( 香水工場の )
香る生活
限定香水の話
限定版香水の製品化
限定バージョンは5月と12月に、さらに随時リリースするケースもあります。
文字通り、数量限定の香水たちです。
制作中新作のお披露目の場になる場合もあるし、寿司屋の「今日はいいネタが入ったから」みたいに、珍しい原料が入手できたとき、それきりの製品を出すケースもあります。
Summer
2年前の夏にリリースした一夏限りの香水です。
柚子の香りが特徴でした。
思いの外、好評で、どうしたものか、検討中です。
キューブのみの展開でしたが、リリースする場合は、25mLフルボトルとともに。
ヘルシンキ空港 HEL
( 2016年限定リリースした香水「ヘルシンキ空港」、北欧のテイスト )
もう 4年も 5年も前に、12月の「サンタの贈り物」でリリースしたもの。
好評だったため「サンタの贈り物」として2度ほどリバイバルでリリースした製品です。
リバイバルしてもファンが減らないことから製品化にむけて動いています。
ところが、現実的な問題が。入手できない原料があるのです。
「まさか、あれ?」という思われる読者の方は、きっと、このブログの熱心な読者ですね。
まさかのそれです、実に悩ましい。
次は → 原料仕入れの話
(2019-01-04)
( 香水工場の )
香る生活
新作香水の話
2018年の新作香水
昨年2018年は、二品の新作をリリースしました。
( 2018新作香「菖蒲の葉」「スイートピー」 )
「菖蒲の葉」と「スイートピー」
比較的スムーズにリリースできてよかったです。
実は、新作のリリースは、毎年ちょっとプレッシャー。
どんな香りを出せば、喜んでもらえるかというテーマは、一年ごとに厳しくなっていく感じです。
2019年の新作香水
今まで制作した香りは、限定版やOEMで制作したものも含めると、100種類くらいあるでしょう。
現在、製品として残っているものは約40種類。
お花自体は、無限の種類がありますが、これ以上、お花の香水を増やしていくと、とってもニッチな世界になっていきます。
(ここが矛盾点)
次の新作はどうするか?・・以前お知らせした「プルメリア」は、いちおう候補です。
その他、昨年は「紅茶の香水」や「コーヒーの香水」のご要望が来ていました。
(「カトレヤ」「月下美人」のご要望もあったな)
試作が完成しているものもありますが、今年どんな新作をお見せできるのか、まだ未定です。
次は → 限定香水の話
(2019-01-04)
( 香水工場の )
香る生活
2019年、新年がはじまりました
今年もよろしくお願いします (2019/01/04)
( 住宅を赤く染める早朝の朝陽、今年はどんな一年に? )
私は、三が日、ゆっくりさせていただきました。
お墓参りに行き、親戚に新年のご挨拶。
昨日は、所沢航空記念公園にロウバイの香りを確認にいきました。
そんなわけで、いたって穏やかなお正月になりました。
今日から仕事に戻ります。
今日のブログは「2018年から2019年」というタイトルで、何回かに分けて昨年のレビューと今年のプランを書いていきます。
では、さっそく 2018年から2019年、新作の話 から。
(2019-01-04)
( 住宅を赤く染める早朝の朝陽、今年はどんな一年に? )
お正月休みは取れましたか?
