( 香水工場の )
香る生活
ムスクの香り#2
石鹸の残り香 = ムスク
このムスクは、石鹸、洗剤、クリーム、香水などあらゆる化粧品・トイレタリーに使用され私たちの生活を豊かにしてきました。
たとえば、石鹸で手を洗ったあと、ほのかに暖かみのある香りを残すなどの用途にこのムスクは力を発揮します。
近年、環境問題に敏感なヨーロッパがこのムスクの自粛に動いたため世界中の先進国で自粛傾向にあります。
情報公開が少ないムスク
ムスクは香料産業とって非常に大きなテーマで微妙です。研究者の間でも合成ムスクの化学的・学術的な情報が、なかなか公開されないという嘆きが聞こえてきます。
一枚岩ではなくEUの環境政策
上で「環境問題に敏感なヨーロッパが多環ムスクの自粛に動いた」と書きましたが、もちろん、ヨーロッパも一枚岩ではなくEUの環境政策には、「環境」や「安全」という大義名分による国家間の政治闘争の側面もあります。
フランスの化粧品業界のある偉い方が小さなセミナーで言った内容は印象的でした。
「化粧品の安全性の問題は、安全性の問題ではなく、むしろ政治の問題です。化粧品産業をもたない国は『安全』を交渉に利用しているのです」
EU内の複雑さを感じました。
開発が続く合成ムスク
現在では生分解性の高い合成ムスク(「大環状ムスク」、たとえばエチレンブラシレート)がムスコンの代替成分として使用されるようになりました。
香りのパワーとしてはニトロムスクに及ばないとされますが正しい方向に向かっているように感じます。
今後さらに安全性が高く、よりムスコンに近い安全な合成ムスクが開発されていのではないかと期待しています。
ムスクの香り#5(2018-01-12)
ムスクの香り#4(2018-01-12)
ムスクの香り#3(2007-09-15)
ムスクの香り#2(2007-03-12)
ムスクの香り#1(2007-03-09)
ムスクの謎(2005-12-22)
※この記事は、2007-03-12に投稿した記事を加筆訂正して新規に投稿したものです
(2018-01-12)
( 香水工場の )
香る生活
ムスクの香り#1
香水に関して要望が高い成分がムスクです。香水といえば「ムスク!」のような意見をお持ちの人もかなり多い。
また、惚れ薬的な効果を吹聴する会社さんがあったりして、魅惑の香りのイメージが形成されています。
本物の天然ムスクそれ自体はインドールなども含まれるため、アンモニア臭く動物臭も伴い鼻を押さえたくなるくらい不快なニオイです。
希釈することで妖艶な香りになるのですが、これは河豚(フグ)の毒をちょっと食べてシビレる真の河豚ファンに通じる何かがあります。
ところでムスクの香り成分はムスコンと呼ばれます。ムスクとケトンから作られた造語です。
人類が知る地上最高の妖艶な香り成分であるムスコンの安全で安価な合成方法の確立が香料業界を征するといって過言ではありません。世界の香料メジャーがここでしのぎを削ります。そして、勝負はまだついていません。
合成ムスクの歴史は古く1930年代には始まっています。
ところが、「ニトロムスク」と呼ばる初期の合成ムスク(たとえば、ムスクケトン)は、ムスコンとは分子構造が全然違うにもかかわらず、ムスクのように甘く粉っぽく、頭をぼーっとさせる甘美さがありました。
しかし、生分解性が低い上に発ガン性を伴いました。発ガン性の証明って難しいものがあります。
人類は、ニトロムスクの発ガン性を疑いながらもニトロムスクを半世紀以上使用し、今でもどこかで使用されているでしょう。
ニトロムスクは廃棄処理さえ困難を伴いますので環境的にも全面禁止される日が来ることを祈ります。
80年代から「多環系ムスク」と呼ばれる合成ムスクが多用されるようになりました。しかし、これは発ガン性はないとされますが、生分解性が低い(残留性が高い)という欠点があります。
ムスクの香り#5(2018-01-12)
ムスクの香り#4(2018-01-12)
ムスクの香り#3(2007-09-15)
ムスクの香り#2(2007-03-12)
ムスクの香り#1(2007-03-09)
ムスクの謎(2005-12-22)
※この記事は、2007-03-09に投稿した記事を加筆訂正して新規に投稿したものです
(2018-01-12)
また、惚れ薬的な効果を吹聴する会社さんがあったりして、魅惑の香りのイメージが形成されています。
