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香る生活


新・練り香水、プレプロダクション版のプレゼント企画
2017年秋冬リリース予定の新練り香水シリーズ、準備が大詰めを迎えています、試作品の一部をプレゼント(2017/07/31)

練り香水プレ・プレプロダクション試作版(2017年秋冬リリース予定の新練り香水シリーズのプレプロダクション版)


試作品プレゼントは喜ばれるか?


わかりません。中途半端な試作品をプレゼント?・・・危惧する企業さんの方が圧倒的に多いでしょう。

その気持ちはわかります。責任問題もありますし、製品版が売れなくなるという心配も。

また、お客様も「試作品の配布? 喜ぶ人いるのかな?」とネガティブな印象を抱かれる方もおられるでしょう。

しかし、当社レベルの会社なら顧客数も限られており、お客様の理解も得られやすいわけで、「廃棄されるくらいなら、配布すべし!

環境的にもグッドですし、自分がもらう立場なら、商品開発過程の試作品って、ちょっとマニアックしくて、うれしいと感じる方なので、そんなお客様もおられると信じて。


練り香水、10年目の新シリーズ


現在、10月1日の新「練り香水シリーズ」リリースに向けて準備中です。

10年間、静かに続けてきた練り香水を完全刷新します。処方もフィックスし8月にプレプロダクションを行います。


プレプロダクションとは?


プレ・プロダクションとは、映画制作の前段階の準備を差すイメージですが、量産や本生産に入る前の、本生産に近い状態で試作すること。

もちろん、これまで試作は行ってきましたが、それらは数個レベルのビーカーワーク。ある程度ボリュームを増した際の影響を見るための制作です。


プレゼント企画(8月20日から)


今回のプレプロダクションで制作される製品を小さな容器(1g)に小分けして、フルボトルをお買い上げのお客様にプレゼントされることになりました。

製品版でないので容器もラベルも手作り感ありアイテム

アイテムは「白檀」のみ。白檀に関心ない方は、どうでもよいプレゼント企画ですが、チャンスがあればお試し下さい。

8月20日のご注文から在庫限り。私の推測では、9月いっぱいお付けできると予想しております(間違ったらお許し下さい)。


・プレゼント内容:新・練り香水「白檀」(プレプロダクション版)
・容量:1g
・8月20日からフルボトルお買い上げのお客様で希望される方に
※お買い物ごと1個(当社サイトでのお買い物に限る)




【関連ブログ記事】
(2017/09/30)練り香水 (武蔵野ねりこ)
(2017/08/17)練り香水の歴史
(2017/08/15)最後の調整中
(2017/07/31)試作品プレゼント
(2017/06/06)アンケートの結果
(2017/05/23)試作中
(2017/01/08)練り、再参入プラン


【NEWS】
(NEWS)リリース予定

(2017-07-31)
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香る生活


国際化を感じるこの頃
今日は香水の話ではありません。職場のなにげない日常生活の話題(2017/07/31)

a view from the window of McDonald's(東京郊外のマクドナルド。テーブルが広く窓からの眺めが開放的)


何気なく国際化の波


近年、街にも職場にも普通に外国人が多くなりましたよね。この流れは止まらない予感・・・


緑豊かな東京郊外


当社は畑も緑も残る東京郊外の閑静な住宅街の中にあります。静かさが気に入っています。

が、問題はランチ。食べ物屋さんがあまりないので、自転車で5分のマクドナルドに行くことも少なくありません。

郊外のマックなので、テーブルが広く、それに窓が大きくてホテルのロビーから外を眺めているようなマックなんです。

しばし休憩するには心地よいところが気に入っています。


アニマルハウス


このマック周辺は、小学校から高校まで、学校のちょっとした密集地帯で、日によっては子供たちで混み合います。

ある日、このマックに行くと何かの行事で早退したのか、子供たちで溢れ返っていました。

"子供たちだけで集うマック"

