( 香水工場の )
香る生活
ネイルケア「こまめ」リリース
きれいな爪を手に入れたい! (2018/04/26)
商品撮影のための写真スタジオによく通います。
当社の場合、手モデルは社員にお願いしていますが、プロの手モデルさんへ依頼する企業も多いでしょう。
手モデルさんは、日常的に手袋をされるなど、ケアの仕方も並々ならぬレベル。
しかし、平均的な私たちの手は、洗い物やお掃除をはじめ、あらゆる仕事や作業で酷使されがち。それ相応に生活を反映するリアルな様相を帯びたりします。
爪のための特別なケア製品を開発しました。
その名は「こまめ」。
男性からすれば、指先はそれほど関心あるパーツではなく、目も行きません。
が、女性にとって指先は、その人の清潔度などを感じさせる重要パーツだそうですね。
ネイルサロンの方に教えてもらいました。
それで女性によい第一印象を与えたい男性は、靴や服装とともに重点的にケアすべきパーツだそうです。
先日、社内ミーティング中、世間話になりました。一人の女性スタッフが「昨日、家にやってきた営業マン、男性だったけど、爪がツルツルだったの!」と楽しく話しておりました。
書類にペンを走らせる指先が「光り輝いていた」と。
スーツ姿の20代男性、ネイルポリッシュの可能性大ですね。
「おお、そんなところを見てるのか」と私は、内心驚き、同時に自分の指先はちょっと隠し気味に曲げました。
「こまめ」には、イノンド(ディル)というハーブの種(ディルシード)のエキスを配合しました。
原料メーカーさんが実施した実験では下記の実験データが得られています:
(1) 爪のセラミド量の増加
(2) 爪からの水分蒸散量の減少
(3) 縦ジワ改善・二枚爪の防止
ちょっとした奇跡ですよね。
この奇跡がすべての人に起きるかは、また別問題です。
(縦ジワが消えていくー ※写真:三省製薬株式会社)
当社では「こまめ」を社員や関係者、モニターの方々に試してもらっています。感想も集まってきています。
純粋なテストでなく、それぞれ自分のスタイルでの使用ですので、実験データとは言えませんが、逆に一般消費者の使い方に近い実験です。
その結果、縦ジワが消えたという人もいれば、とくに変化を感じないという人もいます。
結論を出すには、早急すぎますが、結果を感じる人がいたことは、うれしいことでした。
当社のハンドクリーム「ベタガード」は、爪への利用もオススメです。
「こまめ」で爪をケアした後、その上にベタガードを薄く塗ると有効成分が爪の上に長くとどまろ、なので、成分のさらなる浸透が期待できます。
夏になれば、ハンドクリームは要らないよ、という方もおられます。
しかし、ベタガードは全身スキンケア、肌の露出部分が多くなるこの季節だからこそ、ベタガード助かる!という方も多いでしょう。
「こまめ」は、母の日キャンペーン (2018年5月)のプレゼントとしてリリースされます。商品化は未定です。
【関連記事】
・ボンセント・ネイルケア試作中 (2021/03/24)
・限定版「こまめ」完成 (2018/09/04)
・ネイルケア「こまめ」リリース
・ネイルケア「こまめ」はじまり
(2018-04-26)
手に「ベタガード」、爪に「こまめ」
商品撮影のための写真スタジオによく通います。
当社の場合、手モデルは社員にお願いしていますが、プロの手モデルさんへ依頼する企業も多いでしょう。
手モデルさんは、日常的に手袋をされるなど、ケアの仕方も並々ならぬレベル。
しかし、平均的な私たちの手は、洗い物やお掃除をはじめ、あらゆる仕事や作業で酷使されがち。それ相応に生活を反映するリアルな様相を帯びたりします。
爪のための特別なケア製品を開発しました。
その名は「こまめ」。
その人の清潔度がでやすい指先
男性からすれば、指先はそれほど関心あるパーツではなく、目も行きません。
が、女性にとって指先は、その人の清潔度などを感じさせる重要パーツだそうですね。
ネイルサロンの方に教えてもらいました。
それで女性によい第一印象を与えたい男性は、靴や服装とともに重点的にケアすべきパーツだそうです。
最近の男性はネイルポリッシュも普通?
