlまたは以前のスプレーボトル4mlを使っています。どちらもつけたては、少し苦味もある爽やかな果皮の香りが感じられて、それから果実を思わせる酸味が続きます。ローアル香水は、すぐに果実の香りが感じられて、私の肌では特に酸味が強くでました。しかし、時間が経つといつもの「柑橘系」と同じ香りが肌の上に残って感じられました。
スプレー時代の「柑橘系」がなくなりかけていたので、有り難くプレゼントの時期を見て購入しました。せっかくなので両腕で比較してみたのですが、私には香りも使用感もさっぱり違いが分からず……。アルコールの刺激に強い肌なのもあり、製品自体がローアルのものに切り替わっても、まったく気付かない顧客の一人かもしれません。
刺激は感じませんでした。
ただ、塗布した部位に オイル?糊?が張り付いたままのような不快感があります。肌に蓋をしてコーティングされてるような…ぬる?っと…
(注意事項として その旨記載があれば、理解を得られるレベルと思います)
もともとの柑橘系を所持してないので、比べられませんが、スーッとして香り立ち良いのかな、と思います。
たしかに普通の製品よりアルコールの感じが少なくて刺激も少なくていいとおもいました。
この香りの通常版を試した事が無いので差については分かりませんが
穏やかに香り立つようで、特に違和感はありません
元々皮膚は強めなので香水で困った事は無かったのですが、付ける量の加減がわからず匂いが強くなりすぎるという事から興味はあっても付けれない状態でした。武蔵野ワークスさんは本製品が優しい香りということで以前ヘルシンキ空港を購入し大変気に入っています。ですが、やはり普段使いは出来ずたまに使う程度でした。
ローアル香水がもっとほのかに香るタイプでしたら普段使い出来ていいなと思いました。
香り方はいいと思います。付けすぎかな?という心配がなくていいです。
刺激はありませんでした。
御社は製品、取り組み、デザインとても素晴らしいと思います。
出会わせてくれたSNSに感謝します。
これからも生活を豊かにする良いものを作ってください。
低アルコールに関して、ややしっとり感が残り、アルコール刺激も少なく、しみないように感じました。
ローアルコールでも香り具合や使い心地の差はよくわかりませんでした。
アルコール濃度についてあまり気にしたことがないので、どちらでも構わないかな、と思います。
手首周りなど、アルコールに反応しやすい体質なのですが、これはかなり低刺激でした。
変わりに少々ベタつく気がしますが、痒くならないのはとてもいいです。
香りは、他と変わらずの強さに思いました。
(2022-07-28)
( ローアル香水 )
感想をお寄せ頂いたお客様に感謝
アンケートにご協力いただいたお客様に感謝申し上げます。
いろいろなテストを繰り返していると、わからなくなることが多々あります。
が、こんなとき第三者の冷静な一言に気づかされることも、またしかり。
今回もいろいろなご意見、ありがとうございました。
低アルコール香水のアンケートだけでなく、容器の新スプレーのご感想も頂いておりますが、その部分はここでは割愛しております。
私の結論
いただいたご意見をまとめて単純化すれば下記の3点:
(1) (どちらでもOK) 違いを感じない
(2) (メリット) 刺激が少ない
(3) (デメリット) ベタつき感あり
現状でもある程度の許容いただいている印象を受けました。
その上で、デメリットの部分の改善策があるのかという点でしょうか。
ローアル香水の商品化は具体化していませんが、飲料に関しては、世界的に明確に "脱アルコール化" が進んでいますので、香水もその可能性があります。
もしその方向に進まなければならない事態になった場合は、今回の実験とコメントは開発のスタートラインですね。
お客様コメント
香り具合は、とても軽い感じがしました。昔流行った、資生堂の「シャワーコロン」を思い出して、個人的には懐かしい感じがしました。シャワーのようにパシャパシャ使える感じです。