これが幸せなんでしょうね。喧噪な笑い声・奇声が飛び交うアニマルハウス状態ですが、幸せそうな雰囲気は嫌いではありません。

と浸っておりましたら、私の前の席、小学生高学年の男女6~7人が集うテーブルから

「おれ、ポテト買ってくる!」

と一人の男の子が、おもむろに立ち上がり、ポケットの小銭を探りながら歩き出しました。追加ポテトのようです。

すると「ベンジャミン、もういいよ」「もうお腹いっぱいだから」と、数人の女の子から呼び戻す声が。

この子たちを、見るとも見ないとも観察していましたが「ベンジャミン!」の掛け声で、内心

「おまえ、ベンジャミンっていうの!?」

まじまじと男の子を見ました。典型的な日本人の男の子。

「なんというか・・・ベンジャミンには見えない」と心中つぶやきました。



男の子が外国人だったのか日本人だったのか、今でもわかりません。ふざけて名前だけ外国人ニックネームにしているだけかも。

しかし、なんとなく国際化の波を感しました。

実際、学校では外国人の親御さんが、普通に多くなっていますよ、と当社で働くママさん方も言っておりました。

こんなところにも押し寄せてきているんだな、としみじみ。


(2017-07-31)
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香る生活


"新車の香り"が売上を左右する中国
先日、福岡出張中、空港でたまたま読んだ「自動車のニオイ戦略」がおもしろくてご紹介(2017/07/22)

An employee conducts an odor test at the Polymer Laboratory at Ford's research and development center in Nanjing, China, July 12, 2017(香り・ニオイのチェックに集中するフォード自動車の研究員、ほとんど調香師のような生活を送っているそうです [写真] In China, Ford Cars Pass ‘Golden Noses’ Test Before Sale - by VOA/Reuters)


飛行機の待ち時間に


このニュース記事自体は、ロイターによって配信されたものですが、私はVOAのサイトで見つけたので、VOAへのリンクを記載しておきます。

空港で飛行機を待つ間って退屈です。かといってスマホを眺めていると私の場合、目が痛くなるので、時々、チラ見。

そのとき「Golden Nose」というコトバが名にたまたま目に入りました。仕事柄、反応するようです。

当然、調香師のことなのか、と空想し読み始めましたが、違いました。


ゴールデンノーズ(黄金の鼻)


タイトルは「ゴールデンノーズたちのテストを受ける自動車」といった感じ。

「黄金の鼻」?、なんだろう?・・・ゴールデンノーズとは、「鼻の達人」程度の意味で、私の記事では「ニオイマスター」と呼ばせていただきます。

本文を読むと、明らかに「調香師」ではありませんが、「臭気判定士」などでは全然ありません。「臭気師」という雰囲気か。

しかし、ニオイマスター研究員は、実質的に調香師のような生活をしていることが、本文を読むとわかります。

では、さっそく本文を見ていきます。「 → ()」の部分は私のコメント。


新車スプレー


米国では一般に生産ラインからでてきたばかりの「新車の香り」(new car smell)は好まれます。

そのため米国では古い車を新車のごとく香らせる「新車スプレー」さえ販売されています。

→ (日本でも、新車のシートの香りやハンドルやダッシュボードから漂う香りを好きな方も多い。皮革とプラスティック・鉄やアルミなどが混じり合う香りには重厚感とハイテク感がありますが、一番は"新車"というステータス感やラグジュアリー感が魅力かな? 高い買い物をしたという達成感もあり?)


車内ニオイは、燃費やエンジンよりも重要


一方、世界最大の車市場となった中国では、真逆です。

「新車の香り」は、自動車の販売を直接的に左右する最大の要因で、かつ、強い新車のニオイは御法度。

調査会社のレポートによれば、中国では、エンジンや騒音静粛性、燃費と言った項目を押さえて「ニオイ」が評価項目トップに躍り出ます。


車内のニオイはそれ自体"悪"


ニオイの元となるカーペットやシートカバー、ハンドルは、ニオイがすれば、「焼けたタイヤ」「腐った肉」「ガのニオイ」「汚れた靴下」など、強烈にさんざんにこきおろされます。

→ (非常に興味深い話。腐った肉や靴下のニオイは、絶対にしないはず。嫌いだという表現の単なる誇張か、それとも本当に感じる人がいるのか?・・・興味深いのは後者の方です。嗅覚は幻覚を体験しがちな感覚、心理学でもナゾとなっています。本当に汚れた靴下のニオイに感じる人がいるのではないかと疑っています)


たとえば、車のシートは、プラスチック袋(ビニール袋)に入れて保管される米国に対して、中国では通気性がよいメッシュ袋に入れられます。

「購入後半年経ちますが、まだニオイがします。次に買うときは、もっとニオイのない車を選びますよ」(小学校教師)


なぜ、それほど気にするのか?