本物の天然ムスクそれ自体はインドールなども含まれるため、アンモニア臭く動物臭も伴い鼻を押さえたくなるくらい不快なニオイです。
希釈することで妖艶な香りになるのですが、これは河豚(フグ)の毒をちょっと食べてシビレる真の河豚ファンに通じる何かがあります。
ムスクの成分 = ムスコン
ところでムスクの香り成分はムスコンと呼ばれます。ムスクとケトンから作られた造語です。
人類が知る地上最高の妖艶な香り成分であるムスコンの安全で安価な合成方法の確立が香料業界を征するといって過言ではありません。世界の香料メジャーがここでしのぎを削ります。そして、勝負はまだついていません。
合成ムスクの歴史
合成ムスクの歴史は古く1930年代には始まっています。
ところが、「ニトロムスク」と呼ばる初期の合成ムスク(たとえば、ムスクケトン)は、ムスコンとは分子構造が全然違うにもかかわらず、ムスクのように甘く粉っぽく、頭をぼーっとさせる甘美さがありました。
しかし、生分解性が低い上に発ガン性を伴いました。発ガン性の証明って難しいものがあります。
人類は、ニトロムスクの発ガン性を疑いながらもニトロムスクを半世紀以上使用し、今でもどこかで使用されているでしょう。
ニトロムスクは廃棄処理さえ困難を伴いますので環境的にも全面禁止される日が来ることを祈ります。
80年代から「多環系ムスク」と呼ばれる合成ムスクが多用されるようになりました。しかし、これは発ガン性はないとされますが、生分解性が低い(残留性が高い)という欠点があります。
ムスクの香り#5(2018-01-12)
ムスクの香り#4(2018-01-12)
ムスクの香り#3(2007-09-15)
ムスクの香り#2(2007-03-12)
ムスクの香り#1(2007-03-09)
ムスクの謎(2005-12-22)
※この記事は、2007-03-09に投稿した記事を加筆訂正して新規に投稿したものです
(2018-01-12)
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香る生活
ムスクの謎、とってもセクシーになる人
ムスク(Musk)系の香りを好まれる方は多い。
ムスクは中国やチベットの山岳地帯に生息している小型の鹿、ジャコウジカの生殖器近くの脂腺から採取される動物性香料ですが、現在天然ムスクを香水の原料として処方することはありません。
ジャコウジカは、サイテス(CITES = Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora)、通称「ワシントン条約」の規制対象動物です。
日本は、国内産業保護(漢方薬などに配合される)のため、1973年のワシントン条約成立時には留保としていましたが、1980年に批准しました。
そのため、ジャコウジカから採取されるムスクの輸入さえも、学術用途など若干の抜け道があるものの基本的に困難です。
また、倫理的にも天然ムスクを配合しようとする化粧品メーカーはほとんどないと推測されます。
皆無ではありません。特に惚れ薬系香水やフェロモン系を全面に打ち出している香水の製造にはちょっと関心があるかもしれません。
しかし、基本的に、現在では世界的にムスク系の香水といえども、そのムスクは100%合成ムスクが使用されています。
このムスク、謎の多い香料で、それ自体はほのかに甘く粉っぽいのですが、人の体臭と混じると妖艶な香りを発することがあります。
ここがミソです。体臭によっては色気がでてきちゃうというから体臭の強い西洋人にはちょっとマッチしちゃうんですよね。
お客さん(日本人です)との話ですが、ムスク系香水でムラムラと妖艶な雰囲気になるお友達がいるという話を聞きました。
そのお友達はもともと体臭の強く普通の香水より、ムスク系の香水でより魅力的になるそうです。ムスクは似合う人とそれほど効果が発揮されない人がいます。
噂には聞くムスクパワー、ばっちりマッチした人と出会ったことが少ない私は、本当かどうかぜひ確かめたいと願っていますが、もともと体臭の薄い日本人はムスクの魅了が発揮されにくい民族かもしれません。
ムスクの香り#5(2018-01-12)
ムスクの香り#4(2018-01-12)
ムスクの香り#3(2007-09-15)
ムスクの香り#2(2007-03-12)
ムスクの香り#1(2007-03-09)
ムスクの謎(2005-12-22)
(2018-01-12)
ムスクとは?
