( 香水工場の )
香る生活
2016年、新年ですね
新しい年が巡ってきました(2016/01/03)
福寿草(早春に咲く花)
みなさまにとって昨年はどんな一年だったでしょうか?
私の場合、プライベートではいろいろありましたが、ビジネスの方は毎日仕事に追いかけられながら「え? もう一年?」というスピード感でした。
当社にとっての大きな動きは・・・
数年前から計画していました。会社の規模に比較して、まったく分不相応な商品数を展開していました。
逆にこれが当社の魅力でもあり「減らしたい・減らせない」な状態できましたが、昨年ミニボトルをだいぶん減らしました。
この削減プランは現在も進行中で2016年も消えていくアイテムがあるかと思います。
昨年の一番大きな新作は「金木犀2015」でした。10月にプレゼントとして配布すると非常に好評で、小さなキューブボトルのまま12月に商品化しました。
大きく育てることが2016年のミッションの一つです。
また、新作やリニューアルを定期的に実施できるよう体制を強化中です。
香水の世界は、年々規制が厳しくなっていて使えなくなる香料が増えてきています。
何かトラブル発生で政府による規制強化といった状況は近年ほとんどなく、IFRAという香料の世界的デファクトな自主規制組織の方針に基づくものです。
IFRAのコンプライアンスを満たすために廃盤になる名香も世の中にはたくさんあると思われます。昔の名香が復刻できない原因の一つにもなっています。
最近の大手ブランドさんの各製品のライフサイクルの短さは、マーケティング的な目的だけでなくこういった背景も大きいでしょう。
当社製品も例外ではなく、こういう事情で消えていくアイテムもでてくるでしょう。
過去数年、円安の影響で輸入資材の高騰が続いています。さらにローズオイルの不作や天然資源の枯渇問題から左を向いても右を向いても「値上げ」「高騰」という厳しい環境です。
その中で、当社にとって最大の経済的インパクトはヤマト運輸さんの「メール便」廃止でした。
それまで80円だった送料が180円になったことで利用者減少、当社のビジネスモデルは瓦解かと恐怖したものです。
幸運なことにご利用のみなさまは、なんとか"微減"程度で推移しております。
当社のボトルは、だいたいフランスの瓶メーカーさんからの輸入に依存しています。取引単位はおおむね1万本単位。今まではオーダーすれば長くても3ヶ月以内に入荷していました。
が、今回は違います。昨年7月に発注した主力の30mLボトルはまだ入荷していません。ようやく先月「1月下旬入荷予定」の連絡が来たばかりです。
昨年後半はフルボトルの生産計画が完全に狂い、小さな在庫切れをチラホラ起こしながら綱渡りしておりました。こういう事態も重々承知しているのですが、今まで体験がなかっただけに冷や汗でした。
2016年は、去年と同じ路線で進みます。前進あるのみ。
日本はウルトラ高齢化時代に突入しました。私はこの現象を個人的に「30年戦争」と呼んでいます。
「30年戦争」が終わり人口も経済もプラス方向に好転するのは30年後の2045年ころではないかと勝手に予測しているのですが、なんとか戦い抜き生き残りたいと覚悟を固めています。
新年が、みなさまにとって幸ある年、そして、飛躍の一年になりますことを心よりお祈りいたします。
(2016-01-03)
福寿草(早春に咲く花)
昨年はどんな一年でしたか?
みなさまにとって昨年はどんな一年だったでしょうか?
