( 香水工場の )
香る生活
化粧品産業技術展
化粧品関連展示会のひとつに化粧品産業技術展(CITE)があります。
化粧品原料や成分、化粧品容器、充填機、皮膚の状態を測定するマイクロスコープや血流測定器など。
一般人には、かなり縁遠い展示会ながら、私たち化粧品メーカーにとっては、おどろきの一品を見つけに行く展示会です。
大音響とファッションショーさながらのショー的演出が多い自動車や家電などの展示会には圧倒されます。大音響は規制されないのでしょうか?
その点、化粧品産業技術展のような超ディープな展示会はおじさん向きです。ホッとします。
(1) うるさくない。おじさんたちは大音響に耐えうるほど元気でない。
(2) ミニスカ・コンパニオンがいないのでカメラ小僧たちもいない。
(3) 来場者数の適正さ。広告会社さんなどは来場者数で展示会の成功を評価するムキもありますが、プロは来場者数なんかにダマされません。
そんなわけで、楽しい展示会となりました。
(2007-05-23)
化粧品原料や成分、化粧品容器、充填機、皮膚の状態を測定するマイクロスコープや血流測定器など。
一般人には、かなり縁遠い展示会ながら、私たち化粧品メーカーにとっては、おどろきの一品を見つけに行く展示会です。
大音響とファッションショーさながらのショー的演出が多い自動車や家電などの展示会には圧倒されます。大音響は規制されないのでしょうか?
その点、化粧品産業技術展のような超ディープな展示会はおじさん向きです。ホッとします。
(1) うるさくない。おじさんたちは大音響に耐えうるほど元気でない。
(2) ミニスカ・コンパニオンがいないのでカメラ小僧たちもいない。
(3) 来場者数の適正さ。広告会社さんなどは来場者数で展示会の成功を評価するムキもありますが、プロは来場者数なんかにダマされません。
そんなわけで、楽しい展示会となりました。
(2007-05-23)
( 香水工場の )
香る生活
バナナから採れないバナナオイル
私たちの身の回りにはバナナ味など果物の名前の菓子類がたくさんありますが、それらの味は天然成分とは無関係なものが大半です。
たとえばバナナオイル。
バナナからはオイルは採れませんので、キャンディやチューインガムには代わって酢酸アミルという合成物質がフレーバーとして利用されます。
酢酸アミルは自然界に存在しない純粋な合成成分です。
それはバナナフレーバーのために合成されたわけでなく、たまたまバナナを思わせるフレーバーだったため「バナナオイル」と命名された物質です。
バナナオイルは洗浄力があるため洗剤の成分としても利用されています。
(2007-05-22)
たとえばバナナオイル。
バナナからはオイルは採れませんので、キャンディやチューインガムには代わって酢酸アミルという合成物質がフレーバーとして利用されます。
酢酸アミルは自然界に存在しない純粋な合成成分です。
それはバナナフレーバーのために合成されたわけでなく、たまたまバナナを思わせるフレーバーだったため「バナナオイル」と命名された物質です。
バナナオイルは洗浄力があるため洗剤の成分としても利用されています。
(2007-05-22)
( 香水工場の )
香る生活
日本の精油、カミツレ(カモミール)
香料用ハーブ栽培の実情
日本では、香料を目的とした商業用ハーブ類の栽培は盛んではありません(食用ハーブは盛んです)。
(1) 人件費の問題
(2) 手間暇がかかる(ハーブ栽培は、プランテーション型・労働集約型)
(3) 気候の問題(雨・湿度が多い。ハーブは乾燥を好むものが比較的多い)
ローズオイルも採れませんし、ラベンダーは花畑はありますが、主に観光用でラベンダーオイルの生産となると商業的に成立しません。
大垣市薬草組合のカモミール
そんな中で大垣市薬草組合は20年前からカミツレ(カモミール)の収穫を行っています。
菊を思わせるカモミールは薬草的な香りと雰囲気がたっぷり。香料用植物の栽培が、商業的に維持されている少ないケースとして注目されています。
今年もカミツレの収穫期に入りました。
大垣市薬草組合のカモミールは、全量取引先に送られ、そこで化粧品やサプリメント、フレグランスなどに加工されるそうです。
日本の香料植物
日本で栽培され香料(食品・フレグランス用問わず)が採取されているハーブには、次のようなものがあります:
・シソ(紫蘇)
・ハッカ(薄荷)
・ショウガ(生姜)
・柚子(ゆず)
・ヒバ
・ヒノキ(檜)
・ラベンダー
・月桃
・カミツレ(カモミール)
これらの多くは、主に水蒸気蒸留法という方法で精油が採取されています。
日本で生産されている精油
上で「日本では香料用のハーブ栽培は商業的に成立しにくい」と書きましたが、一方で、ハーブ園やハーブ畑は日本中にあり、精油を生産しているところもそれなりにあります。
日本で生産されている精油のいくつかをピックアップして記事にしてみました:
(2007-05-20)
( 香水工場の )
香る生活
花を絞れば精油が採れる?