先日、社内ミーティング中、世間話になりました。一人の女性スタッフが「昨日、家にやってきた営業マン、男性だったけど、爪がツルツルだったの!」と楽しく話しておりました。
書類にペンを走らせる指先が「光り輝いていた」と。
スーツ姿の20代男性、ネイルポリッシュの可能性大ですね。
「おお、そんなところを見てるのか」と私は、内心驚き、同時に自分の指先はちょっと隠し気味に曲げました。
「こまめ」のキラー成分
「こまめ」には、イノンド(ディル)というハーブの種(ディルシード)のエキスを配合しました。
ディルシードのエキスの効能
原料メーカーさんが実施した実験では下記の実験データが得られています:
(1) 爪のセラミド量の増加
(2) 爪からの水分蒸散量の減少
(3) 縦ジワ改善・二枚爪の防止
ちょっとした奇跡ですよね。
この奇跡がすべての人に起きるかは、また別問題です。
(縦ジワが消えていくー ※写真:三省製薬株式会社)
当社内の実験結果
当社では「こまめ」を社員や関係者、モニターの方々に試してもらっています。感想も集まってきています。
純粋なテストでなく、それぞれ自分のスタイルでの使用ですので、実験データとは言えませんが、逆に一般消費者の使い方に近い実験です。
その結果、縦ジワが消えたという人もいれば、とくに変化を感じないという人もいます。
結論を出すには、早急すぎますが、結果を感じる人がいたことは、うれしいことでした。
ベタガードとの併用がオススメ
当社のハンドクリーム「ベタガード」は、爪への利用もオススメです。
「こまめ」で爪をケアした後、その上にベタガードを薄く塗ると有効成分が爪の上に長くとどまろ、なので、成分のさらなる浸透が期待できます。
夏になれば、ハンドクリームは要らないよ、という方もおられます。
しかし、ベタガードは全身スキンケア、肌の露出部分が多くなるこの季節だからこそ、ベタガード助かる!という方も多いでしょう。
「こまめ」商品化は未定
「こまめ」は、母の日キャンペーン (2018年5月)のプレゼントとしてリリースされます。商品化は未定です。
【関連記事】
・ボンセント・ネイルケア試作中 (2021/03/24)
・限定版「こまめ」完成 (2018/09/04)
・ネイルケア「こまめ」リリース
・ネイルケア「こまめ」はじまり
(2018-04-26)
( 香水工場の )
香る生活
伊豆大島、ツバキの香り
ツバキの花の香りを確かめに大島へ (2018/04/12)
(白い椿の花 = 東京都立大島公園)
当社には「椿」という香水(オードパルファン)があります。
あまり売れている製品ではありませんが、特にプロモートしなくとも、一部のお客さまに、さりげなく売れ続けています。
ところで、生花の方のツバキですが、公園や道端でツバキの花が咲いていると、生花の香りを確かめてみます。しかし、ツバキの生花には、香りはおおむねありません。
そんなわけで、ツバキの花の香りを確かめたい(そして、当社「椿」の香りと比較したい)と常々考えておりますが、先日、ひさびさの休暇ができ、思い切ってツバキで有名な伊豆大島に一っ飛びしてきました。
実際、行ってみると文字通り "一っ飛び" でした。
私が住んでいる東京の多磨エリアには、羽田や成田とは、まったく違うタイプのローカル飛行場があります。
野球場や公園に囲まれた「調布飛行場」です。
そこから飛ぶ飛行機は、双発プロペラ機ながら、大島までのフライト時間は、ななんと、わずか25分。眠っている暇もありません。
実際に乗ってみると細長い木箱に入っているようで、また直接伝わってくるエンジンの唸り、音の揺らぎや振動がたまりません。一般的なジェット機とは、一味も二味も違う乗り心地でした。
(大島到着後、振り向きショット)
大島では、毎年1月から3月下旬まで「椿まつり」というイベントが開催されています。
私が行った4月初旬は、イベントも終わっていますが、ツバキの花の方も、おおむね終わりかけておりました。観光客もまばらでゆっくりと島を回ることができました。