匂いはしっかりと感じられ、つけた後ほのかに匂いを感じるのがとても良いです。
場合によっては低アルコールの方が使い勝手がいいかも?と思いました。
刺激が少なく柔らかくていいな、と思いました。ローアル香水を使うのは初めてです。寝香水(?)にちょうどいい感じがしたので、そのように使っています。いい香りです。
最初のアルコール臭が少ないので、初めから香水そのものの香りが感じられました。
アルコールの刺激:全く刺激を感じませんでした。いつもつけている「柑橘系」は、皮膚の薄い手首にスプレーすると、たまに一瞬だけピリッとすることもありますが、ローアル香水は3回つけて3回とも刺激を感じませんでした。優しいつけ心地ちでした。
香り具合:いつもの「柑橘系」と比べると、ローアル香水の方が酸っぱさを感じました。普段はフルボトル25mlまたは以前のスプレーボトル4mlを使っています。どちらもつけたては、少し苦味もある爽やかな果皮の香りが感じられて、それから果実を思わせる酸味が続きます。ローアル香水は、すぐに果実の香りが感じられて、私の肌では特に酸味が強くでました。しかし、時間が経つといつもの「柑橘系」と同じ香りが肌の上に残って感じられました。
スプレー時代の「柑橘系」がなくなりかけていたので、有り難くプレゼントの時期を見て購入しました。せっかくなので両腕で比較してみたのですが、私には香りも使用感もさっぱり違いが分からず……。アルコールの刺激に強い肌なのもあり、製品自体がローアルのものに切り替わっても、まったく気付かない顧客の一人かもしれません。
刺激は感じませんでした。
ただ、塗布した部位に オイル?糊?が張り付いたままのような不快感があります。肌に蓋をしてコーティングされてるような…ぬる?っと…
(注意事項として その旨記載があれば、理解を得られるレベルと思います)
もともとの柑橘系を所持してないので、比べられませんが、スーッとして香り立ち良いのかな、と思います。
たしかに普通の製品よりアルコールの感じが少なくて刺激も少なくていいとおもいました。
この香りの通常版を試した事が無いので差については分かりませんが
穏やかに香り立つようで、特に違和感はありません
元々皮膚は強めなので香水で困った事は無かったのですが、付ける量の加減がわからず匂いが強くなりすぎるという事から興味はあっても付けれない状態でした。武蔵野ワークスさんは本製品が優しい香りということで以前ヘルシンキ空港を購入し大変気に入っています。ですが、やはり普段使いは出来ずたまに使う程度でした。
ローアル香水がもっとほのかに香るタイプでしたら普段使い出来ていいなと思いました。
香り方はいいと思います。付けすぎかな?という心配がなくていいです。
刺激はありませんでした。
御社は製品、取り組み、デザインとても素晴らしいと思います。
出会わせてくれたSNSに感謝します。
これからも生活を豊かにする良いものを作ってください。
低アルコールに関して、ややしっとり感が残り、アルコール刺激も少なく、しみないように感じました。
ローアルコールでも香り具合や使い心地の差はよくわかりませんでした。
アルコール濃度についてあまり気にしたことがないので、どちらでも構わないかな、と思います。
手首周りなど、アルコールに反応しやすい体質なのですが、これはかなり低刺激でした。
変わりに少々ベタつく気がしますが、痒くならないのはとてもいいです。
香りは、他と変わらずの強さに思いました。
(2022-07-28)
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香る生活
今月のおすすめの香り・・夏よ華(2022年8月)
季節に合う香りを時々ご提案 (2022/07/25)
( 夏よ華の思い出 )
夏よ華は、当社オリジナルのオードパルファム。
以前は『花火(はなび)』という名称だったが、2年前に『夏よ華』となった。
創作の元となった花火は、長良川の花火大会。