私の場合、プライベートではいろいろありましたが、ビジネスの方は毎日仕事に追いかけられながら「え? もう一年?」というスピード感でした。
当社にとっての大きな動きは・・・
商品数の削減
数年前から計画していました。会社の規模に比較して、まったく分不相応な商品数を展開していました。
逆にこれが当社の魅力でもあり「減らしたい・減らせない」な状態できましたが、昨年ミニボトルをだいぶん減らしました。
この削減プランは現在も進行中で2016年も消えていくアイテムがあるかと思います。
新作の投入
昨年の一番大きな新作は「金木犀2015」でした。10月にプレゼントとして配布すると非常に好評で、小さなキューブボトルのまま12月に商品化しました。
大きく育てることが2016年のミッションの一つです。
リニューアルや廃盤は続く
また、新作やリニューアルを定期的に実施できるよう体制を強化中です。
香水の世界は、年々規制が厳しくなっていて使えなくなる香料が増えてきています。
何かトラブル発生で政府による規制強化といった状況は近年ほとんどなく、IFRAという香料の世界的デファクトな自主規制組織の方針に基づくものです。
IFRAのコンプライアンスを満たすために廃盤になる名香も世の中にはたくさんあると思われます。昔の名香が復刻できない原因の一つにもなっています。
最近の大手ブランドさんの各製品のライフサイクルの短さは、マーケティング的な目的だけでなくこういった背景も大きいでしょう。
当社製品も例外ではなく、こういう事情で消えていくアイテムもでてくるでしょう。
さらば「メール便」
過去数年、円安の影響で輸入資材の高騰が続いています。さらにローズオイルの不作や天然資源の枯渇問題から左を向いても右を向いても「値上げ」「高騰」という厳しい環境です。
その中で、当社にとって最大の経済的インパクトはヤマト運輸さんの「メール便」廃止でした。
それまで80円だった送料が180円になったことで利用者減少、当社のビジネスモデルは瓦解かと恐怖したものです。
幸運なことにご利用のみなさまは、なんとか"微減"程度で推移しております。
香水ボトルが入手できない!?
当社のボトルは、だいたいフランスの瓶メーカーさんからの輸入に依存しています。取引単位はおおむね1万本単位。今まではオーダーすれば長くても3ヶ月以内に入荷していました。
が、今回は違います。昨年7月に発注した主力の30mLボトルはまだ入荷していません。ようやく先月「1月下旬入荷予定」の連絡が来たばかりです。
昨年後半はフルボトルの生産計画が完全に狂い、小さな在庫切れをチラホラ起こしながら綱渡りしておりました。こういう事態も重々承知しているのですが、今まで体験がなかっただけに冷や汗でした。
2016年も前進します
2016年は、去年と同じ路線で進みます。前進あるのみ。
日本はウルトラ高齢化時代に突入しました。私はこの現象を個人的に「30年戦争」と呼んでいます。
「30年戦争」が終わり人口も経済もプラス方向に好転するのは30年後の2045年ころではないかと勝手に予測しているのですが、なんとか戦い抜き生き残りたいと覚悟を固めています。
新年が、みなさまにとって幸ある年、そして、飛躍の一年になりますことを心よりお祈りいたします。
(2016-01-03)
( 香水工場の )
香る生活
おニューの配送箱 (12月中旬より)
通販に欠かせない配送箱。たかが配送箱ですが、いろいろありまして・・・(2015/11/30)
2015年4月(実質6月から)、ヤマト運輸さんから「宅急便コンパクト」という新サービスがリリースされました。
これは宅急便と同系列のサービスながら、小さな荷物なら少しお安く配送できますという内容でした。ただし「コンパクト専用箱」で送るという条件付きです。
当社の商品は香水。だいたい小さな荷物ですので、この「コンパクト」には大きな期待を抱き、お客様にご負担いただく宅急便送料を、早々にそれまでの「500円」から「350円」に引き下げました。
人生、うまくいかないですね。なんと「コンパクト専用箱」の材質は薄くて、当社では、香水の配送箱としては不向きと判断しました。
ところが、一定の出荷量がある企業なら、コンパクト用のその会社オリジナルの箱の制作・使用が認められていた!
・・・というわけでオリジナル箱の申請したのですが、このオリジナル箱に関してヤマト運輸さまとは膠着した交渉に陥っておりました。
そして、半年経過した一昨日、ようやく当社オリジナルの「コンパクト専用箱」の許諾をいただきました。
現在、鋭意制作中です。12月中旬からお披露目できそうです。
(試作中のコンパクト用オリジナル箱。規定サイズにすることと、コンパクトの規定ロゴ、及び当社のロゴを入れることが必須です。当社ロゴは大きめ・多めに入れることにしました)
(2015-11-30)
朗報だった宅急便コンパクトのデビュー
2015年4月(実質6月から)、ヤマト運輸さんから「宅急便コンパクト」という新サービスがリリースされました。
これは宅急便と同系列のサービスながら、小さな荷物なら少しお安く配送できますという内容でした。ただし「コンパクト専用箱」で送るという条件付きです。
当社の商品は香水。だいたい小さな荷物ですので、この「コンパクト」には大きな期待を抱き、お客様にご負担いただく宅急便送料を、早々にそれまでの「500円」から「350円」に引き下げました。
コンパクト専用箱が当社では使えない
人生、うまくいかないですね。なんと「コンパクト専用箱」の材質は薄くて、当社では、香水の配送箱としては不向きと判断しました。
ところが、一定の出荷量がある企業なら、コンパクト用のその会社オリジナルの箱の制作・使用が認められていた!