ムスクは中国やチベットの山岳地帯に生息している小型の鹿、ジャコウジカの生殖器近くの脂腺から採取される動物性香料ですが、現在天然ムスクを香水の原料として処方することはありません。
ワシントン条約
ジャコウジカは、サイテス(CITES = Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora)、通称「ワシントン条約」の規制対象動物です。
日本は、国内産業保護(漢方薬などに配合される)のため、1973年のワシントン条約成立時には留保としていましたが、1980年に批准しました。
天然ムスクは入手できない
そのため、ジャコウジカから採取されるムスクの輸入さえも、学術用途など若干の抜け道があるものの基本的に困難です。
また、倫理的にも天然ムスクを配合しようとする化粧品メーカーはほとんどないと推測されます。
皆無ではありません。特に惚れ薬系香水やフェロモン系を全面に打ち出している香水の製造にはちょっと関心があるかもしれません。
しかし、基本的に、現在では世界的にムスク系の香水といえども、そのムスクは100%合成ムスクが使用されています。
謎の多きムスク
このムスク、謎の多い香料で、それ自体はほのかに甘く粉っぽいのですが、人の体臭と混じると妖艶な香りを発することがあります。
ここがミソです。体臭によっては色気がでてきちゃうというから体臭の強い西洋人にはちょっとマッチしちゃうんですよね。
ムスクで妖艶になる人・そうでない人
お客さん(日本人です)との話ですが、ムスク系香水でムラムラと妖艶な雰囲気になるお友達がいるという話を聞きました。
そのお友達はもともと体臭の強く普通の香水より、ムスク系の香水でより魅力的になるそうです。ムスクは似合う人とそれほど効果が発揮されない人がいます。
噂には聞くムスクパワー、ばっちりマッチした人と出会ったことが少ない私は、本当かどうかぜひ確かめたいと願っていますが、もともと体臭の薄い日本人はムスクの魅了が発揮されにくい民族かもしれません。
ムスクの香り#5(2018-01-12)
ムスクの香り#4(2018-01-12)
ムスクの香り#3(2007-09-15)
ムスクの香り#2(2007-03-12)
ムスクの香り#1(2007-03-09)
ムスクの謎(2005-12-22)
(2018-01-12)
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香る生活
廃盤になった香水の復刻
生産が終了した香水は、永久に再制作不可能と考えた方がよいかもしれません (2018/01/10)
(香水の復刻は、難あり)
よくあるお問い合せの一つに香水の復刻があります。廃盤になった市販香水の再製造です。
当社サイトではあちこちに「(注意)他社製フレグランス・香水類のコピー・イミテーション・復刻は行っておりません」と注意書きを入れています。
それでも・・・
・「なくなりかけたおみやげの香水を制作してください」
・「20年前に愛用していた○○のローションの香りを再現して」
・「少量残っているのでこれを送れば再現してくれますか?」
・「あと少し香水が残っていますので、それをもとに同じ香りの香水を作っていただけますか?」
などなど・・・お気持ちはわかります。しかし、いろいろな問題があり、当社ではお受けしません。困難が多すぎますので。
香料成分は分析機(ガスクロやガスマス)にかけても100%成分を分析できることは希です。
仮に99%分析できても香りとしては不完全なことが多い。成分によっては0.01%でも香りは変化しますので。
仮に成分が100%判明したとして、その成分が入手可能かというと、これが問題。
実は、毎年業界の自主規制などで使用できない成分が増えています(反面新しい成分が作り出されています)。使用できなくなった成分を他の成分を代替することが一つのリスクなんです。また苦労も大きい。
ある世界的な大手化粧品会社さんの話です。80年代にリリースされ、すぐに廃盤になったある名香はファンが根強いため、2000年くらいに再リリースのプロジェクトが持ち上がりましたが、結果的に頓挫しました。
プロジェクトがなかなか進まなかった理由として、規制上使用できなくなっていた香料の代替品でのアコード取りに苦悩されたという話です(このときのパフューマーは、これが直接の原因かどうか不明ですが、自殺されたと聞いています)。
ガスマス成分評価だけで、おそらく一般のお客様のイメージされている価格を超えます。
仮に成分が100%分析されて、仮にその成分が入手可能として(実際は入手できないことが多い)、その原材料の仕入れコストがご予算に合うかどうか、考えるまでもなく予算オーバーのはずです。
近年、香水の処方には知的所有権、工業権、著作権などが認められるようになりました(とくにEU内)。