輝く夜空とその後の静寂にすっかり感極まったパフューマーが創った香り。
この香りもすべてのお客様にヒットするわけでないが、細く長く愛されて販売開始からもう20年以上。
シトラスとサンダルウッドのおもしろいコンビネーションが香りのポイントだろうか。
(2022-07-25)
( 夏よ華の思い出 )
夏よ華(なつよばな)
夏よ華は、当社オリジナルのオードパルファム。
以前は『花火(はなび)』という名称だったが、2年前に『夏よ華』となった。
創作の元となった花火は、長良川の花火大会。
輝く夜空とその後の静寂にすっかり感極まったパフューマーが創った香り。
この香りもすべてのお客様にヒットするわけでないが、細く長く愛されて販売開始からもう20年以上。
シトラスとサンダルウッドのおもしろいコンビネーションが香りのポイントだろうか。
ミニプレゼント付き = ウエルカム・フレグランス
・期間:8月1日~20日
・プレゼント:Welcome Fragrance 1mL (香りは選べません)
・プレゼント対象:「夏よ華」のフルボトル25mL or 4mLキューブボトル が含まれるお買物ごとに1本の Welcome Fragrance
・プレゼント:Welcome Fragrance 1mL (香りは選べません)
・プレゼント対象:「夏よ華」のフルボトル25mL or 4mLキューブボトル が含まれるお買物ごとに1本の Welcome Fragrance
(2022-07-25)
( 香水工場の )
香る生活
低アルコール香水『柑橘系』プレゼント
低アルコール香水のプレゼント企画 (2022/07/06)
( ローアル香水 )
「ローアル」とは「ローアルコール」「低アルコール」の意味です。
平均的な香水(85%~95%)のアルコール濃度を「50%~60%」に低減した製品です。
本製品は、試作バージョンであり当社のレギュラー製品ではありません。
お客様コメント:
※たくさんの感想いただきました。別途公開させていただきました → 低アルコール香水の感想
(2022-07-06)
( ローアル香水 )
ローアル香水とは?
「ローアル」とは「ローアルコール」「低アルコール」の意味です。
平均的な香水(85%~95%)のアルコール濃度を「50%~60%」に低減した製品です。
本製品は、試作バージョンであり当社のレギュラー製品ではありません。
ローアル香水の2日限りのプレゼント企画
・プレゼント:柑橘系のローアルコール版 (4mL)
・期間:ご注文日時が7月19日(火)午後1時 ~ 21日(木)午後1時のもの
・プレゼント対象:25mLフルボトルを含むお買物 (お買物ごとに1本プレゼント)
※プレゼントが在庫切れの場合、通常の4mLキューブ軸ボトル『柑橘系』になります
お客様コメント:
※たくさんの感想いただきました。別途公開させていただきました → 低アルコール香水の感想
(2022-07-06)
【関連記事】
ノンアルコール香水
( 香水工場の )
香る生活
低アルコールやアルコールフリーの潮流
香水にも影響が及ぶかも? (2022/07/06)
( アルコールフリー香水の制作は、技術的にはカンタンだが・・・ )
※本記事は昨年、投稿した記事を更新・加筆したもので元記事は削除 (長文)
これは飲むアルコールの話ですが、世界的に「脱アルコール」がトレンドとして進行中です。
その影響もあって、飲むアルコールだけでなく、アルコール自体がちょっと敬遠されがちな昨今。
コスメや医薬品でもアルコールに刺激を感じて、避けたがる人も昔より増えている印象です。
私は昭和生まれの人間ですが、大学生の頃、先輩は「今の連中は酒を飲まなくなった」とよく嘆いていました。
(昔の日本人には「酒が飲めること」に価値観を持っていた人が多かったような・・)
このように昭和の時代ですら、すでに脱アルコールが進んでいましたが、当時よりも現代はさらに進んでいます。
日本では、酒の席での失敗は大目に見てもらえる風潮があります。