・・・というわけでオリジナル箱の申請したのですが、このオリジナル箱に関してヤマト運輸さまとは膠着した交渉に陥っておりました。
6ヶ月・・・
そして、半年経過した一昨日、ようやく当社オリジナルの「コンパクト専用箱」の許諾をいただきました。
現在、鋭意制作中です。12月中旬からお披露目できそうです。
(試作中のコンパクト用オリジナル箱。規定サイズにすることと、コンパクトの規定ロゴ、及び当社のロゴを入れることが必須です。当社ロゴは大きめ・多めに入れることにしました)
(2015-11-30)
( 香水工場の )
香る生活
今年もダブル・ベタガードで決まり!
秋風が吹くと素直に手も乾燥し、手荒れ気味になりますよね。大好評ダブル・ベタガードは今年も開催します!(2015/10/09)
キャンペーン期間中ベタガードをご購入いただくとその2倍のベタガードをお送りするプログラムで、うれしい方にも、そんなに必要ない方にも、問答無用で購入数量の2倍のベタガードが送っちゃいます!
ダブルで来ればハッピーな方はそのままお使いいただけますし、多すぎる方は、家族やお友達にプレゼントされると喜ばれますよ。
もし余分なベタガードを家族やお友達にプレゼントしていただければ、ベタガードを知らない人へベタガードが広がります。
だから、ダブル・ベタガードは、お客様に喜ばれながら、当社にとっては広告効果も期待できるプログラムなんです。
もう死語ですが「Win-Win」な企画なんです。
ダブルベタガード
昨年もダブル・ベタガード・プログラムを実施しましたが、測定方法がないため広告効果の程度はわかりませんでした。
しかし「お友達にプレゼントするから説明書を余分に入れておいて」といったコメントの多さは、並の上レベル。
実際、一年間を通して新規のベタガードお客様は増えました。
本当は「どこでベタガードを知りましたか?」なんてアンケートを入れたいのですが、お買い物時に、根掘り葉掘りお聞きするの興ざめなことなので、そこはもう推測するしかありません。
秋の気配が感じられるようになる9月下旬から一般のハンドクリーム需要は一気に高まるようです。それは、検索エンジンの統計データで知ることができます。Googleの統計を調べたところ「ハンドクリーム」の検索件数は10月上旬にすごく盛り上がるんですね。
それから減衰して行きます。10月上旬にハンドクリーム検索数がピークを打つ現象の意味は、寒くなってきて「新しいハンドクリーム買わなきゃ」という方々が増えるのでしょう。ベタガードも、ありがたいことに秋風とともに動き出しました。
ということで11月1日から期間限定で、ダブル・ベタガードを投入して、今年の冬も盛り上がりたいと考えております。
ダブル・ベタガード
(2015-10-08)
ダブル・ベタガードとは?
キャンペーン期間中ベタガードをご購入いただくとその2倍のベタガードをお送りするプログラムで、うれしい方にも、そんなに必要ない方にも、問答無用で購入数量の2倍のベタガードが送っちゃいます!
ダブルで来ればハッピーな方はそのままお使いいただけますし、多すぎる方は、家族やお友達にプレゼントされると喜ばれますよ。
もし余分なベタガードを家族やお友達にプレゼントしていただければ、ベタガードを知らない人へベタガードが広がります。
だから、ダブル・ベタガードは、お客様に喜ばれながら、当社にとっては広告効果も期待できるプログラムなんです。
もう死語ですが「Win-Win」な企画なんです。
ダブルベタガード
昨年の広告効果は?