絞ってオイルが採れる花は知りません。
グレープフルーツの皮を絞れば素直にオイルがでてきますが、花の場合は、釜ゆで(蒸留法)にするか、溶剤に浸けるか(アブソリュート)の方法でオイルを採ります。
できたものは花そのものとはかなり違った香りになります。
武蔵野ワークスには「すみれ」や「水仙」など花の名前のオードトワレがたくさんあります。
はじめてのお客様の中には「花から絞った香水なんだ」という期待をいた抱かれる方もおられます。
「ローズの贈り物」のようにローズオイルなどの素材そのものをウリにしたアイテムは別として、ほとんどの花の香水は、他の天然香料や合成香料から処方を組んで、その花の香りを再現したものです。
(2007-05-18)
グレープフルーツの皮を絞れば素直にオイルがでてきますが、花の場合は、釜ゆで(蒸留法)にするか、溶剤に浸けるか(アブソリュート)の方法でオイルを採ります。
できたものは花そのものとはかなり違った香りになります。
武蔵野ワークスには「すみれ」や「水仙」など花の名前のオードトワレがたくさんあります。
はじめてのお客様の中には「花から絞った香水なんだ」という期待をいた抱かれる方もおられます。
「ローズの贈り物」のようにローズオイルなどの素材そのものをウリにしたアイテムは別として、ほとんどの花の香水は、他の天然香料や合成香料から処方を組んで、その花の香りを再現したものです。
(2007-05-18)
( 香水工場の )
香る生活
結婚式は特別な香りで
今年も新緑が目に優しい季節ですね。柔らかい緑が日々力強くなるこの季節は格別に楽しい季節です。そして、そろそろ結婚式も増えてくる季節です。
結婚式には写真やビデオなど記録を残す方が多いと思います。
「香り」もよい想い出になりますので、特別な香りをチョイスしてみるのもオススメです。
映像の記憶はおそらく複雑な有機化合物として記憶されると思いますが、香りも、脳内のとってもプリミティブな部分(たとえば、大脳辺縁系)にプリミティブに記憶されるようです。
だからこそ、力強い記憶になる、とかなんとか脳学者さんがどこかで言っておられました。
写真を見ると、記憶を情報をして思い出しますが、香りの場合は、そのときの映像がそのときの感情まで伴ってフラッシュバックすることもあります。
(これは心理学で「プルースト・エフェクト」と呼ばれる現象です → 香りで記憶のフラッシュバック、プルースト効果)
だから、結婚式には特別な香りを準備しておくのもよいかもしれません。恋愛中もですけど。普段使わない香りがいいでしょう。
フランス人に聞いた話によるとヨーロッパでも結婚式には特別なオードトワレやパルファムを準備して、長く保存している人は少なくないようです。
なぜ?と聞くと「ブライダル マガジンにそう書いてあったから」。
なるほど、なるほど。
あちらでは、雑誌でもお薦めだったんですね。
(2007-05-17)
結婚式の映像記録
結婚式には写真やビデオなど記録を残す方が多いと思います。
「香り」もよい想い出になりますので、特別な香りをチョイスしてみるのもオススメです。
記憶のメカニズム
映像の記憶はおそらく複雑な有機化合物として記憶されると思いますが、香りも、脳内のとってもプリミティブな部分(たとえば、大脳辺縁系)にプリミティブに記憶されるようです。
だからこそ、力強い記憶になる、とかなんとか脳学者さんがどこかで言っておられました。
感情を伴う記憶
写真を見ると、記憶を情報をして思い出しますが、香りの場合は、そのときの映像がそのときの感情まで伴ってフラッシュバックすることもあります。
(これは心理学で「プルースト・エフェクト」と呼ばれる現象です → 香りで記憶のフラッシュバック、プルースト効果)
特別な香りを準備
だから、結婚式には特別な香りを準備しておくのもよいかもしれません。恋愛中もですけど。普段使わない香りがいいでしょう。
フランス人に聞いた話によるとヨーロッパでも結婚式には特別なオードトワレやパルファムを準備して、長く保存している人は少なくないようです。
なぜ?と聞くと「ブライダル マガジンにそう書いてあったから」。
なるほど、なるほど。
あちらでは、雑誌でもお薦めだったんですね。
(2007-05-17)
( 香水工場の )
香る生活
フェイス用スキンケアは特別
コンシンのジェルの一周年。まずまずの販売数でほっとしている部分と苦しんでいる部分があります。
リピート率が予想よりよかったことは商品に対する自信に繋がっています。しかし、そもそも興味を持ってもらったり手に取ってもらえる比率が、予想より明らかに低かったのです。この点は未熟でした。
香水なら、どんなものでも多くの女性が比較的簡単に試してくれます。練り香水も問題ないでしょう。ハンドクリームもそれほど抵抗はないようです。
しかし、フェイスクリームやフェイス用のジェルとなると、ある程度の信用と安心感がないとそもそも試すことさえしていただけません。
なぜ?