私は、三が日、ゆっくりさせていただきました。
お墓参りに行き、親戚に新年のご挨拶。
昨日は、所沢航空記念公園にロウバイの香りを確認にいきました。
そんなわけで、いたって穏やかなお正月になりました。
今日から仕事に戻ります。
今日のブログは「2018年から2019年」というタイトルで、何回かに分けて昨年のレビューと今年のプランを書いていきます。
では、さっそく 2018年から2019年、新作の話 から。
(2019-01-04)
( 香水工場の )
香る生活
所沢航空公園のロウバイ
香りを漂わせ、今年も咲きました (2019/01/04)
( 日が当たるところは開花し、日陰はまだつぼみが多い。まだまだ楽しめるロウバイの花 )
埼玉県所沢市にある公園。パンフを見ると「日本の航空発祥の地」と。
もとは所沢飛行場、その跡地が公園になったのでしょうか。
戦前の中島飛行機は、三鷹にありました。
調布や立川、横田などには現在も飛行場があります。
そんなわけで、武蔵野エリアは、航空関連事業との関連がとても深いようです。
さて、航空公園ですが、飛行機の展示も多少ありますが、現在ではファミリーで楽しめる芝生と林ののどかな公園です。
中央付近には「ロウバイ園」があり、多数のロウバイが12月から開花します。
ロウバイの特徴は、花の寿命が長いこと。
サクラなどは、いっせいに咲いて、数日で散りますが、ロウバイは、一つ一つの花の寿命が長く、また、連続して開花していきますので、12月から3月くらいまで楽しめます。
(凄いですね)
日本中、梅園や桜園は多いのですが、集客期間の長さを考えると「ロウバイ園は有利だな~」と商売人っぽい発想をしてしまいます。
しかし、ロマンティックな香りもちゃんと見てきました。
寒気の中で漂わせるロウバイの香りは、やはり、すばらしいの一言です。
冬は、風景まで灰色気味に見えますが、ロウバイの鮮やかな黄色や薄い半透明の黄色に輝く花びらは遠くからでも認識できます。
そして、近づくと香りがぷーんと来ます。
フルーティで若々しく、冬にはほっとする香りです。
(やや、この日は若干インドールの香りも感じました。ロウバイにしては珍しい)
ロウバイは、都内の公園や住宅地でも比較的多く植えられていますので、接する機会は多いのですが、大量のロウバイを見たい場合は、都心の人には便利な公園です。
この日は、ロウバイの香りを堪能し、休憩所のカフェで日向ぼっこして一杯の茶をすすり、帰りました。
穏やかな三が日の終わり。
(2019-01-04)
( 日が当たるところは開花し、日陰はまだつぼみが多い。まだまだ楽しめるロウバイの花 )
航空公園とは?
埼玉県所沢市にある公園。パンフを見ると「日本の航空発祥の地」と。
もとは所沢飛行場、その跡地が公園になったのでしょうか。
戦前の中島飛行機は、三鷹にありました。
調布や立川、横田などには現在も飛行場があります。
そんなわけで、武蔵野エリアは、航空関連事業との関連がとても深いようです。
公園内のロウバイ園
さて、航空公園ですが、飛行機の展示も多少ありますが、現在ではファミリーで楽しめる芝生と林ののどかな公園です。
中央付近には「ロウバイ園」があり、多数のロウバイが12月から開花します。
ロウバイの特徴は、花の寿命が長いこと。
商業的に有利なロウバイ園
サクラなどは、いっせいに咲いて、数日で散りますが、ロウバイは、一つ一つの花の寿命が長く、また、連続して開花していきますので、12月から3月くらいまで楽しめます。
(凄いですね)
日本中、梅園や桜園は多いのですが、集客期間の長さを考えると「ロウバイ園は有利だな~」と商売人っぽい発想をしてしまいます。
しかし、ロマンティックな香りもちゃんと見てきました。
寒気の中で漂う香り
寒気の中で漂わせるロウバイの香りは、やはり、すばらしいの一言です。
冬は、風景まで灰色気味に見えますが、ロウバイの鮮やかな黄色や薄い半透明の黄色に輝く花びらは遠くからでも認識できます。
そして、近づくと香りがぷーんと来ます。
フルーティで若々しく、冬にはほっとする香りです。
(やや、この日は若干インドールの香りも感じました。ロウバイにしては珍しい)
穏やかな一日
ロウバイは、都内の公園や住宅地でも比較的多く植えられていますので、接する機会は多いのですが、大量のロウバイを見たい場合は、都心の人には便利な公園です。
この日は、ロウバイの香りを堪能し、休憩所のカフェで日向ぼっこして一杯の茶をすすり、帰りました。
穏やかな三が日の終わり。
(2019-01-04)
( 香水工場の )
香る生活
ベタガード、年間2万個計画
「2万個生産で固定」するワケ (2018/12/18)
( 食べ物とベタガード・・ベタガードの商品撮影はいろいろやったが、その中で一番好きな写真がこれ )
社内スタッフのために手作りしていたベタガードが、通販商品として商品化されたのは、2012年。
リリース当初は、密かに大ヒットを夢見ていた。しかし、ドラッグストアさんなどに卸せば別かもしれないが、当社の販売力では、たかが知れいている。
現在、ベタガードの出荷個数は「年間2万個」。
年間2万個、この数字、私には「大したもんだ」と満足だが、大企業さんだとマーケティングのため(たとえば、無料配布とか)の試作レベルの数量。
コモディティ化した商品は、薄利多売で利益を確保するしかない。
だから、最低でも10万個単位、世界で闘うために100万単位で製造しないと将来的な敗退は見えている。