(人様のブログなど読むと自転車が楽しい島のようなことが多く書かれています。私もレンタサイクルで走り始めましたが、そこは火山島。アップダウン激しく平均的な観光客には現実的なチョイスではないでしょう。おすすめは路線バス)
季節的に春でしたので、島全体に様々な春の花の香りが漂い癒されました。
みなさんは、ツバキの花はお好きですか?深紅の花弁に囲まれた黄色い雄しべは、色彩のコントラストが美しく印象的です。
海外では有名なオペラ『椿姫』が象徴するように物語性がある花というイメージがあるようですね。日本では資生堂さんのブランドロゴのモチーフになった花ですね。
一方、花ごとポトリと落ちる落ち方は、尋常ではなく、昔、武士からは縁起が悪い花とみなされていたようです。
大島は、本当にツバキの島でした。そこかしこに自生もしくは栽培されたツバキの樹木が生い茂っています。その数、300万本、とパンフレットにありました。
火山島のためか、大きな樹木はあまり見あたらず、樹木と言えばツバキがメインな風情のエリアが多い。ただ、予想に反して、ツバキ農家と思われる人やお宅にはついに出会いませんでした。
ツバキで有名な大島ですが、産業としては島経済を支えるようなものではなさそうです。
そこかしこにツバキが生い茂っていますので、香りを確かめようと思えば、いろいろなツバキを試すことができました。
主にヤブツバキという品種が多いのですが、珍しいツバキも多く咲いていました。
この島には「大島公園」というツバキのための公園があります。正式名称は東京都立大島公園。そう、東京都なんですね。
(余談ですが、この島を走っている車のナンバーは「品川ナンバー」)
さて、大島公園ですが、広大な敷地に、これでもか、とツバキがオンパレード状態。
ただ、かすかな気配程度の香りなら多少ありましたが、残念ながら、後で書く温室内にあったツバキ以外、香りのツバキには出会えませんでした。
大島公園には「椿資料館」なる博物館が併設されています(無料でした)。
こちらには多彩なツバキの品種が展示されています。ツバキに関連する歴史や文化の展示もあり、興味がある人にはたまらないスポットでしょう。
私の関心は香りですので、香りに関するコーナーはないかと探すと、奥の方に、なんと香りコーナーがありました。"でかした"という気持ちですね。
なになに、アメリカでは、1950年代から香りのあるカメリア(ツバキ)の品種改良が続けられ、日本でも研究されている。
しかし、いったん香りのツバキを作出しても、土壌や環境によって香りが簡単に失われるため、香りのあるツバキを安定的に作ることは未だ成功していないような説明パネルがありました。
そして、そのパネル下には作出された香りのツバキのニオイの展示がありました。
壁に取り付けられたテニスボール大のフタを動かすと蜂の巣のような穴があり、そこに鼻を近づけるとツバキの香りが確かめられます。
・・・生花の香りを常時こういう装置で出すことは技術的に不可能、または維持コスト負担が大きいでしょうから、おそらく他の香料で再現しているものと推測されます。
しかし、この辺のディープな事情を資料館さんに下手に質問すると、警戒されるし嫌がられますし、私自身も今日はミッションで来ているわけでないので、波風立てずに楽しい無垢な観光客として体験させていただきました。
仮に推測通り、他の香料で再現したものとすると、多くの人にわかりやすく仕上げられていますが、よい出来映えの香りと思いました。
それは大島公園内にある温室内の白いツバキでした。
感動的でしたよ。気品の高い香りを漂わせていました。
当社の「椿」の香りよりも、南国風の明るさと楽しさが若干アップした印象でしたが、この日、唯一確かめられたツバキの香りは、当社の「椿」が、本物の花の香りに違わないものとわかり、安心しました。
(香るツバキ1 = 東京都立大島公園)
(香るツバキ2 = 東京都立大島公園)
(2018-04-12)
(白い椿の花 = 東京都立大島公園)
椿の季節の終わりに
当社には「椿」という香水(オードパルファン)があります。
あまり売れている製品ではありませんが、特にプロモートしなくとも、一部のお客さまに、さりげなく売れ続けています。