女性のみなさんに「そんなの当たり前!」と言われそうです。
保湿や肌細胞再生など、特に機能性が重視される昨今のスキンケア化粧品ですが、それは「ブランド = 安心感 & 信頼」があってこそ、という事実。
アンケートや統計が語る結果は「フェイス用スキンケアに関して、女性は特定メーカーの特定製品を繰り返し使用する」傾向にあることを示しています。
つまり、ブランド・ロイヤルティ(*1)が強い。そして、ブランド・スイッチング(ブランドの乗り換え)が起こりにいのです。フェイス用スキンケアは、強いブランドがあってこそ、成立する特殊な製品と言えます。
これは化粧品業界のマーケティングでは常識。
(*1) ブランド・ロイヤルティ(loyalty=忠誠心)とは「銘柄忠誠」と訳されることがありますが、ブランドに対する愛着心程度にお考えください。
それを知っていたら化粧品の中で一番の激戦区フェイス用スキンケアに実績のない当社があえて新規参入したかどうか、ちょっと考えさせられます。
まさに脳裡をかすめるコトバは・・・「Fools rush into where angels fear to tread」」(愚か者は、賢者が近づかないところへ突進)。
(2007-05-16)
そもそも興味をもってもらえない実情
リピート率が予想よりよかったことは商品に対する自信に繋がっています。しかし、そもそも興味を持ってもらったり手に取ってもらえる比率が、予想より明らかに低かったのです。この点は未熟でした。
香水なら、どんなものでも多くの女性が比較的簡単に試してくれます。練り香水も問題ないでしょう。ハンドクリームもそれほど抵抗はないようです。
しかし、フェイスクリームやフェイス用のジェルとなると、ある程度の信用と安心感がないとそもそも試すことさえしていただけません。
なぜ?
女性のみなさんに「そんなの当たり前!」と言われそうです。
フェイス用スキンケアは特別なスキンケア
保湿や肌細胞再生など、特に機能性が重視される昨今のスキンケア化粧品ですが、それは「ブランド = 安心感 & 信頼」があってこそ、という事実。
アンケートや統計が語る結果は「フェイス用スキンケアに関して、女性は特定メーカーの特定製品を繰り返し使用する」傾向にあることを示しています。
つまり、ブランド・ロイヤルティ(*1)が強い。そして、ブランド・スイッチング(ブランドの乗り換え)が起こりにいのです。フェイス用スキンケアは、強いブランドがあってこそ、成立する特殊な製品と言えます。
これは化粧品業界のマーケティングでは常識。
(*1) ブランド・ロイヤルティ(loyalty=忠誠心)とは「銘柄忠誠」と訳されることがありますが、ブランドに対する愛着心程度にお考えください。
素朴な反省
それを知っていたら化粧品の中で一番の激戦区フェイス用スキンケアに実績のない当社があえて新規参入したかどうか、ちょっと考えさせられます。
まさに脳裡をかすめるコトバは・・・「Fools rush into where angels fear to tread」」(愚か者は、賢者が近づかないところへ突進)。
(2007-05-16)
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