近年まで人気ブランド香水のコピー商品が堂々と販売されている観光地などありましたが、今後は世界的に減少していくと思われます。EUはこのへんに敏感で今後規制を強めてくると思います。
仮に苦労して製品制作にたどり着いたとします。それで、お客さまが満足してくれるかどうかが、また別問題です。
「ちょっと違うわ・・・」という感想が容易に予想されます。
それは思い入れが強すぎてイメージが膨らみすぎているためです。特に現物が既に手元になく実際の香りと比較できない場合、容易に起こります。
また、実際のモノが手元にあっても、年月が経過した現物と新しく制作した香りでは違う香りになっているリスクもあります。
香りの感じられ方は、非常にナイーブで気持ち一つでよくも悪くも感じられるもの。その時の心境一つでかなり揺れることは経験上歴然です。心理実験でも確認できます。このリスクは予想以上に高いものです。
以上の事情のために、なんとメーカーは自社製品さえ復刻やコピーをやりたがりません。
世界には数々の名香が、香水史に刻まれてきましたが、名香でありながら廃盤になったものも少なくありません。人気があっても廃盤になる理由は、使用できなくなった香料の問題が大きいと思われます。
代替品の開発に膨大な時間的・金銭的・人員配備的な投資が必要で、それでもそれまでのファンを満足させられるかリスクが大きい。それだけのお金を投じて、なお勝算があるかという問題ですね。
最後にイミテーション(似せた物)の問題です。復刻でなくイミテーションでよいのではというご意見もあるかと思います。
イミテーション香水は、現在でも世界中で後を絶ちません。海外旅行すれば、大手ブランドさんのイミテーション香水が破格な値段で露天に並んでいる光景に出くわすことがあります(近年は減少傾向ですが)。
しかし、このイミテーションでハッピーなる客層と、復刻を望む客層はまったく別の客層です。復刻を望むお客様がイミテーションで満足することはないでしょう。
(2018-01-10)
(香水の復刻は、難あり)
香水復刻の問合せ
よくあるお問い合せの一つに香水の復刻があります。廃盤になった市販香水の再製造です。
当社サイトではあちこちに「(注意)他社製フレグランス・香水類のコピー・イミテーション・復刻は行っておりません」と注意書きを入れています。
それでも・・・
・「なくなりかけたおみやげの香水を制作してください」
・「20年前に愛用していた○○のローションの香りを再現して」
・「少量残っているのでこれを送れば再現してくれますか?」
・「あと少し香水が残っていますので、それをもとに同じ香りの香水を作っていただけますか?」
などなど・・・お気持ちはわかります。しかし、いろいろな問題があり、当社ではお受けしません。困難が多すぎますので。
成分分析の問題
香料成分は分析機(ガスクロやガスマス)にかけても100%成分を分析できることは希です。
仮に99%分析できても香りとしては不完全なことが多い。成分によっては0.01%でも香りは変化しますので。
香料・原材料が入手できない
仮に成分が100%判明したとして、その成分が入手可能かというと、これが問題。
実は、毎年業界の自主規制などで使用できない成分が増えています(反面新しい成分が作り出されています)。使用できなくなった成分を他の成分を代替することが一つのリスクなんです。また苦労も大きい。
ある世界的な大手化粧品会社さんの話です。80年代にリリースされ、すぐに廃盤になったある名香はファンが根強いため、2000年くらいに再リリースのプロジェクトが持ち上がりましたが、結果的に頓挫しました。
プロジェクトがなかなか進まなかった理由として、規制上使用できなくなっていた香料の代替品でのアコード取りに苦悩されたという話です(このときのパフューマーは、これが直接の原因かどうか不明ですが、自殺されたと聞いています)。
予算・資金的な問題
ガスマス成分評価だけで、おそらく一般のお客様のイメージされている価格を超えます。
仮に成分が100%分析されて、仮にその成分が入手可能として(実際は入手できないことが多い)、その原材料の仕入れコストがご予算に合うかどうか、考えるまでもなく予算オーバーのはずです。
著作権・工業権の問題
近年、香水の処方には知的所有権、工業権、著作権などが認められるようになりました(とくにEU内)。
近年まで人気ブランド香水のコピー商品が堂々と販売されている観光地などありましたが、今後は世界的に減少していくと思われます。EUはこのへんに敏感で今後規制を強めてくると思います。
お客様の満足度・期待値の問題
仮に苦労して製品制作にたどり着いたとします。それで、お客さまが満足してくれるかどうかが、また別問題です。
「ちょっと違うわ・・・」という感想が容易に予想されます。
