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( 香水工場の )

香る生活


「香る生活」次号リリース:9月1日
当社が発行している香りの読み物冊子「香る生活」次号のリリースが9月1日決定しました。現在手分けして編集作業をやっています。

今回は、京都の老舗お香メーカーさんやカモミール畑の収穫レポートなどあります。

おもしろいところでは、ダルビッシュ選手の家族が運営するダルビッシュ・ギャラリーの話も掲載できそうです。



(2008-08-01)
( 香水工場の )

香る生活


ブログを引越します
半月ほどブログサーバーの移転作業をやってきましたが、明日8月1日から新しいサーバーへ引っ越すことになりました。

(旧)香水Biz備忘録 バージョン2
(新)香水Biz備忘録 バージョン3

2005年に「巷で評判なるブログとはいかようなもの?」と軽い気持ちで始めましたが、なんだかんだ2年半やってきました。ネタ不足から心理的に負担に感じることもあり、1年前更新できないスランプに陥りました。

平均的ですよね。そのとき、更新がないメール下さる方も。逆に書き続けることが私の「生存情報」になっていることに気づきました。


ところで、サーバーの引越はこれで3度目です。そこで新しいブログは「香水Biz備忘録 バージョン3」と個人的に呼んでいます。
(2008-07-31)
( 香水工場の )

香る生活


ネットの口コミで拡がる善と不幸
インターネットの凄さは、今さらあげるまでもないのですが、きょうのテーマ用に一つ挙げるとすると商品を選ぶ際の「ネット評判」は便利です。

ネットユーザーの50%以上が商品チェックに利用


日常的にインターネットを利用しているユーザーの50%以上が商品購入の際、掲示板やブログ、口コミサイトでの製品評価や製品比較を読むし、実際に購入決定に影響があるとする調査結果があります。

自分の経験に照らしても、第三者のネット情報をもとに決定することもありますので、上の調査結果は体感的に納得します。たとえば、先日デジカメを新調しました。

デジカメは、とにかくメーカー数も多ければ機種の種類も多い!何を基準に選んだらよいものか、案外、知らない人の勝手な「ボク的デジカメ評価ランキング」などを読んだりしました。そして、タメになりました。

しかし、ネット口コミはウソも多いのです。

私の場合、ネットの口コミで失敗したこともあり、ホドホドに耳を傾ける程度に努めています。


意図的にウソを流す人々


社会的な責任を負うテレビや新聞の報道が、ある程度ですが、信頼性や信憑性に気を遣って、報道にはある程度ウラも取る努力もしますが、インターネットでは信じがたい盲信・迷信を発信続ける人も多いことはご承知のとおりです。

さらに、サクラが案外暗躍していますのでメチャクチャです。

昔、お仕事で関わっていたある会社さんは大手のダイレクトマーケティングの会社さんでしたが、マーケティング部内にサクラ部隊がおり、会社イメージや自社製品に否定的な意見を排除し、自社製品に対する意見をある方向に誘導するミッションを持っていました。

口コミで拡散するウソ


きょうご紹介するニュースは、ネット口コミの不幸の一例が露見した事件です。

「化粧品から薬並みのステロイド」(「ステロイド不使用」をうたった化粧品から医薬品並みのステロイドが検出され、薬事法違反で摘発されたという事件)

ステロイドは、体内で分泌されるホルモンと分子構造がよく似ていて、ごく少量で劇的な作用を体に及ぼします。「奇跡のクスリ」ですが、副作用も大きい。

そのためステロイドは通常医者の処方の下で使用することが薦められています。薬局でも弱いステロイド系軟膏など販売されていますが、私の知る限りステロイド系薬品を前向きに薦める店員さんはあまりいません。

そんなステロイドが、しかも、最高強度のステロイドが化粧品に配合されていたというニュースです。アトピーの人には劇的な効果があったと思われます。

副作用を恐れ強いステロイドを使えなかった人々や脱ステロイドを目指す人々(多いそうです)が、ステロイドなしで目の覚めるような効果を持った化粧品に出会ったとき「凄い化粧品見つけたよ!」と発信したくなる気持ちは自然です。