昨年もダブル・ベタガード・プログラムを実施しましたが、測定方法がないため広告効果の程度はわかりませんでした。
しかし「お友達にプレゼントするから説明書を余分に入れておいて」といったコメントの多さは、並の上レベル。
実際、一年間を通して新規のベタガードお客様は増えました。
本当は「どこでベタガードを知りましたか?」なんてアンケートを入れたいのですが、お買い物時に、根掘り葉掘りお聞きするの興ざめなことなので、そこはもう推測するしかありません。
Googleの統計では、ハンドクリーム需要は10月
秋の気配が感じられるようになる9月下旬から一般のハンドクリーム需要は一気に高まるようです。それは、検索エンジンの統計データで知ることができます。Googleの統計を調べたところ「ハンドクリーム」の検索件数は10月上旬にすごく盛り上がるんですね。
それから減衰して行きます。10月上旬にハンドクリーム検索数がピークを打つ現象の意味は、寒くなってきて「新しいハンドクリーム買わなきゃ」という方々が増えるのでしょう。ベタガードも、ありがたいことに秋風とともに動き出しました。
ということで11月1日から期間限定で、ダブル・ベタガードを投入して、今年の冬も盛り上がりたいと考えております。
ダブル・ベタガード
(2015-10-08)
( 香水工場の )
香る生活
キンモクセイの里・桂林と香料工場
中国南部の都市・桂林(けいりん)へ行ってきました。この街には金木犀の香料を生産している会社さんがあります。この会社さんとの今後のお取引を含めたミーティングを行うために訪問させていただきました。(2015/10/06)
中国南部の都市・桂林(けいりん)
桂林という街をご存じですか?桂林市の人口は市街地で80万人。日本で言えば熊本市や静岡市と同じ人口規模で、中国内では風光明媚な地方都市というイメージの街です。秦の始皇帝によって桂林郡が設置され以来、歴史にもたびたび登場する古い街です。
桂林は、カルスト地形が有名で、雲南や重慶などのカルストとともに「中国南方カルスト」としてユネスコ世界遺産に登録されています。日本ではカルストのイメージは鍾乳洞ですが、桂林のカルストは険しく切り立つ岩山、タワーカルストが特徴です。
タワーカルストで有名な桂林
私もはじめて見るタワーカルストには驚かされました。ロッククライマーが見れば心躍りそうな険しさでした。
桂林の有名な観光はなんといっても「漓江下り」。市内を流れる漓江(りこう)という川をタワーカルストが林立する谷間を遊覧船で下っていくと、もうそこは山水画の世界とのこと。残念ながら私たちにはその時間はありませんでした。
「漓江クルーズは今回できないんですよ」と言うと先方さんも「え、そうなの?」と言った感じです。桂林に来たら「漓江下り」は必須アイテムのようです。
桂林市内を縦断する漓江
私たちの目的はもちろん金木犀。
桂林の「桂」は、日本ではカツラの樹を意味しますが、中国ではモクセイを意味します。つまり桂林は「金木犀の林」を意味します。桂林の市樹は「桂花樹」、市花は「桂花」。金木犀オンパレードですね。
街中は、もちろん金木犀だらけでした。40万本とも50万本とも言われています。私たちが訪問したのは2015年9月中旬。金木犀の樹木には微かな萌芽が出ていましたが、開花までにはまだ1ヶ月はかかりそうな気配でした。
タワーカルストで有名な桂林
ただし、市内の樹木全部が金木犀というわけでなく、クヌギやクスノキなども多く、ヤシの木も散見されました。植生は全体的にやや亜熱帯の雰囲気です。
市内中心部はバイク・車が縦横無尽に走り回り、唐辛子などの香辛料を多用した料理とザワザワ感が東南アジアを彷彿させる賑わいでした。
現地の方によると、金木犀は毎年10月中旬頃に咲くそうです。ただ、こちらも近年の異常気象のせいか開花時期の揺れが大きくなってきている模様です。
今回訪問させていただいた会社さんは「桂林拓普香料有限公司」。英語名「Guilin Four Seasons Sunshine Flavours & Fragrances Co., Ltd.」。この記事では桂林香料さんと呼ばせていただきます。
事務所は桂林中心部から車で30分の郊外にありました。居心地のよいゲストルームでミーティング