それは思い入れが強すぎてイメージが膨らみすぎているためです。特に現物が既に手元になく実際の香りと比較できない場合、容易に起こります。
また、実際のモノが手元にあっても、年月が経過した現物と新しく制作した香りでは違う香りになっているリスクもあります。
香りの感じられ方は、非常にナイーブで気持ち一つでよくも悪くも感じられるもの。その時の心境一つでかなり揺れることは経験上歴然です。心理実験でも確認できます。このリスクは予想以上に高いものです。
自社製品でさえ復刻しないメーカー
以上の事情のために、なんとメーカーは自社製品さえ復刻やコピーをやりたがりません。
世界には数々の名香が、香水史に刻まれてきましたが、名香でありながら廃盤になったものも少なくありません。人気があっても廃盤になる理由は、使用できなくなった香料の問題が大きいと思われます。
代替品の開発に膨大な時間的・金銭的・人員配備的な投資が必要で、それでもそれまでのファンを満足させられるかリスクが大きい。それだけのお金を投じて、なお勝算があるかという問題ですね。
イミテーション
最後にイミテーション(似せた物)の問題です。復刻でなくイミテーションでよいのではというご意見もあるかと思います。
イミテーション香水は、現在でも世界中で後を絶ちません。海外旅行すれば、大手ブランドさんのイミテーション香水が破格な値段で露天に並んでいる光景に出くわすことがあります(近年は減少傾向ですが)。
しかし、このイミテーションでハッピーなる客層と、復刻を望む客層はまったく別の客層です。復刻を望むお客様がイミテーションで満足することはないでしょう。
(2018-01-10)
( 香水工場の )
香る生活
10年を過ぎたブログ
このブログもいつの間にか10年、記事数1600本を超えていました (2018/01/10)
(10年続いたブログ、仕事だから続くか?)
調べてみたら、このブログは2005年10月に始まりました。当時は、ブログブームの最盛期でした。
ブームに踊らされたというだけの動機ではじめたブログでしたが、社内風景や製品開発の実情をお伝えするには、よい媒体だと、それなりに盛んに書きまくった感じです。
現在の投稿ペースは月間数本ですが、当時のそれは、数日に1本、月間で10本から20本くらい。
ペースは落ちましたが、武蔵野ワークスのリアルな風景をこれからもお伝えしていきます。
2008年くらい? Twitterなるサービスが日本に上陸し、SNSトレンドに敏感な人々から支持されて人気を上げてきました。
多くの企業もコーポレイトアカウントを取得し、公式・非公式を問わず、企業のマーケ担当者が雪崩を打って「つぶやき」に参戦しました。
当社も参入してみました。しかし、今ひとつセンスがなかったようです。
Instagram
ここ数年、爆発的な破壊力を持つSNS。日本人全体というか、世界中の人々のカメラの腕前を底上げした感があるサービスですよね。
しかし、当社は、たぶん、しません。
こうやってみると当社のSNS利用は、うまくいっていないですね。
古い記事を昨日、読んでみたら「なんか、文章が回りくどいな」という印象でした。
(2018-01-10)
(10年続いたブログ、仕事だから続くか?)
2005年10月にはじまったブログ
調べてみたら、このブログは2005年10月に始まりました。当時は、ブログブームの最盛期でした。
ブームに踊らされたというだけの動機ではじめたブログでしたが、社内風景や製品開発の実情をお伝えするには、よい媒体だと、それなりに盛んに書きまくった感じです。
現在の投稿ペースは月間数本ですが、当時のそれは、数日に1本、月間で10本から20本くらい。
ペースは落ちましたが、武蔵野ワークスのリアルな風景をこれからもお伝えしていきます。
Twitterは失敗
2008年くらい? Twitterなるサービスが日本に上陸し、SNSトレンドに敏感な人々から支持されて人気を上げてきました。
多くの企業もコーポレイトアカウントを取得し、公式・非公式を問わず、企業のマーケ担当者が雪崩を打って「つぶやき」に参戦しました。
当社も参入してみました。しかし、今ひとつセンスがなかったようです。
ここ数年、爆発的な破壊力を持つSNS。日本人全体というか、世界中の人々のカメラの腕前を底上げした感があるサービスですよね。
しかし、当社は、たぶん、しません。
こうやってみると当社のSNS利用は、うまくいっていないですね。
昔の記事を読み返して
古い記事を昨日、読んでみたら「なんか、文章が回りくどいな」という印象でした。
(2018-01-10)
( 香水工場の )
香る生活
2018年の新作香水
ご要望が多かった香りの中から新作制作中、2018年は、2作品を新作香水としてリリースできそうです (2018/01/02)
新しい香りの試作(ライラック・プルメリア・菖蒲の葉・スイートピー)
