( 香水工場の )
香る生活
ノンブル・ノワール(3)
ノンブル・ノワールを調香したパフューマーLeroyさんを個人的に知っている方からお聞きした話です。
Leroyさんは数年前お亡くなりになったとのこと、またその当時ノンブル・ノワールには復活プロジェクトが密かに進められていたことを知りました。
最後まで、ノンブル・ノワールには愛着があったようです。たいへん切ない話でした。
ご冥福をお祈りします。
(2007-02-17)
Leroyさんは数年前お亡くなりになったとのこと、またその当時ノンブル・ノワールには復活プロジェクトが密かに進められていたことを知りました。
最後まで、ノンブル・ノワールには愛着があったようです。たいへん切ない話でした。
ご冥福をお祈りします。
(2007-02-17)
( 香水工場の )
香る生活
メンズ香水のオキテ・・・柑橘系で行こう!
前に燃えるメンズ香水、開発現場でメンズフレグランス開発経過をお伝えしましたが、その続報です。
メンズ香水ではフローラル系は少なく、シトラス、フゼア、オリエンタル、シプレのどれかになります。ウッディ系も好まれます。レザーやタバックなどもチョイわるオヤジたちには憎い演出です。若い男性ですとアクア系も人気の香りです。そして成分としてムスクやアンバーは欠かせません。それらのコンビネーションとバリエーションがメンズ香水の潮流で市販のメンズ香水もだいたいこの傾向を踏襲しています。
ところが、ムスク(ジャコウジカのオチンコから採るという迷信がありますがウソです)は、日本をはじめ世界の先進国では研究用途は別としても商業用途では100%人工の合成香料を使用します。ムスクやアクア系香料はだいたいニューケミカル(自然界に存在しない組成の合成香料)が多く、拒絶反応を示す方々が少なからずおられます。当社ではこれらの配合比率はなるべく控えめにしています。
メンズ香水のミッションである「女性からの好感度」から判断するとメンズ香水の4つの系統(シトラス、フゼア、オリエンタル、シプレー)のうち、チョイわるオヤジたちが投票したがるフゼア、オリエンタル、シプレーより、「シトラス爽やか系」が女性にははるかに高得点をマークします。これがヨーロッパだともっと違った結果になるかもしれませんが、日本ではメンズ香水のイントロダクションはシトラスが無難という結論に。
武蔵野ワークス初のメンスフレグランスは、柑橘系で行くことになりました。ネーミングも決定しました・・・そのままズバリ『フローラル・フォーシーズンズ 柑橘系』。
今月末か来月にリリース予定です。
(2007-02-16)
メンズ香水ではフローラル系は少なく、シトラス、フゼア、オリエンタル、シプレのどれかになります。ウッディ系も好まれます。レザーやタバックなどもチョイわるオヤジたちには憎い演出です。若い男性ですとアクア系も人気の香りです。そして成分としてムスクやアンバーは欠かせません。それらのコンビネーションとバリエーションがメンズ香水の潮流で市販のメンズ香水もだいたいこの傾向を踏襲しています。
ところが、ムスク(ジャコウジカのオチンコから採るという迷信がありますがウソです)は、日本をはじめ世界の先進国では研究用途は別としても商業用途では100%人工の合成香料を使用します。ムスクやアクア系香料はだいたいニューケミカル(自然界に存在しない組成の合成香料)が多く、拒絶反応を示す方々が少なからずおられます。当社ではこれらの配合比率はなるべく控えめにしています。
メンズ香水のミッションである「女性からの好感度」から判断するとメンズ香水の4つの系統(シトラス、フゼア、オリエンタル、シプレー)のうち、チョイわるオヤジたちが投票したがるフゼア、オリエンタル、シプレーより、「シトラス爽やか系」が女性にははるかに高得点をマークします。これがヨーロッパだともっと違った結果になるかもしれませんが、日本ではメンズ香水のイントロダクションはシトラスが無難という結論に。
武蔵野ワークス初のメンスフレグランスは、柑橘系で行くことになりました。ネーミングも決定しました・・・そのままズバリ『フローラル・フォーシーズンズ 柑橘系』。
今月末か来月にリリース予定です。
- メンズ香水の掟(オキテ)・・・やっぱり柑橘系で行こう!(2007/02/16)
- 燃えるメンズ香水(フレグランス)の開発現場(2006/12/25)