桂林香料さんのメインプロダクトは、金木犀のアブソリュート。
アブソリュートとは天然香料の一種です。香料は花や植物から採取しますが、採取方法によって大きく精油(エッセンシャルオイル)とアブソリュートに分かれます。
植物を水蒸気で蒸留して採取する香料が精油。これに対してアブソリュートはソルベント(溶剤)を使用して採取します。
アロマテラピーではより天然にこだわるため精油を利用しますが、高温の水蒸気で香り成分が変質しやすい欠点があり、香水業界では、どちらかといえばアブソリュートが伝統的に多く利用されてきました。
そもそも水蒸気蒸留では、金木犀の精油は実用レベルでの採取が不可能と推測されます。そこで金木犀の天然香料といえば必然的に金木犀アブソリュートとなるわけですが、金木犀の天然香料を生産している会社さんは、おそらく世界に数社。
桂林香料さんはその大手です。直接、この質問をぶつけてみました。すると次のような返答でした。
「金木犀のコンクリートを生産している会社なら数社ありますが、アブソリュートとなると当社だけかもしれません」
またまた専門用語が出てきて恐縮ですが、コンクリートとはアブソリュートが生成される前段階の生成物です。香り成分以外、様々な成分(たとえば、ワックスなど)が含まれる物質で、天然香料としては半製品です。
エタノールなどで香り成分のみをコンクリートから抽出したものがアブソリュートとなります。
金木犀は、観賞用としてヨーロッパや北米でも多少見かけますが、圧倒的に中国・日本に多く、金木犀の畑となると、もうこれは世界的に桂林周辺を含む中国南部に集中すると考えられます。
「金木犀の畑」とは花を採取するための畑です。中国では金木犀の花は、伝統的にそのまま乾燥してお茶やお酒の香り付け用フレーバーとして利用されますし、一部漢方薬にも利用されているようです。桂花から香料(アブソリュート)を生産し世界に輸出している会社さんが桂林香料さんです。
中国では、金木犀の花は「桂花」と呼ばれます。「金木犀の花」と表現する日本と比較すると専用の用語があるわけで、それだけ生活のと関連度が深いのかもしれません。
中国の金木犀の種類を質問してみました:
・丹桂 (Red Osmanthus)
・金桂 (Golden Osmanthus)
・銀桂 (Silver Osmanthus)
・四季桂
金桂。日本のウスギモクセイに相当するとする説が一般だが、香りが薄いウスギにたいして、金桂の香りは強く香料は、この花がメインの原料となる
いろいろありますね。もちろん、植物学の分類上は、まだまだあるはずですが、一般的に流通している金木犀の種類は上記4種類。
この中で桂林香料さんが使用する金木犀は「Golden」(金桂)。香りが最も強いとのことです。
日本にも金木犀や銀木犀などの種類がありますが、どれがどれに相当するかわかりますか?
日本の金木犀 = 金桂(きんけい)?
と推測された方が多いのではないでしょうか? 実は、丹桂(たんけい)が日本の金木犀に相当するという説が一般的です。
金桂は花の色彩からすれば日本の薄黄木犀に近いと思われます。ただ金木犀は色彩の点で丹桂に似ていますが、香りの点で金桂に近いので「金木犀 = 丹桂」説には異論も多そうです。
私の想像では日本には金桂が輸入され、現地化の過程で変異を起こし現在の金木犀になったかも?・・・と考えています。
ただ、金木犀はそもそも日本原産という説もあってよくわからない状況です。将来のDNAによる検証を待つしかありません。
ところで、上記4種の金木犀のうち日本では珍しいと思われる品種が「四季桂」です。文字通り四季咲きの金木犀で、桂林香料さん会社内に植林されていたので拝見しましたが、花付きが悪く香りも弱く香料としては利用しないとのことでした。
桂林香料さんに取引先の会社さんを質問してみました。ビジネス上の守秘義務と倫理上の問題がありますので詳細には書けませんが、この業界なら誰もが知っている世界的な香料会社さんが多数含まれていました。
日本の大手さんの名前もありましたが、フランスの香料会社さんとの取引がメインのようです。フランスの香料会社さんは伝統的に世界の天然香料産地に強いコネクションと信頼関係を構築しており、また香料の品質や安全性の評価に対してスキルとノウハウをお持ちなので、やはり強いですね。