ところで、生花の方のツバキですが、公園や道端でツバキの花が咲いていると、生花の香りを確かめてみます。しかし、ツバキの生花には、香りはおおむねありません。
そんなわけで、ツバキの花の香りを確かめたい(そして、当社「椿」の香りと比較したい)と常々考えておりますが、先日、ひさびさの休暇ができ、思い切ってツバキで有名な伊豆大島に一っ飛びしてきました。
実際、行ってみると文字通り "一っ飛び" でした。
地元からあっという間の伊豆大島
私が住んでいる東京の多磨エリアには、羽田や成田とは、まったく違うタイプのローカル飛行場があります。
野球場や公園に囲まれた「調布飛行場」です。
そこから飛ぶ飛行機は、双発プロペラ機ながら、大島までのフライト時間は、ななんと、わずか25分。眠っている暇もありません。
実際に乗ってみると細長い木箱に入っているようで、また直接伝わってくるエンジンの唸り、音の揺らぎや振動がたまりません。一般的なジェット機とは、一味も二味も違う乗り心地でした。
(大島到着後、振り向きショット)
香りのツバキ
大島では、毎年1月から3月下旬まで「椿まつり」というイベントが開催されています。
私が行った4月初旬は、イベントも終わっていますが、ツバキの花の方も、おおむね終わりかけておりました。観光客もまばらでゆっくりと島を回ることができました。
(人様のブログなど読むと自転車が楽しい島のようなことが多く書かれています。私もレンタサイクルで走り始めましたが、そこは火山島。アップダウン激しく平均的な観光客には現実的なチョイスではないでしょう。おすすめは路線バス)
季節的に春でしたので、島全体に様々な春の花の香りが漂い癒されました。
ツバキのイメージは分かれる
みなさんは、ツバキの花はお好きですか?深紅の花弁に囲まれた黄色い雄しべは、色彩のコントラストが美しく印象的です。
海外では有名なオペラ『椿姫』が象徴するように物語性がある花というイメージがあるようですね。日本では資生堂さんのブランドロゴのモチーフになった花ですね。
一方、花ごとポトリと落ちる落ち方は、尋常ではなく、昔、武士からは縁起が悪い花とみなされていたようです。
300万本のツバキの島
大島は、本当にツバキの島でした。そこかしこに自生もしくは栽培されたツバキの樹木が生い茂っています。その数、300万本、とパンフレットにありました。
火山島のためか、大きな樹木はあまり見あたらず、樹木と言えばツバキがメインな風情のエリアが多い。ただ、予想に反して、ツバキ農家と思われる人やお宅にはついに出会いませんでした。
ツバキで有名な大島ですが、産業としては島経済を支えるようなものではなさそうです。
やはり、香りはない
そこかしこにツバキが生い茂っていますので、香りを確かめようと思えば、いろいろなツバキを試すことができました。
主にヤブツバキという品種が多いのですが、珍しいツバキも多く咲いていました。
この島には「大島公園」というツバキのための公園があります。正式名称は東京都立大島公園。そう、東京都なんですね。
(余談ですが、この島を走っている車のナンバーは「品川ナンバー」)
さて、大島公園ですが、広大な敷地に、これでもか、とツバキがオンパレード状態。
ただ、かすかな気配程度の香りなら多少ありましたが、残念ながら、後で書く温室内にあったツバキ以外、香りのツバキには出会えませんでした。
椿資料館
大島公園には「椿資料館」なる博物館が併設されています(無料でした)。
こちらには多彩なツバキの品種が展示されています。ツバキに関連する歴史や文化の展示もあり、興味がある人にはたまらないスポットでしょう。
私の関心は香りですので、香りに関するコーナーはないかと探すと、奥の方に、なんと香りコーナーがありました。"でかした"という気持ちですね。
なになに、アメリカでは、1950年代から香りのあるカメリア(ツバキ)の品種改良が続けられ、日本でも研究されている。
しかし、いったん香りのツバキを作出しても、土壌や環境によって香りが簡単に失われるため、香りのあるツバキを安定的に作ることは未だ成功していないような説明パネルがありました。
そして、そのパネル下には作出された香りのツバキのニオイの展示がありました。