- メンズフレグランス「メンズの贈り物」・・・妙にしっくりくる響き(2006/09/20)
(2007-02-16)
( 香水工場の )
香る生活
新企画:パフューム・クリエイター作品募集
フレグランス・デザイナー(パフューム・クリエイター)や香りの創作活動を行っている方へのおしらせです。
香料会社や大手化粧品会社に所属する調香師さんは、クライアントさんのリクエストに応じて香り(フレグランスやフレーバー)を制作しますが、自分の作品を発表する場は多くありません。
パフューマーの本場フランスや欧米においても香料会社の合併などでパフューマーは過剰気味となっており、パフューマーのみなさんはますますクリエーションや作品の発表の場を失いつつあります。パフューム・クリエイターにとっては本当に受難の時代です。
もしよい作品が埋もれているとしたらそれは残念なことです。
始めての試みで、企画として成立するのか不明な要素もいっぱいありますが、とりあえず武蔵野ワークスは行動を起こすことにしました。それが下記のお知らせです:
パフューム・クリエイター作品募集。
芸術としての「香りクリエーション」に心を砕いている方の応募をお持ちします。
(2007-02-15)
香料会社や大手化粧品会社に所属する調香師さんは、クライアントさんのリクエストに応じて香り(フレグランスやフレーバー)を制作しますが、自分の作品を発表する場は多くありません。
パフューマーの本場フランスや欧米においても香料会社の合併などでパフューマーは過剰気味となっており、パフューマーのみなさんはますますクリエーションや作品の発表の場を失いつつあります。パフューム・クリエイターにとっては本当に受難の時代です。
もしよい作品が埋もれているとしたらそれは残念なことです。
始めての試みで、企画として成立するのか不明な要素もいっぱいありますが、とりあえず武蔵野ワークスは行動を起こすことにしました。それが下記のお知らせです:
パフューム・クリエイター作品募集。
芸術としての「香りクリエーション」に心を砕いている方の応募をお持ちします。
(2007-02-15)
( 香水工場の )
香る生活
日本人のDNA・・・白梅や紅梅
梅の花は、日本のお伽噺によく出てくるせいか、梅の花になにか特別な感情を抱く人は少なくありません。
梅が満開になるとそわそわと梅園に連れだって出掛けるオバサマたちやの行動にも共感する国分です。
満開の白梅や紅梅の木の下をぐるぐる回って梅の花を眺めても、何らトクすることはなく、また仕事や人生の問題解決にもありませんが、どうも日本人は梅の花の下に吸い寄せられるようです。
東京は、今、梅の花が真っ盛り。
武蔵野には農家もまだまだ点在しており、その敷地や畑には梅の木が定番として植えられています。白梅の樹木を相手に「今年もよく咲いてくれたゾエ」と声を掛けているオバサマもいそうで、この時期の武蔵野は、どこまでも和やかな雰囲気です。
※白梅の話と梅園のリンク集をアップデートしました。この週末はぜひ近所の梅園へお出かけください。和みますよ。
2007/02/13
会社近くの農家で撮影させていただきました
(2007-02-14)
梅が満開になるとそわそわと梅園に連れだって出掛けるオバサマたちやの行動にも共感する国分です。
満開の白梅や紅梅の木の下をぐるぐる回って梅の花を眺めても、何らトクすることはなく、また仕事や人生の問題解決にもありませんが、どうも日本人は梅の花の下に吸い寄せられるようです。
東京は、今、梅の花が真っ盛り。
武蔵野には農家もまだまだ点在しており、その敷地や畑には梅の木が定番として植えられています。白梅の樹木を相手に「今年もよく咲いてくれたゾエ」と声を掛けているオバサマもいそうで、この時期の武蔵野は、どこまでも和やかな雰囲気です。
※白梅の話と梅園のリンク集をアップデートしました。この週末はぜひ近所の梅園へお出かけください。和みますよ。
2007/02/13
会社近くの農家で撮影させていただきました
(2007-02-14)
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香る生活
沈丁花(ジンチョウゲ)の花、つぼむ
毎年のことながら、よく忘れずに花をつけてくれると思います。