桂林香料さんは2007年創業。社長のYさんは、桂林生まれの40代女性。彼女は大学卒業後、政府系機関で調香師(パフューマー)として働いていましたが、30代半ば独立し、この会社を起こされました。場所は桂林市内から車で30分程度の広大な工業団地内にあります。
工業団地といっても、トラックだけが行き交う殺伐とした地帯ではなく、桂林を含む広西チワン族自治区がもともと自然が豊かで「植物王国」「薬草の宝庫」と呼ばれている地帯だけに自然とハイテク産業の接点のようなエリアでした。
創業わずか10年未満で100人の従業員をかかえる企業へと成長しました。
「女性の社長さんって、多いですか?」と質問すると珍しくないそうです。中国では女性は家庭に入るという考え方は少なく、学校卒業後は社会に出て働くことが当然のことで、自然と女性社長も少なくないそうです。
天然香料生産をしている会社は世界中にたくさんありますが、先進国では経営自体が成立しにくく、また一般に零細な経営になりがちなビジネスモデルとされていますが、桂林香料さんは巨大で非常に成功されている会社さんでした。
中国の経済自体が、過去10年間、驚異的な経済成長を続けてきましたので、国内の経済発展と政府の大規模な経済政策にうまく会社成長のベクトルが合致したという要因も大きいでしょうか。
この会社さんにも中国経済の勢いを象徴しているかのような輝きを感じました。
金木犀のための訪問なので、金木犀が咲いている時期に行きたかったのですが、まず開花タイミングが不安定ですし、また開花のピーク時に行けば一年の最繁忙期、迷惑になるので少し早いのですが9月中旬に行きました。
桂林市内の金木犀は、先ほど書いたとおりまだまだです。当然、工場もアブソリュート生産はまだ開始されていないと予想していましたが「ラッキーでしたね。今日はちょうど金木犀の今年最初の仕込みをやっています」と。本当にラッキーでした。
香料採取のための仕込み作業
中国は広大なので、市街地がまだでも、すでに開花し収穫可能な金木犀畑がどこかにあるようです。収穫方法は樹木の下に大きな布を敷いて樹木を揺らしたり叩いたりすると、熟した花が自然と落ちてくるといった合理的な方法が採られています。
工場に案内されると、もう目より先に金木犀のふくよかな芳香が感じられ、充満した金木犀の香りに包まれました。ちょっと感動的なな瞬間ですよ。
工場では、集められ大量の桂花が計量され、コンクリート壁で作られたセルに投げ込まれていました。ソルベント抽出するまで食塩水に浸す仕込み作業です。
作業現場の雰囲気は和気あいあいとしており、会社の雰囲気も伝わってきます。
作業されている人は10人程度。全員が桂林香料のスタッフと思っておりましたが、金木犀の花を納品にきている農家さんも数人混じっているそうです。
別の棟ではアブソリュート生産のための設備も拝見させていただきましたが、近代的で大規模な設備はちょっと日本では見ることができない規模でこちらも驚かされました。写真は許可されませんでしたので掲載できないことが残念です。
大変有意義な工場見学となりましたが、一つだけ心残りなことは、金木犀畑を拝見できなかったことです。「ここからかなり遠いので無理です」と断られました。
本当に遠いからかもしれませんし、あるいは別の理由かもしれません。企業同士の取引ですので、そのへんはいろいろな事情があると思われます。しかし、信頼関係を構築できれば次回は見せてもらえると期待しています。
今回の出張は、中国の金木犀事情にいろいろな意味で触れることができた有意義な旅になりました。世界的に有名な金木犀の街で金木犀の香料を生産している会社さんと率直な意見交換ができたことは、私たちにとっても宝のような機会だったと感じます。
私たちの訪問を快く受け入れてくれた桂林香料の代表Y氏とスタッフのみなさまにこの場を借りてお礼を申し上げます。
また、今回、桂林と金木犀のトピックをこうやって記事としてみなさまにお伝えできる機会があることに感謝いたします。
【DATA】
Guilin Four Seasons Sunshine Flavours & Fragrances(FSS F&F)
http://www.gltop.com.cn/
(2015-10-06)
中国南部の都市・桂林(けいりん)
桂林とは?