壁に取り付けられたテニスボール大のフタを動かすと蜂の巣のような穴があり、そこに鼻を近づけるとツバキの香りが確かめられます。
・・・生花の香りを常時こういう装置で出すことは技術的に不可能、または維持コスト負担が大きいでしょうから、おそらく他の香料で再現しているものと推測されます。
しかし、この辺のディープな事情を資料館さんに下手に質問すると、警戒されるし嫌がられますし、私自身も今日はミッションで来ているわけでないので、波風立てずに楽しい無垢な観光客として体験させていただきました。
仮に推測通り、他の香料で再現したものとすると、多くの人にわかりやすく仕上げられていますが、よい出来映えの香りと思いました。
この日出会えた唯一のツバキの香り
それは大島公園内にある温室内の白いツバキでした。
感動的でしたよ。気品の高い香りを漂わせていました。
当社の「椿」の香りよりも、南国風の明るさと楽しさが若干アップした印象でしたが、この日、唯一確かめられたツバキの香りは、当社の「椿」が、本物の花の香りに違わないものとわかり、安心しました。
(香るツバキ1 = 東京都立大島公園)
(香るツバキ2 = 東京都立大島公園)
(2018-04-12)
( 香水工場の )
香る生活
"在庫切れ"増加の見込み
原料工場の爆発
事故(原料工場の爆発)により、さまざまな原料が入手できなくなっています。
この一つ前の記事、「フルボトルなしの5月の贈り物」もこの影響の一つです。
"在庫切れ"増加の見込み
今後、いくつかのアイテムで在庫切れが発生した場合、それ以上生産できなくなるケースが見込まれています。
もちろん、一時的な在庫切れであり、原料工場の再稼働が始まれば、順次再生産が始まりますので、ご安心ください。
原料工場の再稼働と成分の世界的な供給は秋口以降が見込まれています。
(2018-04-01)
( 香水工場の )
香る生活
フルボトルなしの「5月の贈り物」
原料が入手できなくてキューブとミニボトルだけの製造となりました (2018/04/01)
(2018年の5月の贈り物は、キューブボトルのみリリース)
先日、このブログで紹介した事故(原料工場の爆発)により、さまざまな原料が入手できなくなっています。
ある成分の在庫が底をつき、手を尽くして探しましたが、入手かなわず、今後、いつくかの商品アイテムで、一時的ですが、"在庫切れ"になるものがちらほら発生すると予想されます。
その影響の最初のアイテムが、今年の「5月の贈り物」です。
リナロールという、多くの花が共通して持っている成分の入手が途絶えています。八方手を尽くして探しました、ついにフルボトルでの制作は断念しました。
「アネモネ」は、当社創業以来ですが、フルボトルなしで、キューブボトルとミニボトルだけでのリリースとなりました。
【関連記事&サイト】
・(販売ページ) オードパルファン 5月の贈り物(アネモネ)
・アネモネ、穏やかなスタート
・フルボトルなしの「5月の贈り物」
(2018-04-01)
(2018年の5月の贈り物は、キューブボトルのみリリース)
原料工場の事故がこんなところに
先日、このブログで紹介した事故(原料工場の爆発)により、さまざまな原料が入手できなくなっています。
ある成分の在庫が底をつき、手を尽くして探しましたが、入手かなわず、今後、いつくかの商品アイテムで、一時的ですが、"在庫切れ"になるものがちらほら発生すると予想されます。
その影響の最初のアイテムが、今年の「5月の贈り物」です。
キューブ&ミニボトルだけの「アネモネ」
リナロールという、多くの花が共通して持っている成分の入手が途絶えています。八方手を尽くして探しました、ついにフルボトルでの制作は断念しました。
「アネモネ」は、当社創業以来ですが、フルボトルなしで、キューブボトルとミニボトルだけでのリリースとなりました。
【関連記事&サイト】
・(販売ページ) オードパルファン 5月の贈り物(アネモネ)
・アネモネ、穏やかなスタート
・フルボトルなしの「5月の贈り物」
(2018-04-01)
( 香水工場の )
香る生活
「越幾斯」 なんと読むでしょう?