なぜ、中国の人々は、車内のニオイをそれほど気にするのでしょうか?

一つには、中国の広範囲かつ深刻な大気汚染とケミカル汚染が背景にあると思われます。

「車を買うとき、私自身アメリカで暮らしていた頃は、エンジンやサスペンションを気にしていましたが、ここ中国では、違います」

と、ある自動車部品関連会社のマネージャーは言います。

「中国人は、車を買うとき、ドアを開け実際に乗ります。そして、ニオイを確認します。ニオイが悪ければ、そのまま健康被害につながると信じています」


ニオイマスターたちの生活


中国フォードのニオイマスターたち(18人/全従業員2,300人)には、鼻を鍛え・嗅覚を研ぎ澄ますために厳しい生活習慣が課せられます。

「禁煙・禁酒ですし、スパイスの効いた食品は食べられません。ネイルポリッシュもダメ、強い香水もダメ、皮革のジャケットさえも着られません」


→ (これらは、香水の調香師=パフューマーに求められる生活習慣と同じです。厳しいですね。ただし、毎日こういう生活というわけでなく、当然、息抜きはあるとは思いますが)



オリジナルの記事


いかがだったでしょうか、おもしろい人にはおもしろい記事だと思います。ニュース記事は一定期間で消えることが多いので、記録のためテキストをコピーしておきます。


(Reuters)
Ford's 'golden noses' seek edge in slowing China car market

(VOA)
In China, Ford Cars Pass ‘Golden Noses’ Test Before Sale

July 19, 2017
Reuters

While Western drivers like the “new car smell” of a vehicle fresh off the production line, Chinese would rather their cars didn’t smell of anything ? a cultural divide that’s testing carmakers seeking an edge to revive sales in the world’s biggest auto market.

At Ford Motor Co., for example, 18 smell assessors, dubbed “golden noses,” at its research plant outside the eastern city of Nanjing test the smell of each material that goes inside a Ford car to be sold in China and around Asia.

The China smell test isn’t unique, but illustrates the lengths automakers go to to attract buyers in markets where consumer attitudes vary widely.

Smell matters

“In North America, people want a new car smell and will even buy a ‘new car’ spray to make older cars feel new and fresh. In China it’s the opposite,” says Andy Pan, supervisor for material engineering at the Ford facility, which employs around 2,300 people.

The smell of a new car in China can have an outsized effect.

A J.D. Power report last year showed that unpleasant car smells were the top concern for Chinese drivers, ahead of engine issues, road noise or fuel consumption.

The smell assessors at Ford, whose China sales are down 7 percent this year, carry out 300 tests a year, a third more than their counterparts in Europe. They rate the odor of all materials used in a car from “not perceptible” to “extremely disturbing.”

Pungent materials, from carpets to seat covers and steering wheels, are noted as smelling of anything from “burnt tire” and “bad meat” to “moth balls” or “dirty socks”. Some are sent back to the supplier.

Seats for Ford cars in China are stored in perforated cloth bags to keep them ventilated before being installed, as opposed to plastic wrapping in the U.S. market where consumers are less concerned about chemical smells.

“The smell inside the car can often be pretty pungent,” said Tom Lin, a 24-year-old high-school teacher in Zhejiang province, who bought a local Roewe brand car last October. He said there was still a bit of an odor six months later.

“With the next car I buy, I’m going to take more care to check out any odd smells,” he said.



Looking for an edge

To be sure, smell is just one factor for automakers to get right in China, where picky buyers are always looking for fresh car models and Beijing is making a big drive toward new energy vehicles.

In a slower market ? consultancy IHS forecasts vehicle sales will slip slightly this year ? firms are looking for an extra edge to appeal to consumers, beyond price discounts, says IHS analyst James Chao.

Local rivals Geely Automobile and BYD Co. Ltd. tout their in-car air filters to protect drivers from China’s harmful air pollution, and BMW says it is adding larger touch screens and tweaking colors to appeal to Chinese buyers.


Concern about chemicals, pollution

Smell is key though, reflecting a wider concern in China about chemicals and pollution.

“When I lived in the United States I might look at the suspension or the engine,” said Don Yu, China general manager at CGT, which makes materials to cover car seats and dashboards for General Motors, Volkswagen and Ford.

“In China, though, people open the car and sit inside, if the smell isn’t good enough they think it will jeopardize their health.”