桂林という街をご存じですか?桂林市の人口は市街地で80万人。日本で言えば熊本市や静岡市と同じ人口規模で、中国内では風光明媚な地方都市というイメージの街です。秦の始皇帝によって桂林郡が設置され以来、歴史にもたびたび登場する古い街です。
桂林は、カルスト地形が有名で、雲南や重慶などのカルストとともに「中国南方カルスト」としてユネスコ世界遺産に登録されています。日本ではカルストのイメージは鍾乳洞ですが、桂林のカルストは険しく切り立つ岩山、タワーカルストが特徴です。
タワーカルストで有名な桂林
私もはじめて見るタワーカルストには驚かされました。ロッククライマーが見れば心躍りそうな険しさでした。
桂林の有名な観光はなんといっても「漓江下り」。市内を流れる漓江(りこう)という川をタワーカルストが林立する谷間を遊覧船で下っていくと、もうそこは山水画の世界とのこと。残念ながら私たちにはその時間はありませんでした。
「漓江クルーズは今回できないんですよ」と言うと先方さんも「え、そうなの?」と言った感じです。桂林に来たら「漓江下り」は必須アイテムのようです。
桂林市内を縦断する漓江
桂林の金木犀
私たちの目的はもちろん金木犀。
桂林の「桂」は、日本ではカツラの樹を意味しますが、中国ではモクセイを意味します。つまり桂林は「金木犀の林」を意味します。桂林の市樹は「桂花樹」、市花は「桂花」。金木犀オンパレードですね。
街中は、もちろん金木犀だらけでした。40万本とも50万本とも言われています。私たちが訪問したのは2015年9月中旬。金木犀の樹木には微かな萌芽が出ていましたが、開花までにはまだ1ヶ月はかかりそうな気配でした。
タワーカルストで有名な桂林
ただし、市内の樹木全部が金木犀というわけでなく、クヌギやクスノキなども多く、ヤシの木も散見されました。植生は全体的にやや亜熱帯の雰囲気です。
市内中心部はバイク・車が縦横無尽に走り回り、唐辛子などの香辛料を多用した料理とザワザワ感が東南アジアを彷彿させる賑わいでした。
現地の方によると、金木犀は毎年10月中旬頃に咲くそうです。ただ、こちらも近年の異常気象のせいか開花時期の揺れが大きくなってきている模様です。
桂林拓普香料有限公司
今回訪問させていただいた会社さんは「桂林拓普香料有限公司」。英語名「Guilin Four Seasons Sunshine Flavours & Fragrances Co., Ltd.」。この記事では桂林香料さんと呼ばせていただきます。
事務所は桂林中心部から車で30分の郊外にありました。居心地のよいゲストルームでミーティング
桂林香料さんのメインプロダクトは、金木犀のアブソリュート。
金木犀アブソリュートとは?
アブソリュートとは天然香料の一種です。香料は花や植物から採取しますが、採取方法によって大きく精油(エッセンシャルオイル)とアブソリュートに分かれます。
植物を水蒸気で蒸留して採取する香料が精油。これに対してアブソリュートはソルベント(溶剤)を使用して採取します。
アロマテラピーではより天然にこだわるため精油を利用しますが、高温の水蒸気で香り成分が変質しやすい欠点があり、香水業界では、どちらかといえばアブソリュートが伝統的に多く利用されてきました。
そもそも水蒸気蒸留では、金木犀の精油は実用レベルでの採取が不可能と推測されます。そこで金木犀の天然香料といえば必然的に金木犀アブソリュートとなるわけですが、金木犀の天然香料を生産している会社さんは、おそらく世界に数社。
非常に珍しい金木犀の香料メーカー
桂林香料さんはその大手です。直接、この質問をぶつけてみました。すると次のような返答でした。
「金木犀のコンクリートを生産している会社なら数社ありますが、アブソリュートとなると当社だけかもしれません」
またまた専門用語が出てきて恐縮ですが、コンクリートとはアブソリュートが生成される前段階の生成物です。香り成分以外、様々な成分(たとえば、ワックスなど)が含まれる物質で、天然香料としては半製品です。
エタノールなどで香り成分のみをコンクリートから抽出したものがアブソリュートとなります。
金木犀は、観賞用としてヨーロッパや北米でも多少見かけますが、圧倒的に中国・日本に多く、金木犀の畑となると、もうこれは世界的に桂林周辺を含む中国南部に集中すると考えられます。
「金木犀の畑」とは花を採取するための畑です。中国では金木犀の花は、伝統的にそのまま乾燥してお茶やお酒の香り付け用フレーバーとして利用されますし、一部漢方薬にも利用されているようです。桂花から香料(アブソリュート)を生産し世界に輸出している会社さんが桂林香料さんです。
中国の金木犀について
中国では、金木犀の花は「桂花」と呼ばれます。「金木犀の花」と表現する日本と比較すると専用の用語があるわけで、それだけ生活のと関連度が深いのかもしれません。
中国の金木犀の種類を質問してみました:
・丹桂 (Red Osmanthus)
・金桂 (Golden Osmanthus)
・銀桂 (Silver Osmanthus)
・四季桂
金桂。日本のウスギモクセイに相当するとする説が一般だが、香りが薄いウスギにたいして、金桂の香りは強く香料は、この花がメインの原料となる
いろいろありますね。もちろん、植物学の分類上は、まだまだあるはずですが、一般的に流通している金木犀の種類は上記4種類。
この中で桂林香料さんが使用する金木犀は「Golden」(金桂)。香りが最も強いとのことです。
日本にも金木犀や銀木犀などの種類がありますが、どれがどれに相当するかわかりますか?