写真は数日前のものですが、蕾(つぼみ)自体はすでに昨年のうちにできていました。クリスマスの頃にかわいらしい蕾を見ても春の実感とはほど遠いのですが、長い時間をかけて春の準備をしている姿はけなげな印象を見る人に与えます。
少しずつ、日々大きく膨らんでいく毎日です。
撮影:2007/02/11 近所のお米屋さんの軒下で。
(2007-02-13)
写真は数日前のものですが、蕾(つぼみ)自体はすでに昨年のうちにできていました。クリスマスの頃にかわいらしい蕾を見ても春の実感とはほど遠いのですが、長い時間をかけて春の準備をしている姿はけなげな印象を見る人に与えます。
少しずつ、日々大きく膨らんでいく毎日です。
撮影:2007/02/11 近所のお米屋さんの軒下で。
(2007-02-13)
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香る生活
挙体芳香について、教えて
「はじめまして。私は今、挙体芳香について調べています。中国にそういう体質のひとがいたということですが、その他の詳しい資料が見つかりません。挙体芳香について、教えて頂けると嬉しいです」
伝説はどこの国もいろいろ誇張されているので本当のところはわからないようです。
たとえば、楊貴妃は挙体芳香の持ち主として有名ですが、実のところ挙体芳香というより、意図的に食べ物を選んでいたという説があります。
その食べ物は漢方薬として知られているそうです。おそらく、クローブなど天然香料(香辛料)とムスク(動物性香料、現在は倫理的にも入手不可)などを混ぜ合わせた処方の薬(または食べ物、お菓子?)と思われますが、もしそれが本当ならかなり単純な仕組みで体香を醸し出していたことになります。
実際、食品や香料の中には、口から摂取後30分〜数時間かけて皮膚の汗腺などと通して匂いを発することが科学的に実証されています。
たとえば、ニンニク。ニンニク料理を食べた後は、周囲にインパクトを与えますが、あれは口から発せられる匂いだけでなくカラダ全体の皮膚からも発せられる匂いのためです。口を押さえても押さえきれないニオイです(実験によると体内から発するニンニクのニオイは2〜3日持続するそうです)。
また、ご存知ローズオイルですね。成分のゲラニオールやシトロネロールも皮膚から香りを発することで有名です。
皮膚からは逆に出にくい成分もありますので、香りとして皮膚から出やすい香料や成分を調べ、それらを集めて食べると挙体芳香になれるという考え方です。
残念ながら当社に挙体芳香に関する手持ちの資料はありませんが、挙体芳香については、とくに漢方薬の専門家の中にいろいろ研究され本もあると聞いております。よい資料が見つかるといいですね。 (2007-02-09)
伝説はどこの国もいろいろ誇張されているので本当のところはわからないようです。
たとえば、楊貴妃は挙体芳香の持ち主として有名ですが、実のところ挙体芳香というより、意図的に食べ物を選んでいたという説があります。
その食べ物は漢方薬として知られているそうです。おそらく、クローブなど天然香料(香辛料)とムスク(動物性香料、現在は倫理的にも入手不可)などを混ぜ合わせた処方の薬(または食べ物、お菓子?)と思われますが、もしそれが本当ならかなり単純な仕組みで体香を醸し出していたことになります。
実際、食品や香料の中には、口から摂取後30分〜数時間かけて皮膚の汗腺などと通して匂いを発することが科学的に実証されています。
たとえば、ニンニク。ニンニク料理を食べた後は、周囲にインパクトを与えますが、あれは口から発せられる匂いだけでなくカラダ全体の皮膚からも発せられる匂いのためです。口を押さえても押さえきれないニオイです(実験によると体内から発するニンニクのニオイは2〜3日持続するそうです)。
また、ご存知ローズオイルですね。成分のゲラニオールやシトロネロールも皮膚から香りを発することで有名です。
皮膚からは逆に出にくい成分もありますので、香りとして皮膚から出やすい香料や成分を調べ、それらを集めて食べると挙体芳香になれるという考え方です。
残念ながら当社に挙体芳香に関する手持ちの資料はありませんが、挙体芳香については、とくに漢方薬の専門家の中にいろいろ研究され本もあると聞いております。よい資料が見つかるといいですね。 (2007-02-09)
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