これを「5万個、10万個と伸ばしていく!」という野望が一般的なビジネスであり、ビジネスマンの真っ当な思考プロセスと思う。
しかし、当社の場合、この調子で数量が上がると、本業の香水ビジネスの方への負担が大きい。
社内で話し合うと「2万個でいいんじゃないか、感謝してこの数を毎年全力で売り切ろう!」という結論になった。
2万個という数字は、ベタガードを愛してくださっている既存のお客様には、おおむね行き渡っている数字ではなかろうか。
ダブル・ベタガードとは、注文数の2倍のベタガードを送るプロモーション。
毎年11月から翌3月までの各月初1週間だけ実施している。「冬期、月初の1週間と覚えて」というキャッチフレーズで宣伝してきた。
大好評の企画で、全出荷本数の7割くらいが、このダブルで出て行く。
しかし、欠点は、同じ企画が、毎月5回も連続すると「飽きられる」という問題。
11月のダブルベタ(その冬、初のダブルベタ)は「待っていました!」という感じの賑わい。
12月も、他の商品の年末キャンペーンとともに飛ぶように出て行く。
しかし、年を越え、1月・2月・3月は、勢いに陰りが見え、だらーっとした雰囲気になる。
そこで、来期の2019年秋からは、3回に絞ることにした。
歓迎モードの「11月・12月」をメインに、買いそびれたお客様のための、その冬最後のダブルベタとして「2月」開催することになった。
ダブルベタの回数が少なくなることで、影響を受けるお客様が多くないことを祈りたい。
【関連記事】
※メルカリ転売、悩ましい
※ベタガード、2019年秋冬のおしらせ
※ベタガード、年間2万個計画
※ベタガードの普及度をちょっとだけ実感
(2018-12-28)
( 食べ物とベタガード・・ベタガードの商品撮影はいろいろやったが、その中で一番好きな写真がこれ )
おかげさまで2万個
社内スタッフのために手作りしていたベタガードが、通販商品として商品化されたのは、2012年。
リリース当初は、密かに大ヒットを夢見ていた。しかし、ドラッグストアさんなどに卸せば別かもしれないが、当社の販売力では、たかが知れいている。
現在、ベタガードの出荷個数は「年間2万個」。
2万は凄い数字? イマイチ?
年間2万個、この数字、私には「大したもんだ」と満足だが、大企業さんだとマーケティングのため(たとえば、無料配布とか)の試作レベルの数量。
コモディティ化した商品は、薄利多売で利益を確保するしかない。
だから、最低でも10万個単位、世界で闘うために100万単位で製造しないと将来的な敗退は見えている。
現在の当社では、2万個が限界
これを「5万個、10万個と伸ばしていく!」という野望が一般的なビジネスであり、ビジネスマンの真っ当な思考プロセスと思う。
しかし、当社の場合、この調子で数量が上がると、本業の香水ビジネスの方への負担が大きい。
社内で話し合うと「2万個でいいんじゃないか、感謝してこの数を毎年全力で売り切ろう!」という結論になった。
2万個という数字は、ベタガードを愛してくださっている既存のお客様には、おおむね行き渡っている数字ではなかろうか。
ダブルベタの回数変更
ダブル・ベタガードとは、注文数の2倍のベタガードを送るプロモーション。
毎年11月から翌3月までの各月初1週間だけ実施している。「冬期、月初の1週間と覚えて」というキャッチフレーズで宣伝してきた。
大好評の企画で、全出荷本数の7割くらいが、このダブルで出て行く。
しかし、欠点は、同じ企画が、毎月5回も連続すると「飽きられる」という問題。
来期のダブルベタから 11月・12月・2月 開催
11月のダブルベタ(その冬、初のダブルベタ)は「待っていました!」という感じの賑わい。
12月も、他の商品の年末キャンペーンとともに飛ぶように出て行く。
しかし、年を越え、1月・2月・3月は、勢いに陰りが見え、だらーっとした雰囲気になる。
そこで、来期の2019年秋からは、3回に絞ることにした。
歓迎モードの「11月・12月」をメインに、買いそびれたお客様のための、その冬最後のダブルベタとして「2月」開催することになった。
ダブルベタの回数が少なくなることで、影響を受けるお客様が多くないことを祈りたい。
【関連記事】
※メルカリ転売、悩ましい
※ベタガード、2019年秋冬のおしらせ
※ベタガード、年間2万個計画
※ベタガードの普及度をちょっとだけ実感
(2018-12-28)
( 香水工場の )
香る生活
メルカリで販売されている!企業側の気持ち
時代の変化なんですね (2018/12/18)
( 勢いがある今時の会社さん )
メルカリがサービスインしたとき、ヤフーオークション(現ヤフオク)のようなサービスと理解した。
そして、この種のサービスとしては、ヤフオクがすでに圧倒的な知名度を確立しているので、成功は厳しいのではと感じた。
予想は軽く外れ、メルカリの快進撃はご承知のとおり。
私はメルカリを利用したことがないので詳しくないが、当社製品が出品されていることを知って、ちょっとのぞいてみた。
驚いたことは、使いかけの化粧品(当社製品ではないが)が出品されていたこと。
「使いかけ」が、悪いという意味ではない。
使われなくなったものが、ムダに廃棄されず、誰かの役に立つなら、社会的にも環境的にもいいのではないだろうか。
しかし、おじさん・おばさん世代の我らには、文化的なギャップを感じる。
家族や友達の使いかけならわかる。しかし、どこの誰かもわからない人が使ったモノだ、アラフォー以上の人なら、抵抗感あるのではないか?