海外では酔っぱらいは「自己管理ができないダメ人間」と見なされますが、日本にもこういう価値観が生まれつつあるかもしれません。
10年くらい前、WHOの下部組織である国際ガン研究機関(IARC) が、アルコールを「グループ1」に入れた時から、世界のトレンドが「飲まない」方向に加速しました。
IARCは、食品や物質の発ガン性に関して、「発ガン性あり」から「発ガン性なし」まで、「グループ1」から「グループ4」のカテゴリーを作成し、食品や物質が、それぞれどのグループに入るか継続的に発表しています。
それによるとお酒(アルコール飲料)は、なんとアスベストやカドミウムとともに「グループ1」。
はじめてこの記事に接したとき信じられなかったですね。
お酒がアスベストやカドミウムと同じグループ?・・
IARCの意図的な誘導ではないかと疑いたくなりました。
これが原因かどうかわかりませんが、過去10年、欧米の酒造メーカーさんの身売りが増えている印象を受けます。
そして、それらを精力的に M&A しているのが、日本や中国の酒造メーカーといった構図を感じちゃいますね (タバコはそういう図式でしたね)
・Group 1「発ガン性がある」
アスベスト、カドミウム、受動喫煙、アルコール飲料・・・
・Group 2A 「発ガン性がおそらくある(probably)」
サーカディアンリズムを乱す交代制勤務、ディーゼルエンジンの排ガスなど
・Group 2B 「発ガン性があるかもしれない(possibly)」
携帯電話、ガソリンエンジンの排ガス、鉛など
・Group 3「発ガン性が分類できない」
原油、カフェイン、お茶・・
・Group 4 「発ガン性がおそらくない」
また、お酒を飲まないことが世界中の若い世代でブームになっているという記事もあふれている。
たとえば、
あえて“お酒を飲まない”人が急増中!?(Esquire)
脱アルコール。「ソバーキュリアス」という新トレンド(フィガロジャポン)
若い世代がお酒を飲まない現象は日本でも顕著です。
厚生労働省の「国民健康・栄養調査(令和元年/2019年)」によると、「飲酒の頻度」で「毎日」飲む人は、50代なら21.0%なのに対して、20代では4.9%。
「VOC」とは「Volatile Organic Compounds = 揮発性有機化合物」。
文字通り揮発する成分に対する規制です。
「VOC」といえば、イメージは自動車や工場の排ガス、塗料や有機溶剤などですが、アルコールもVOCの一つ・・というか、かなりの物質がVOCだし、ご家庭の料理ででる煙もVOCであり PM2.5。
VOC規制問題は、歴史も長く政治的経済的に広範囲に及ぶテーマだけに、私などが語れるテーマではありませんが、化粧品や香水に関して言えば、 VOC規制には、化粧品メーカーも影響を受けます。
ずばり言えば、アルコールなどの揮発成分は、やはり「なるべく出さない方が良い」という発想がスタンダードになってくると思われます。
とにかく「ゼロエミッション」(廃棄物を何も出さないこと)が理想とされる時代、直接的な有害性はないものも、とにかく出さない、または可能な限り少なくすることが求められます。
コロナパンデミックの現在、アルコール消毒液には、多くの人が毎日お世話になっています。
大量のアルコールが消費されている現状は、VOCポリシーからすれば、ゆゆしき事態だと思います。
VOC規制のもともとの出発点は、「ヘアスプレーが地球成層圏のオゾン層を破壊している」という仮説でした (1974年、アメリカ化学会の学会でのカリフォルニア大学ローランド教授の発表)。
当時ヘアスプレーのプロペラント(噴射剤)として、フロンガスが使用されており、フロンガスは冷蔵庫やエアコンの冷媒としても多用されていました。
オゾン層破壊は、皮膚ガンの増加を招きますが、皮膚ガンの発症比率が少ない日本では白内障リスクの方がより深刻。