「インターネットの口コミサイトなどで『ステロイドが入っていないのにアトピーの肌がよくなった』と人気に火がつき・・・」

この事件は、好意で発信したネット口コミが逆にアダとなって被害を拡げた悲しい事件です。

(2008-07-31)
( 香水工場の )

香る生活


映像による香水プロモーション
きょうは香水ニュースをご紹介します。
プラダ、9本の短編フィルムでメンズ香水の世界観を表現
--------------(引用)--------------
プラダ(PRADA)が、メンズフレグランス「Infusion d'Homme」の発売に向けて、9人の若手監督が制作したショートフィルムによる広告プロジェクトを始動した。各監督は「Infusion d'Homme」から想起したイメージを、わずか3分の幻想的なストーリーで表現。
--------------(引用)--------------


もし自分が、CMのクリエイティブ・ディレクターで香水のPV(プロモーションビデオ)を制作するならどう作るだろう?と考えることがあります。素敵なモデルさんが登場してもらい香水を一吹き、うっとりする映像はどうでしょうか?でも、フツー過ぎます。

香水をシュとした瞬間にバックが突然花園か楽園に変化するというのも、香りのすばらしさとそれに対するヒロインの心境表現には、わかりやすいのですが、ややチープな印象は免れません。芳香剤的表現となる危険性をはらみます。

しかし、コトバで香水を表現することは不可能です。

日本語も英語も、おそらく他の言語もそうですが人類の言語では、嗅覚(きゅうかく・匂いの感覚)からくる感覚を表現する単語や表現方法が、視覚・聴覚・味覚に比較してメチャメチャ未発達で、他の感覚のコトバを流用せざるをえません。

たとえば、「甘い香り」「爽やかな香り」「桃のような香り」・・・味覚の表現だったり、「○○のような香り」のように他の実存する花や食べ物のニオイだったりです。それらは嗅覚の専用用語ではありません。

香水は、このように言語表現では表現しにくい上に、香水は多くの場合、製品単品よりもブランド全体のイメージを象徴する製品となっています。香水にそういうポジショニングとミッションを与えているブランドさんは少なくないのです。

香水という特異な製品は、このように実用性を越えて、ますますイメージ化・象徴化していくのですが、それを最も効果的に表現するものは映像以外にありません。映画・ムービー・ショートフィルムなどです。

香水のプロモーションが、映画やPV(プロモーションビデオ)に向かうことは必須と考えてきました。きょうのニュースはプラダさんの話題ですが、しかし、多くのブランドさんで映像への潮流は静かに確実に続いています。


プラダさんのショートフィルムはこちらで上映中です:
PRADA->PROJECTS->SHORT MOVIES
(2008-07-29)
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香る生活


目利きができないので何枚も買ってしまう
香水のプロにもいろいろいます。前に自称「香水のプロ」から電話がありました。

私が知らない銘柄の香水をどんどん上げて、上げるごとに「知っているか?」と聞かれましたが、程々で打ち切ったので、その男が香水の何のプロだったか、何のための電話だったかわかりません。

推測するに自称「香水の仕入れのプロ」だったかもしれません。珍しい香水を調達できるルートを持っていて卸したかったのでしょうか。

もしそういうことなら、この男はバイヤーということになります。

バイヤーには、市場の需要を読む能力や珍しいメーカーや供給者を開拓してくる能力などのさまざまな能力が求められますが、中でも製品や商品の品質を目利きできる能力は非常に大切だと思います。

当社は香水専門店ではなく、香水メーカーなので、他社製の製品の目利きよりも、どちらかといえば、原料に対する目利き重要です。特に天然香料は産出する地域や時期によって品質が違いますし、年ごとに違いますし、もっと言えば農家ごとにも、その農家の畑ごとにも微妙に違ってきます。

コーヒー豆の買い付けバイヤーが豆を手のひらで転がし、つぶし、口に入れて味と香りを見るという光景はテレビなどで記憶の方もおられるかもしれませんが、天然香料の仕入れも少し似ています。研究機関には高価な分析機もありますが、天然香料の購買は、人の鼻、場合によっては口に入れて香りを確かめることで最終的な判断を下します。