For Ford’s “golden noses” that means a strict routine.

Testers undergo a tough selection process, proving themselves on blind smell tests before being chosen.

“We have to have very healthy habits; we can’t smoke, we can’t drink,” says one of the team, 33-year-old Amy Han, adding she avoids spicy food and doesn’t wear nail polish, strong perfume or even a leather jacket to keep her smell sense sharp.



(2017-07-22)
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香る生活


夏の車内、ベタガードも溶けます
猛暑が続いています。発狂しそうです。車内に置かれたベタガードはどうなる?(2017/07/16)

(炎天下の車内に置かれたベタガード、見えにくいですが中身が溶けています)


夏の車内は70度とも


屋根のない場所に駐車されている、いわゆる炎天下での車内ですが、直射日光を受けるダッシュボードの温度は60度とも70度とも言われます。

これは気温でなくボードの温度ですが、車内気温なら40度から60度程度になるかと思われます。

気温50度の猛烈な熱波に見舞われているインド・米国の乾燥地帯では、車内は、さらに恐ろしい状況になります。

タンパク質は、60度程度で変質が始まります。60度を超えれば、その人の気力や体力とは無関係に、人体の内部組織に破壊がはじまる温度です。

夏の車内は、たいへん危険です。


ベタガードを車に置き忘れたら?


ベタガードの中身は、サンホワイトという純度が高いワセリン。

一般的なワセリンよりも純度が高く分子量が比較的近い炭化水素の集まりですので、溶け始めると比較的すぐに溶けます。

ベタガードは、50度くらいで溶け始めます。溶けると液化しますので、万一液化した状態でフタを開けるとこぼれる、開け方によっては飛び散ることもありますので、ご注意ください。

気温が下がれば、ベタガードの温度も下がり、素直にもとの状態に戻ります。鏡面状態になりますので、むしろ、買いたてのようにきれいかもしれません。

熱溶解による成分の変質は通常ありません。香りも私たちがテストした範囲ではスポイルされません。そのままお使い下さい。


(2017-07-16)
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香る生活


半ズボンのススメ
猛暑が続いています。発狂しそうです。こんなときでも長袖・長ズボンを必須とする会社さん、まだ多いようです(2017/07/13)


お堅いロンドンも涼しげファッション


背広発祥の地ロンドンは、世界の金融業界の中心地で、金融系のお堅いビジネスマンたちのデフォルト・ファッションと言えば、当然スーツ(しかも高級あふれる着こなし)。

が、かのロンドンでさえ、夏場はハーフパンツ・サンダル出勤を許可するオフィスも増えてきているそうですよ(IT系とかデザイン系などの会社さんの話)。

この話、いつか見たNHKニュースからの受け売りですが。しかし、あり得る話で。

7月・8月のロンドンの気温は、日本人の感覚からすると、とっても涼しいのですが、このロンドンでさえハーフパンツOKとはうらやましい話ですね。


オフィスでもショートパンツが普通になる日


温暖化が加速する世界では、オフィス・ファッションも、そのうち男女ともにハーフ or ショートパンツ、Tシャツ、ビーチサンダルがデフォルトになる日は近いはず。

で、正装のときだけ、アロハシャツかな?

少なくとも夏の日本でスーツ姿は異常です。

会社全体でステテコ・うちわ・ゲタに戻ろう!というムーブメントの盛り上がりは、まだ先ですかね。


ユニクロのステテコ戦略


ユニクロさんが、ステテコをオシャレにリバリュー(再評価)してくれていることは、ムーブメントに好影響がありそうで好感しております。



※このブログを書いているときこんなニュースがでていました:

今年、記録的な熱波のヨーロッパ。フランス西部ナントでは、バスの男性運転手たちが"スカートをはいて抗議"、「女性運転手はスカート着用OKなのに、男性の短パン着用禁止は、おかしいと主張」(AFP)



(2017-07-13)
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香る生活


NIVEAとベタガードの違いは?
「ベタガードと普通のハンドクリーム、たとえばニベアとは、どう違いますか?」という質問をいただきました。(2017/07/05)

nivea - blobal brand(1911年、ドイツで生まれたNIVEA、スキンケア・ブランドとして現在全世界で圧倒的なプレゼンスを誇る。 [写真] = 口コミ英語サイトSheSpeaksから)


NIVEAは乳化系クリームの代表


他社様の製品を引き合いに出すことは、あまり好ましくいないのですが、NIVEAは、スキンケア分野で、あまりにもデファクト的ポジションを確立しています。

比較の対象にしても問題ないと思われますので、乳化系クリームの代表選手として「NIVEA」さんと比較させて頂きます。


NIVEAとは?