当時は、たかがヘアスプレーでオゾン層破壊?と世界は懐疑的でしたが、次第に受け入れられ、わずか4年後の1978年、FDA(アメリカ食品医薬品局)は、フロンガスの化粧品への使用を禁止しました。
すぐにエアゾール業界全体、冷蔵庫やエアコンなどの家電製品にも波及し、現在では世界的に全廃へと向かっています。
この課程で、フロンガスに代わって「代替フロンガス」が開発されましたが、な、なんとこちらは強力な地球温室効果があり、2017年モントリオール議定にて、こちらも全廃方向へと。
もともとカリフォルニア州は、自動車排ガスによる大気汚染がひどく問題意識を持つ住民が多いという背景があり、VOCに関する規制強化が進みました。
カリフォルニアでは、フロンガスだけでなく、すべての揮発性物質が規制対象となっています。
(正確には、炭素原子を1~10個を持ち、蒸気圧が20℃で0.1mmHg以上あるほぼすべての有機化合物)
炭酸飲料に含まれる炭酸ガスは、さすがに規制外ですが、たとえば、ワインの世界的産地として有名なナパバレーでは、ワイン製造時に自然発酵するエタノールなどの放出に関して、何らかの規制がされるべきではという議論がなされています。
我らの感覚からすれば、ブドウ果汁が発酵して生成されるエタノールが問題なの?と驚きますが、牛のゲップ・オナラによる「メタンガス排出問題」同様、まじめに議論されているようです。
牛ゲップ問題も、最初聞いたときは笑い話か?と疑いましたが、世界中の牛全体のゲップは、なんと「中国・米国に次いで世界で3番目に温室効果あり」とのこと。
国連食糧農業機関(FAO)によれば、世界中で排出される温室効果ガスの約14%が家畜由来らしい。
カリフォルニア州以外の州やEU、日本などでの、一般的な VOC規制は、自動車排ガス、工場排ガス、塗料や有機溶剤などがメイン・ターゲット。
しかし、カリフォルニア州の VOC規制は、広範囲で厳しくかつ最先端であり、世界への影響力が大きいため、世界の大手化粧品メーカーやコスメブランドは、カリフォルニア州の VOC規制に対して敏感であると言われています。
香水やコスメに関するカリフォルニア州の現在の規制 (California Air Resources Board (CARB)'s Consumer Product Regulation) は、下記の通り:
VOC Standard - Personal fragrance product : 75%
香水から出るであろうVOCの中で、エタノールが一番多いと思われるので、カリフォルニアで香水を売るためには、最低でもアルコール濃度75%以下が求められることになる。
カリフォルニア州以外の米国や日本ではこのような規制はありませんが、先はわからない。
以上のように、世界のトレンドとして、低アルコール、もしくはアルコールフリーの時代が来ようとしているようです。
(2022-07-06)
( アルコールフリー香水の制作は、技術的にはカンタンだが・・・ )
※本記事は昨年、投稿した記事を更新・加筆したもので元記事は削除 (長文)
世界的な脱アルコール・トレンド
これは飲むアルコールの話ですが、世界的に「脱アルコール」がトレンドとして進行中です。
その影響もあって、飲むアルコールだけでなく、アルコール自体がちょっと敬遠されがちな昨今。
コスメや医薬品でもアルコールに刺激を感じて、避けたがる人も昔より増えている印象です。
私は昭和生まれの人間ですが、大学生の頃、先輩は「今の連中は酒を飲まなくなった」とよく嘆いていました。
(昔の日本人には「酒が飲めること」に価値観を持っていた人が多かったような・・)
このように昭和の時代ですら、すでに脱アルコールが進んでいましたが、当時よりも現代はさらに進んでいます。
日本では、酒の席での失敗は大目に見てもらえる風潮があります。
海外では酔っぱらいは「自己管理ができないダメ人間」と見なされますが、日本にもこういう価値観が生まれつつあるかもしれません。
WHOは、飲用アルコールを駆逐したい!?