数日前にネイルケア製品の開発について投稿しました。
ネイルケアこまめのキーとなる成分が、イノンド種子エキス。
投稿後、はたと「エキスって日本語?」という思いが浮かびました。
日常的に使っている「エキス」ということば、ややふしぎな響きですよね。
ちょっとした疑問がでたとき、ネット時代は、便利ですよね。
さっそく検索するとwikipediaにエキスは、漢字では『越幾斯』と書くとあり、やはり日本語か思いきや、オランダ語extractの当て字であることを知りました。
extractは、英語でも同じ綴りなので、あえてオランド語という説明が付いているわけは、オランダから入ってきたコトバという意味でしょう。ヘエー
(2018-03-07)
ネイルケアこまめのキーとなる成分が、イノンド種子エキス。
投稿後、はたと「エキスって日本語?」という思いが浮かびました。
日常的に使っている「エキス」ということば、ややふしぎな響きですよね。
ちょっとした疑問がでたとき、ネット時代は、便利ですよね。
さっそく検索するとwikipediaにエキスは、漢字では『越幾斯』と書くとあり、やはり日本語か思いきや、オランダ語extractの当て字であることを知りました。
extractは、英語でも同じ綴りなので、あえてオランド語という説明が付いているわけは、オランダから入ってきたコトバという意味でしょう。ヘエー
(2018-03-07)
( 香水工場の )
香る生活
原料工場の爆発とビタミン剤の枯渇
香水原料が入手できない悪夢 (2018/03/07)
(Ludwigshafen, Germany, 18 Oct.2016 / Photo: AFP News)
ドイツの総合化学大手。
ドイツには世界最大級の化学・医薬会社がたくさんありますが、BASFは、バイエル、ヘキストとともに「ドイツ総合化学御三家」と呼ばれます。
BASF、通称「バスフ」。
長い歴史がある会社さん。創業は1865年、日本では明治維新がはじまろうとしている頃ですね。
世界屈指の大企業であるBASFでは、一般的な化学製品だけでなく、医薬品原料や香料なども生産されている。
ルートヴィヒスハーフェン工場にて2016年10月17日、さらに1年後の2017年10月31日、爆発と火災が発生しました。
(ルートヴィヒスハーフェンは、ライン川中流域の小さな街で、BASFの主力工場とともに本社所在地)
2017年の事故は、現場近くでパイプラインの組立作業が行われており、作業の火花からパイプライン内のエチレン、プロピレン、ブチレンなどの引火性液体に引火した可能性がありますが、詳細は不明です。
爆発で工場機能の多くが失われて、現在も操業が大きく制限されている模様。
この影響で多種多様な製品の生産が中止に追い込まれました。
その中で、特に世界的に影響が大きい製品(成分)が、シトラールやイソプレノールです。
これらは多くの医薬成分や香料のスタート原料で、スタート原料から派生する多種多様の成分が製造不可となる。
たとえば、シトラールはビタミンA・ビタミンE・イオノンなどの原料。
そのため、ビタミン製剤を製造する医薬品・サプリ・食品会社などへの影響は大きく、現在、世界的にビタミンA・ビタミンEが、産業ベースで非常に枯渇しています。
各社にはそれ相応の製造済み製品在庫があるため、一般消費者への影響はまだ顕在化していません。
しかし、操業再開が遅れれば、世界的な品薄・価格高騰の恐れがあります。
その中で、たとえば、リナロール。
リナロールは、多くの花に含まれるフローラルな香りの代表的成分です。スズラン、ラベンダー、ベルガモットのような芳香の成分です。
リナロールが、入っていない香水は、探す方が困難と思えるほど、香水の基本中の基本成分。
このリナロールは、BASFでの生産が止まっているイソプレンを出発原料。
BASFの工場爆発事故のニュースが世界に報道されたとき、日本での報道はほぼありませんでしたし、海外でも大きくは取り上げられませんでした。
一般消費者への影響は直接的でなかったためですが、しかし、食品や医薬品関係者には大きな衝撃が走りました。
また香料会社や香水メーカーにも大きなショックでした。
原料調達に走る関係者で、業界は騒がしくなり、一部では買い占め騒動も発生しているようです。
実は私もリナロールを求めて香料会社や商社など数社に電話を入れましたが、すべて「手に入らない」と断られました。
製品在庫がある程度ありますので、すぐには影響ありませんが、新規製造分で影響を受けるものがあります。
その一つが「5月の贈り物」。
今年の「5月の贈り物」はまだ公表しておりませんが、「アネモネ」という新作を予定しています。こちらの製造にリナロールが不足しており、数量が取れない見通しです。
BASF最新のプレスリリースによると、この3月末にシトラールの工場が完成(そうなんです、修理というレベルでなく再度立て直し)し、設備の導入・試運転・操業開始は6月から夏を見込んでいるとのことです。
※シトラールの出荷の今後の見通しアナウンスメント(2018年1月):
BASF TRADE NEWS | JAN 10, 2018
※シトラール再出荷スケジュール専用ページ:
Force Majeure Citral Value Chain
リナロールをはじめ、様々な成分が入手できない状態ですが(当社ではとくにISO E SUPERの調達に苦しんでいる)、秋口から順次供給がはじまるのではないかという予想が業界の噂です。
(2018-03-07)
(Ludwigshafen, Germany, 18 Oct.2016 / Photo: AFP News)
BASFとは?