ドイツの化粧品会社バイヤスドルフ社の製品です。

バイヤスドルフ社の創業は1882年。大変歴史がある会社さんですよね(日本では明治時代が始まった頃)。

この時代、ドイツでは化学の驚異的な発展を見る時期で、香料会社や医薬品会社が次々と生まれます。

余談ですが、フランスが天然香料で香水や医薬品を製造していた時期、ドイツはケミカルでの香料や医薬製造に乗りだした時代です。

香水のケミカル化の結晶は、1921年、フランスのシャネルによってリリースされた「Chanel No.5」(Chanel N°5)によって結実します。

医薬品も急速にケミカル化が進み、現在の医薬品成分は100%ケミカル由来となりました。この原点は、この時代のドイツにあると言っても過言ではありません。


日本でのNIVEA


日本では、NIVEAは、花王さんとバイヤスドルフ社の合弁会社にてライセンス製造されています。

日本では「ニベア = 花王」というイメージですよね。


"乳化"したスキンケア


バイヤスドルフ社は、1900年代初頭、新しい乳化剤を発明し、それを使ったスキンケアクリームを世に送り出しました。

それが「NIVEA」です。ラテン語で「雪のように白い」(SNOW-WHITE)の意味だそうです。

※ヨーロッパで乳化剤系のスキンケアが生まれたこの時代、奇遇にも米国ではワセリン系のスキンケアが隆盛し始めます。


NIVEAが、それまでのスキンケアと違う点は"乳化剤"。本格的な乳化剤が利用された初のクリームだったのです。

こうしてはじめて純白のミルクやミルククリームのように見えるスキンケアが生まれました。


※化粧品で使われる「ミルク」や「クリーム」というコトバは、食品のミルクやクリームとは無関係。ミルクやクリームが配合されているわけでもない。「見た目がミルクやクリームのようだ」程度の意味。


乳化剤とは?


乳化剤の一番わかりやすい例はマヨネーズ。マヨネーズは、オイル・酢・卵を混ぜ合わせたものですが、オイルと酢は本来、混ざり合いません。

そういうものなんですが、乳化剤を加えると、あらふしぎ、混ざり合うのです。正確には「混ざり合ったかのように見える」だけなんですが。

マヨネーズの場合、卵が乳化剤の役割を果たします。

NIVEAに代表される白色系のスキンケアは、おおむね、すべてオイルと水を混ぜあわせた"乳化系"なのです。


オイルに水を混ぜるメリットとデメリット


なぜ、オイルを水と混ぜるの?・・・そこには大きなメリットがあります。

●メリット
(1) オイルより、よく伸びる
(2) オイルより、お肌への浸透性が高まる
(3) オイルより、さらっとしたテクスチャーが得られる

●デメリット
(1) オイルより、水や水仕事などで簡単に流れ落ちる


ワセリンはオイル系100%


要は、白色系のクリームは、すべて"乳化系"ということなんです。

水分が10%-30%くらい含まれています。

そのメリットは絶大ですが、デメリットも大きく、お肌をしっかりガードしたいという場合は、水分を含まないオイル100%の方が、断然パワフルです。

その代表がワセリンです。


双方の歩み寄り


"乳化系クリーム"も現在では、ワセリンを配合したりして強めに調整する製品も多くあります。

現在のニベアにもワセリンが少量配合されています。

一方、ベタベタのワセリンに関しても、様々なメーカーやブランドさんによって使いやすくする努力が続けられています。

ベタガードは、そんなワセリン製品の一つです。

betta skincare(ベタガード。ベタベタのワセリンに対して、使いやすさを追求しました)


結局、水に強いかどうか?


ニベアもベタガードも同じ、ハンドクリーム、スキンケアクリームですが、ベースの基本素材が違うと言うだけの話です。

大きいと言えば大きいですが、どうでもいいと言えばどうでもいい話ですね。

ただ、ハンドクリームやスキンケアクリームを探している人が、水に強いものを欲しているかどうかで、オススメされる製品も、ワセリン系か乳化系か、基本的に違ってくると考えていただければと思います。


(2017-07-08)
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