10年くらい前、WHOの下部組織である国際ガン研究機関(IARC) が、アルコールを「グループ1」に入れた時から、世界のトレンドが「飲まない」方向に加速しました。
IARCは、食品や物質の発ガン性に関して、「発ガン性あり」から「発ガン性なし」まで、「グループ1」から「グループ4」のカテゴリーを作成し、食品や物質が、それぞれどのグループに入るか継続的に発表しています。
それによるとお酒(アルコール飲料)は、なんとアスベストやカドミウムとともに「グループ1」。
はじめてこの記事に接したとき信じられなかったですね。
お酒がアスベストやカドミウムと同じグループ?・・
IARCの意図的な誘導ではないかと疑いたくなりました。
これが原因かどうかわかりませんが、過去10年、欧米の酒造メーカーさんの身売りが増えている印象を受けます。
そして、それらを精力的に M&A しているのが、日本や中国の酒造メーカーといった構図を感じちゃいますね (タバコはそういう図式でしたね)
・Group 1「発ガン性がある」
アスベスト、カドミウム、受動喫煙、アルコール飲料・・・
・Group 2A 「発ガン性がおそらくある(probably)」
サーカディアンリズムを乱す交代制勤務、ディーゼルエンジンの排ガスなど
・Group 2B 「発ガン性があるかもしれない(possibly)」
携帯電話、ガソリンエンジンの排ガス、鉛など
・Group 3「発ガン性が分類できない」
原油、カフェイン、お茶・・
・Group 4 「発ガン性がおそらくない」
日本の若い世代も圧倒的に「飲まない派」へ
また、お酒を飲まないことが世界中の若い世代でブームになっているという記事もあふれている。
たとえば、
あえて“お酒を飲まない”人が急増中!?(Esquire)
脱アルコール。「ソバーキュリアス」という新トレンド(フィガロジャポン)
若い世代がお酒を飲まない現象は日本でも顕著です。
厚生労働省の「国民健康・栄養調査(令和元年/2019年)」によると、「飲酒の頻度」で「毎日」飲む人は、50代なら21.0%なのに対して、20代では4.9%。
世界的な VOC規制の強化
「VOC」とは「Volatile Organic Compounds = 揮発性有機化合物」。
文字通り揮発する成分に対する規制です。
「VOC」といえば、イメージは自動車や工場の排ガス、塗料や有機溶剤などですが、アルコールもVOCの一つ・・というか、かなりの物質がVOCだし、ご家庭の料理ででる煙もVOCであり PM2.5。
VOC規制問題は、歴史も長く政治的経済的に広範囲に及ぶテーマだけに、私などが語れるテーマではありませんが、化粧品や香水に関して言えば、 VOC規制には、化粧品メーカーも影響を受けます。
ずばり言えば、アルコールなどの揮発成分は、やはり「なるべく出さない方が良い」という発想がスタンダードになってくると思われます。
とにかく「ゼロエミッション」(廃棄物を何も出さないこと)が理想とされる時代、直接的な有害性はないものも、とにかく出さない、または可能な限り少なくすることが求められます。
コロナパンデミックの現在、アルコール消毒液には、多くの人が毎日お世話になっています。
大量のアルコールが消費されている現状は、VOCポリシーからすれば、ゆゆしき事態だと思います。
ヘアスプレーが地球のオゾン層を破壊
VOC規制のもともとの出発点は、「ヘアスプレーが地球成層圏のオゾン層を破壊している」という仮説でした (1974年、アメリカ化学会の学会でのカリフォルニア大学ローランド教授の発表)。
当時ヘアスプレーのプロペラント(噴射剤)として、フロンガスが使用されており、フロンガスは冷蔵庫やエアコンの冷媒としても多用されていました。
オゾン層破壊は、皮膚ガンの増加を招きますが、皮膚ガンの発症比率が少ない日本では白内障リスクの方がより深刻。
当時は、たかがヘアスプレーでオゾン層破壊?と世界は懐疑的でしたが、次第に受け入れられ、わずか4年後の1978年、FDA(アメリカ食品医薬品局)は、フロンガスの化粧品への使用を禁止しました。
すぐにエアゾール業界全体、冷蔵庫やエアコンなどの家電製品にも波及し、現在では世界的に全廃へと向かっています。
この課程で、フロンガスに代わって「代替フロンガス」が開発されましたが、な、なんとこちらは強力な地球温室効果があり、2017年モントリオール議定にて、こちらも全廃方向へと。
環境意識が高い米国カリフォルニア州
もともとカリフォルニア州は、自動車排ガスによる大気汚染がひどく問題意識を持つ住民が多いという背景があり、VOCに関する規制強化が進みました。
カリフォルニアでは、フロンガスだけでなく、すべての揮発性物質が規制対象となっています。