ドイツの総合化学大手。
ドイツには世界最大級の化学・医薬会社がたくさんありますが、BASFは、バイエル、ヘキストとともに「ドイツ総合化学御三家」と呼ばれます。
BASF、通称「バスフ」。
長い歴史がある会社さん。創業は1865年、日本では明治維新がはじまろうとしている頃ですね。
世界屈指の大企業であるBASFでは、一般的な化学製品だけでなく、医薬品原料や香料なども生産されている。
不運な爆発事故
ルートヴィヒスハーフェン工場にて2016年10月17日、さらに1年後の2017年10月31日、爆発と火災が発生しました。
(ルートヴィヒスハーフェンは、ライン川中流域の小さな街で、BASFの主力工場とともに本社所在地)
2017年の事故は、現場近くでパイプラインの組立作業が行われており、作業の火花からパイプライン内のエチレン、プロピレン、ブチレンなどの引火性液体に引火した可能性がありますが、詳細は不明です。
爆発で工場機能の多くが失われて、現在も操業が大きく制限されている模様。
世界への影響
この影響で多種多様な製品の生産が中止に追い込まれました。
その中で、特に世界的に影響が大きい製品(成分)が、シトラールやイソプレノールです。
これらは多くの医薬成分や香料のスタート原料で、スタート原料から派生する多種多様の成分が製造不可となる。
たとえば、シトラールはビタミンA・ビタミンE・イオノンなどの原料。
そのため、ビタミン製剤を製造する医薬品・サプリ・食品会社などへの影響は大きく、現在、世界的にビタミンA・ビタミンEが、産業ベースで非常に枯渇しています。
各社にはそれ相応の製造済み製品在庫があるため、一般消費者への影響はまだ顕在化していません。
しかし、操業再開が遅れれば、世界的な品薄・価格高騰の恐れがあります。
リナロールという成分
その中で、たとえば、リナロール。
リナロールは、多くの花に含まれるフローラルな香りの代表的成分です。スズラン、ラベンダー、ベルガモットのような芳香の成分です。
リナロールが、入っていない香水は、探す方が困難と思えるほど、香水の基本中の基本成分。
このリナロールは、BASFでの生産が止まっているイソプレンを出発原料。
BASFの工場爆発事故のニュースが世界に報道されたとき、日本での報道はほぼありませんでしたし、海外でも大きくは取り上げられませんでした。
一般消費者への影響は直接的でなかったためですが、しかし、食品や医薬品関係者には大きな衝撃が走りました。
また香料会社や香水メーカーにも大きなショックでした。
原料調達に走る関係者で、業界は騒がしくなり、一部では買い占め騒動も発生しているようです。
実は私もリナロールを求めて香料会社や商社など数社に電話を入れましたが、すべて「手に入らない」と断られました。
当社への影響
製品在庫がある程度ありますので、すぐには影響ありませんが、新規製造分で影響を受けるものがあります。
その一つが「5月の贈り物」。
今年の「5月の贈り物」はまだ公表しておりませんが、「アネモネ」という新作を予定しています。こちらの製造にリナロールが不足しており、数量が取れない見通しです。
BASF工場の今後の見通し
BASF最新のプレスリリースによると、この3月末にシトラールの工場が完成(そうなんです、修理というレベルでなく再度立て直し)し、設備の導入・試運転・操業開始は6月から夏を見込んでいるとのことです。
※シトラールの出荷の今後の見通しアナウンスメント(2018年1月):
BASF TRADE NEWS | JAN 10, 2018
※シトラール再出荷スケジュール専用ページ:
Force Majeure Citral Value Chain
今後の見通し
リナロールをはじめ、様々な成分が入手できない状態ですが(当社ではとくにISO E SUPERの調達に苦しんでいる)、秋口から順次供給がはじまるのではないかという予想が業界の噂です。
(2018-03-07)
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