私もこの業界に転職してきて数年、担当違いですが、なるべく香りの目利きができるよう機会あるごとに香料の目利きをトレーニングしています。その成果もあって天然香料の善し悪しの判断はまだできないものの、クオリティに対して自然と注意が向き、感性が刺激されるようになりました。


話は変わります。

昨日、近くの百貨店でジャケットとシャツを購入しました。私はお世辞にもオシャレではありません。昨日、自分が人生でオシャレな着こなしをできなかった原因が判明しました。

・国分は、服の生地に対する目利きができない。
・国分は、服の仕立てに対する目利きができない。

少しシュールな感じで売る気がありない男性店員さんに薦められ、あるイタリア製の生地を使用したシャツを試着してみました。

シャツが自分の体型に馴染むようにメリハリを付ける様子に、昔からの疑問が解けた思いがしました。ヨーロッパ人のスーツの着こなしは、一般的な日本人と比較すると体型以外に「何かが違う」と今まで感じてきましたが、彼らはシャツに気を遣うに違いありません。

イタリア製だから生地がよいというわけではないでしょうが、生地の品質は相当よいものが使用されているという説明を受けて納得。そう言われて触る生地の感触は確かに違います。柔らかいのに腰があり、しかもサラッとして気持ちの良い感触です。

自分は生地そのものにあまりにも無関心に暮らしてきた生活を発見しました。

私の普段着の買い方は、比較的安いお店で目先の柄や色、デザイン、価格だけで何枚も買い込む傾向がありますが、生き残る服は多くありません。結局気に入らず何回もはかず・着ずお蔵入りという無駄なサイクルを繰り返していました。飽きもせずムダとなったズボンは山のよう。オシャレになれないわけです。

ファッションを選ぶ際、生地に対する目利きができるのとできないのでは、ファッションに差がでそうです。おじさんオシャレ改造計画のベーシックコースは、生地の見方からはじめたい。

これは、香水の選び方にも通じるかな、と感じています。

同じ原料でも原料には多彩なグレードが無数に存在し、グレードが違えば同じ処方で制作された製品にも大きな差が出ます。香水ファンの中には使用されている原料それ自体の目利きができるお客さまの多いものです。コストが許される範囲で、彼らが納得する原料や唸る原料を常に捜し、原料に対する緊張感を失わないことが私のミッションです。
(2008-07-28)
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香る生活


義理・人情は世界共通?
私は「トコトン日本人」です。海外で暮らしたことがありませんので、イマイチ外国の文化を理解できません。が、イギリス系の会社で働いていた頃は、イギリス人のことは「永遠にわからないだろうと思う部分」と「共感する部分」がありました。

まあ、イギリスで暮らしてみないと彼らのことは到底わからないと思います。

しかし、共感する部分は、意外にも日本語で言うところの「義理・人情・仁義」です。

イギリス人は日本人に比較すると個人差が激しいので、一般化できませんが、私の周囲はだいたい律儀な連中でした。義理・人情の強い男もいました。友情に厚く礼節のある態度を感じることもしばしばでした。

国家間で対立感情の残る国々の人々も、個人的に付き合えば義理・人情・仁義の人が少なくないことがわかります。

けっきょく同じ人間なんですね、とごく普通の結論に達したりします。


今年、当社では海外発送を再開しました。今まで縁遠かった海外のお客さまからの注文もちらほら入り始め、外国人とのお付き合いが少し増え始めています。

数日前、カナダ在住の台湾の方から注文が入りました。

海外発送の決済方法はクレジットカードのみです。しかし、当社が利用している決済代行会社では外国人による不正利用の多さから、外国人の利用にある程度の制限を設けています。

今回、彼はその制限で決済できずに苦しんでいました。

私も、一人のお客さまのためだけにシステムを変更したり、利用制限の回避方法を調査したり、決済エージェントとの折衝をやっている時間はありませんので、彼には「もう充分労力を使ってもらいました。有り難うございます。ので、今回はプレゼントです。ぜひカナダでフローラル・フォーシーズンズを宣伝してね」と提案し商品を発送しました。

が、彼は発送後にもかかわらずPayPalで受け取れないか、あの方法をやってみようか?などど提案して、ついに振り込んでくれました。

なんて、義理・人情のある連中だと思い、呆れました。

(2008-07-27)
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