新年おめでとうございます。
関東地方は、穏やかな晴天に恵まれて、私には縁起がよい一年のスタートとなりました。
しかし、その後、親戚の家に年始のご挨拶に行き酩酊。恥ずかしいスタートとなりました。
新年の抱負は、自分の中でいくつか決めておりましたが、追加で「お酒コントロール」の一文入れることにしました。
昨年末、新作香水ミーティングを行いました。年をまたいだので「昨年」ですが、実際はほんの一週間前。
2018年も新作香水を、1点か2点程度リリース予定です。当社では新作はおおむね「4月リリース」が伝統化していますが、今年も4月1日リリースに向けて最終段階に入ります。
当社には「○○の香り、ありますか?」「○○を制作してください」といったご要望が、ご注文のコメント欄やメールとして来ます。
また、昨年はメルマガにて、"製品化したいお花の香り"ミニアンケートも実施しました。
様々なお花や果物の香りをご提案いただきました。
その中には、すでに過去トライ済みのもので、「絶体に制作できない」とか「原料が使用自粛になった」というようなものもあります。
そのため、未だトライしたことがなく、可能性がありそうな中で、次の4点が選ばれ検討されてきました:
(1) ライラック
(2) プルメリア
(3) 菖蒲の葉
(4) スイートピー
当社の香りは、多くは社内のパフュームが処方を制作してきました。
しかし、香水を取り巻く環境の変化、多くは、IFRAによる自主規制の強化と原料の入手困難化があり、自社だけで香りを制作することが、次第に厳しくなってきている事情があります。
そのため、2018年の新作は、外部のパフューマー様にも制作依頼を出し、当社の趣旨に応じた香りをデザインしていただく方式で処方の作成をすすめています。
制作テーマは、上記4品。
試作が上がってきました。そこで、社員によるスメリング・ミーティングを行った結果、2018年の新作は次の香りとなりました:
(3) 菖蒲の葉
(4) スイートピー
最終決定ではありません。
香りの直し・ラベルデザイン・薬事規制の調査・・・まだいろいろあります。
無事リリースできるか、まだ予断を許しませんが、リリースに向けて活動中です。
(2018-01-02)
新しい香りの試作(ライラック・プルメリア・菖蒲の葉・スイートピー)
新年のご挨拶
新年おめでとうございます。
関東地方は、穏やかな晴天に恵まれて、私には縁起がよい一年のスタートとなりました。
しかし、その後、親戚の家に年始のご挨拶に行き酩酊。恥ずかしいスタートとなりました。
新年の抱負は、自分の中でいくつか決めておりましたが、追加で「お酒コントロール」の一文入れることにしました。
新作香水ミーティング
昨年末、新作香水ミーティングを行いました。年をまたいだので「昨年」ですが、実際はほんの一週間前。
2018年も新作香水を、1点か2点程度リリース予定です。当社では新作はおおむね「4月リリース」が伝統化していますが、今年も4月1日リリースに向けて最終段階に入ります。
ご要望が多い香り
当社には「○○の香り、ありますか?」「○○を制作してください」といったご要望が、ご注文のコメント欄やメールとして来ます。
また、昨年はメルマガにて、"製品化したいお花の香り"ミニアンケートも実施しました。
様々なお花や果物の香りをご提案いただきました。
その中には、すでに過去トライ済みのもので、「絶体に制作できない」とか「原料が使用自粛になった」というようなものもあります。
そのため、未だトライしたことがなく、可能性がありそうな中で、次の4点が選ばれ検討されてきました:
(1) ライラック
(2) プルメリア
(3) 菖蒲の葉
(4) スイートピー
処方の制作方法
当社の香りは、多くは社内のパフュームが処方を制作してきました。
しかし、香水を取り巻く環境の変化、多くは、IFRAによる自主規制の強化と原料の入手困難化があり、自社だけで香りを制作することが、次第に厳しくなってきている事情があります。
そのため、2018年の新作は、外部のパフューマー様にも制作依頼を出し、当社の趣旨に応じた香りをデザインしていただく方式で処方の作成をすすめています。
スメリング・ミーティングで選ばれた香り
制作テーマは、上記4品。
試作が上がってきました。そこで、社員によるスメリング・ミーティングを行った結果、2018年の新作は次の香りとなりました:
(3) 菖蒲の葉
(4) スイートピー
最終決定ではありません。
香りの直し・ラベルデザイン・薬事規制の調査・・・まだいろいろあります。
無事リリースできるか、まだ予断を許しませんが、リリースに向けて活動中です。
(2018-01-02)
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