私なら、誰かの手に触れたものや、どういう状態で保管されていたかわからないものは、ちょっとリスクを感じる。
異物混入や劣化も起こりうるし、世の中には、悪意を持って有害物や危険物を混入し、第三者に起こるであろう不幸を喜ぶ人もいる。
神経質で考え過ぎかもしれない。
化粧品の場合、通常の販売ルートでは、商品が消費者に渡るまで、メーカーと販売店がそれ相応の保管を行っている。
しかし、いったん不特定の人の手を介在すると、前所有者の特定すらできない。
さらに悪いことは転売された商品は、転売が繰り返されるリスクがあるので、自分の手にそれが渡ってくるまでに何人が、そして、どんな人が介在したかもわからない点かな。
「使いかけ」化粧品をメルカリでよく買うという若い女性のことが書かれた記事を読んだ。
なるほど、と感心した。
彼女には自分のお気に入りのコスメにこだわりがある。
店頭で一度試した程度ではわからないのである程度使い込みたい。が、だからといって、全部新品を購入していたら、お金がもたない。
安価な中古品なら、テスト購入としてリスクを抑えられる。
また、新品を購入する場合は、失敗したら再度販売できるという安心感があるので、高額なものでも比較的に買いやすい。
セカンドハンド・マーケットの存在は、確かにありがたい。
若い世代は、合理的だ。
世の中を変革する者は「ヨソ者、バカ者、若者」。これからの時代は、多くの人とシェアすることが、経済的にも環境的にも普通の考え方になっていくに違いない。
一年前、当社の香水がメルカリに出品されていたことをスタッフが発見した。
こちらは新品だったので、安全性は問題ないと感じた。
しかし、メルカリで新品を当社価格よりも安価に販売されていたので、当社としては営業上競合する。
正直、嫌だなと感じた。
ただ、なぜ定価より安く販売できるのか、不思議だった。
欧米のブランド商品は、正規代理店を介さない並行輸入という手法があり、安くできる理由がわかるが、当社は直販のみで、卸もしない、ディスカウントも行わない。
説明には「不要になったので」「多めに買いすぎたので」とあったが不自然だった。
この出品者のこのケースに限った話だが、別の詐欺事件との関連性が疑われ、最終的に警察沙汰となり、その課程で出品はいつのまにか取り下げられていた。
出品と事件との関連性は、それ以上捜査しなかったので、現在でも不明である。
他にも、当社製品で出品されている製品がある。ベタガードとローズジェルだ。
当社のスキンケア類は、まれにお買い得キャンペーンを実施しているので、その期間中に購入されたものが、流出しているのではないかと推測している。
こちらは合法的な行為であり口を挟めるようなものではない。
しかし、当社の営業と競合することになるので、心情的には嫌だなと思わないことはない。
(ただ、メルカリで販売するには有名ブランドなら心配いらない、ウチのようなローカルブランド商品を販売しても買い手はあるのか、と逆に心配になる)
とくにローズジェルは、ちょっと悩ましかった。
ローズジェルは、今年最後の販売だったため早々に完売し、購入したくても購入できないお客様が多少発生している。
もし、最初から転売目的で買い占められたようなことがあったとすれば、当社にとって本末転倒な企画となる。
当社のお客様の利益を保護するためにも、これからは、何からの対策の必要性を感じる。
今後開催するキャンペーンは、第三者によるメルカリでの転売の可能性も想定してキャンペーン・プランを作成していく時代になったようだ。
(2018-12-18)
( 勢いがある今時の会社さん )
メルカリさんの快進撃
メルカリがサービスインしたとき、ヤフーオークション(現ヤフオク)のようなサービスと理解した。
そして、この種のサービスとしては、ヤフオクがすでに圧倒的な知名度を確立しているので、成功は厳しいのではと感じた。
予想は軽く外れ、メルカリの快進撃はご承知のとおり。
私はメルカリを利用したことがないので詳しくないが、当社製品が出品されていることを知って、ちょっとのぞいてみた。
驚いたことは、使いかけの化粧品(当社製品ではないが)が出品されていたこと。
「使いかけ」化粧品も?