(正確には、炭素原子を1~10個を持ち、蒸気圧が20℃で0.1mmHg以上あるほぼすべての有機化合物)
炭酸飲料に含まれる炭酸ガスは、さすがに規制外ですが、たとえば、ワインの世界的産地として有名なナパバレーでは、ワイン製造時に自然発酵するエタノールなどの放出に関して、何らかの規制がされるべきではという議論がなされています。
我らの感覚からすれば、ブドウ果汁が発酵して生成されるエタノールが問題なの?と驚きますが、牛のゲップ・オナラによる「メタンガス排出問題」同様、まじめに議論されているようです。
牛ゲップによるVOC問題
牛ゲップ問題も、最初聞いたときは笑い話か?と疑いましたが、世界中の牛全体のゲップは、なんと「中国・米国に次いで世界で3番目に温室効果あり」とのこと。
国連食糧農業機関(FAO)によれば、世界中で排出される温室効果ガスの約14%が家畜由来らしい。
世界の化粧品企業は、カリフォルニア州 VOC規制が気になる
カリフォルニア州以外の州やEU、日本などでの、一般的な VOC規制は、自動車排ガス、工場排ガス、塗料や有機溶剤などがメイン・ターゲット。
しかし、カリフォルニア州の VOC規制は、広範囲で厳しくかつ最先端であり、世界への影響力が大きいため、世界の大手化粧品メーカーやコスメブランドは、カリフォルニア州の VOC規制に対して敏感であると言われています。
カリフォルニアで香水売るなら、75%以下のローアルで
香水やコスメに関するカリフォルニア州の現在の規制 (California Air Resources Board (CARB)'s Consumer Product Regulation) は、下記の通り:
VOC Standard - Personal fragrance product : 75%
香水から出るであろうVOCの中で、エタノールが一番多いと思われるので、カリフォルニアで香水を売るためには、最低でもアルコール濃度75%以下が求められることになる。
カリフォルニア州以外の米国や日本ではこのような規制はありませんが、先はわからない。
以上のように、世界のトレンドとして、低アルコール、もしくはアルコールフリーの時代が来ようとしているようです。
(2022-07-06)
【関連記事】
ノンアルコール香水
( 香水工場の )
香る生活
新スリーピングミスト
リニューアル・プロジェクト進行中、9月1日リリース (2022/07/05)
( 新スリーピングミストでは、4mLキューブボトルを採用。サイズもお値段も手に取りやすくなります。※写真のパッケージとラベルは、モックアップで本物ではありません )
「香りで心地よい眠り」をコンセプトにした香り製品です。
香水シリーズとは別プロダクトラインで、精油など天然香料を主体とした香りシリーズです。
10年以上も前にリリースしましたが、受注生産グランデ(100ml)のみの販売のためハードルが高く、多くのお客様には手に取りにくい状況が続いていました。
今回のリニューアルで、手に取りやすいサイズ&プライスに生まれ変わります。
そして、香りも一新され10種類以上に強化されます。
昨年、遊びでリリースした商品に「机上香」があります。
本品の正体はパフューマーが間違って調合した香りでした。
バレリアン精油が入ってボトルに間違ってベチバー精油を注いだ失敗作。
廃棄するしかなかったのですが、もったいなくて「机上香」と命名しプレゼントとして配布しました。
"渋く廃材のような香り"・・はたして喜ばれるのか?・・と思いきや Twitter での反応は上乗。
おもしろおかしくアナウンスしていたので、「怖いもの見たさ」で手に取った人が多かったが、意外にも「イケてる」と感じる人も多かったようだ。
(目からウロコだった)
もともとバレリアンとベチバーの組み合わせは悪くないが、いかんせん、一般の人はきれいな香りを好みますので意外でした。
人々の香りの許容量が上がってきている印象を受けた。
バレリアン&ベチバーが行けるのなら、ブレンドのバリエーションはもっと冒険できると感じています。
今まで一般にはあまり評価されなかった香りのブレンドを提案したいと思う。
それも数種類でなく、数年かけて10~20種類リリースしたいと思う。
まずは9月1日に数種類をリリースし、非定期にアイテム数を増やしていきます。
新スリーピングミストのリリースに伴い、現行のスリーピングミストの注文受付を終了いたします。
(2022-07-05)
( 新スリーピングミストでは、4mLキューブボトルを採用。サイズもお値段も手に取りやすくなります。※写真のパッケージとラベルは、モックアップで本物ではありません )
スリーピングミストとは?
「香りで心地よい眠り」をコンセプトにした香り製品です。
香水シリーズとは別プロダクトラインで、精油など天然香料を主体とした香りシリーズです。
10年以上も前にリリースしましたが、受注生産グランデ(100ml)のみの販売のためハードルが高く、多くのお客様には手に取りにくい状況が続いていました。
今回のリニューアルで、手に取りやすいサイズ&プライスに生まれ変わります。
そして、香りも一新され10種類以上に強化されます。
キッカケは、あの机上香
昨年、遊びでリリースした商品に「机上香」があります。
本品の正体はパフューマーが間違って調合した香りでした。
バレリアン精油が入ってボトルに間違ってベチバー精油を注いだ失敗作。
廃棄するしかなかったのですが、もったいなくて「机上香」と命名しプレゼントとして配布しました。
"渋く廃材のような香り"・・はたして喜ばれるのか?・・と思いきや Twitter での反応は上乗。
おもしろおかしくアナウンスしていたので、「怖いもの見たさ」で手に取った人が多かったが、意外にも「イケてる」と感じる人も多かったようだ。
(目からウロコだった)
もともとバレリアンとベチバーの組み合わせは悪くないが、いかんせん、一般の人はきれいな香りを好みますので意外でした。
人々の香りの許容量が上がってきている印象を受けた。
おもしろい香りを出すゾ~
バレリアン&ベチバーが行けるのなら、ブレンドのバリエーションはもっと冒険できると感じています。
今まで一般にはあまり評価されなかった香りのブレンドを提案したいと思う。
それも数種類でなく、数年かけて10~20種類リリースしたいと思う。
まずは9月1日に数種類をリリースし、非定期にアイテム数を増やしていきます。
新スリーピングミスト
・サイズ:4mLキューブボトル
・プライス:550円
・リリース日:2022年9月1日
・プライス:550円
・リリース日:2022年9月1日
現行スリーピングミストの終了(8月15日)
新スリーピングミストのリリースに伴い、現行のスリーピングミストの注文受付を終了いたします。
・スリーピングミスト(受注生産100mL)の注文受付終了日:2022年8月15日
(2022-07-05)
( 香水工場の )
香る生活
動画制作
近頃の流行り物
近年の企業活動は、SNSは当たり前で、大手さんだと自社内で「ユーチューバ」をスタッフとして採用するところもでてきているそうですね。
当社の場合、なかなか手が出せませんが、下記は過去3ヶ月間の成果です:
旅心そそるヘルシンキ空港
若い世代の方は、あのパタパタする反転フラップ表示板を見たことがないかも。
『スチュワーデス物語』世代なら懐かしいですよね?
飛行機に乗ることがめずらしかった時代に生まれた私には、あの表示板自体、すでに異国情緒でした~
(2022年7月・・旅心そそるヘルシンキ空港)
クチナシ女子
当社デザイナーのクリエーションです。
商品の香水よりも、女性自体に物語性が感じられますので、香水を入れない方がよいかもと個人的には感じる。
(2022年6月・・クチナシ女子)
バラ香水シリーズ
なかなが激しい映像。武蔵野ワークスのバラ香水シリーズをガツンと見せたいという私の要望でスタッフが制作してくれました。
(この爆発する背景は当社では制作不可能なので、動画素材を購入して当ましたよ)
(2022年5月・・バラ香水シリーズ)
(2022-07-04)
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