「使いかけ」が、悪いという意味ではない。
使われなくなったものが、ムダに廃棄されず、誰かの役に立つなら、社会的にも環境的にもいいのではないだろうか。
しかし、おじさん・おばさん世代の我らには、文化的なギャップを感じる。
家族や友達の使いかけならわかる。しかし、どこの誰かもわからない人が使ったモノだ、アラフォー以上の人なら、抵抗感あるのではないか?
「使いかけ」化粧品の安全性は?
私なら、誰かの手に触れたものや、どういう状態で保管されていたかわからないものは、ちょっとリスクを感じる。
異物混入や劣化も起こりうるし、世の中には、悪意を持って有害物や危険物を混入し、第三者に起こるであろう不幸を喜ぶ人もいる。
神経質で考え過ぎかもしれない。
化粧品の場合、通常の販売ルートでは、商品が消費者に渡るまで、メーカーと販売店がそれ相応の保管を行っている。
しかし、いったん不特定の人の手を介在すると、前所有者の特定すらできない。
さらに悪いことは転売された商品は、転売が繰り返されるリスクがあるので、自分の手にそれが渡ってくるまでに何人が、そして、どんな人が介在したかもわからない点かな。
しかし、メリットも大きい
「使いかけ」化粧品をメルカリでよく買うという若い女性のことが書かれた記事を読んだ。
なるほど、と感心した。
彼女には自分のお気に入りのコスメにこだわりがある。
店頭で一度試した程度ではわからないのである程度使い込みたい。が、だからといって、全部新品を購入していたら、お金がもたない。
安価な中古品なら、テスト購入としてリスクを抑えられる。
また、新品を購入する場合は、失敗したら再度販売できるという安心感があるので、高額なものでも比較的に買いやすい。
セカンドハンド・マーケットの存在は、確かにありがたい。
若い世代は、合理的だ。
世の中を変革する者は「ヨソ者、バカ者、若者」。これからの時代は、多くの人とシェアすることが、経済的にも環境的にも普通の考え方になっていくに違いない。
当社香水が販売されていたケース
一年前、当社の香水がメルカリに出品されていたことをスタッフが発見した。
こちらは新品だったので、安全性は問題ないと感じた。
しかし、メルカリで新品を当社価格よりも安価に販売されていたので、当社としては営業上競合する。
正直、嫌だなと感じた。
ただ、なぜ定価より安く販売できるのか、不思議だった。
欧米のブランド商品は、正規代理店を介さない並行輸入という手法があり、安くできる理由がわかるが、当社は直販のみで、卸もしない、ディスカウントも行わない。
説明には「不要になったので」「多めに買いすぎたので」とあったが不自然だった。
この出品者のこのケースに限った話だが、別の詐欺事件との関連性が疑われ、最終的に警察沙汰となり、その課程で出品はいつのまにか取り下げられていた。
出品と事件との関連性は、それ以上捜査しなかったので、現在でも不明である。
難しい問題
他にも、当社製品で出品されている製品がある。ベタガードとローズジェルだ。
当社のスキンケア類は、まれにお買い得キャンペーンを実施しているので、その期間中に購入されたものが、流出しているのではないかと推測している。
こちらは合法的な行為であり口を挟めるようなものではない。
しかし、当社の営業と競合することになるので、心情的には嫌だなと思わないことはない。
(ただ、メルカリで販売するには有名ブランドなら心配いらない、ウチのようなローカルブランド商品を販売しても買い手はあるのか、と逆に心配になる)
とくにローズジェルは、ちょっと悩ましかった。
ローズジェルは、今年最後の販売だったため早々に完売し、購入したくても購入できないお客様が多少発生している。
もし、最初から転売目的で買い占められたようなことがあったとすれば、当社にとって本末転倒な企画となる。
当社のお客様の利益を保護するためにも、これからは、何からの対策の必要性を感じる。
今後開催するキャンペーンは、第三者によるメルカリでの転売の可能性も想定してキャンペーン・プランを作成していく時代になったようだ。
(2018-12-18)
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