日本の金木犀 = 金桂(きんけい)?
と推測された方が多いのではないでしょうか? 実は、丹桂(たんけい)が日本の金木犀に相当するという説が一般的です。
金桂は花の色彩からすれば日本の薄黄木犀に近いと思われます。ただ金木犀は色彩の点で丹桂に似ていますが、香りの点で金桂に近いので「金木犀 = 丹桂」説には異論も多そうです。
私の想像では日本には金桂が輸入され、現地化の過程で変異を起こし現在の金木犀になったかも?・・・と考えています。
ただ、金木犀はそもそも日本原産という説もあってよくわからない状況です。将来のDNAによる検証を待つしかありません。
ところで、上記4種の金木犀のうち日本では珍しいと思われる品種が「四季桂」です。文字通り四季咲きの金木犀で、桂林香料さん会社内に植林されていたので拝見しましたが、花付きが悪く香りも弱く香料としては利用しないとのことでした。
金木犀の世界的アブソリュートベンダー
桂林香料さんに取引先の会社さんを質問してみました。ビジネス上の守秘義務と倫理上の問題がありますので詳細には書けませんが、この業界なら誰もが知っている世界的な香料会社さんが多数含まれていました。
日本の大手さんの名前もありましたが、フランスの香料会社さんとの取引がメインのようです。フランスの香料会社さんは伝統的に世界の天然香料産地に強いコネクションと信頼関係を構築しており、また香料の品質や安全性の評価に対してスキルとノウハウをお持ちなので、やはり強いですね。
桂林香料さんは2007年創業。社長のYさんは、桂林生まれの40代女性。彼女は大学卒業後、政府系機関で調香師(パフューマー)として働いていましたが、30代半ば独立し、この会社を起こされました。場所は桂林市内から車で30分程度の広大な工業団地内にあります。
工業団地といっても、トラックだけが行き交う殺伐とした地帯ではなく、桂林を含む広西チワン族自治区がもともと自然が豊かで「植物王国」「薬草の宝庫」と呼ばれている地帯だけに自然とハイテク産業の接点のようなエリアでした。
創業わずか10年未満で100人の従業員をかかえる企業へと成長しました。
「女性の社長さんって、多いですか?」と質問すると珍しくないそうです。中国では女性は家庭に入るという考え方は少なく、学校卒業後は社会に出て働くことが当然のことで、自然と女性社長も少なくないそうです。
天然香料生産をしている会社は世界中にたくさんありますが、先進国では経営自体が成立しにくく、また一般に零細な経営になりがちなビジネスモデルとされていますが、桂林香料さんは巨大で非常に成功されている会社さんでした。
中国の経済自体が、過去10年間、驚異的な経済成長を続けてきましたので、国内の経済発展と政府の大規模な経済政策にうまく会社成長のベクトルが合致したという要因も大きいでしょうか。
この会社さんにも中国経済の勢いを象徴しているかのような輝きを感じました。
ラッキーだった訪問タイミング
金木犀のための訪問なので、金木犀が咲いている時期に行きたかったのですが、まず開花タイミングが不安定ですし、また開花のピーク時に行けば一年の最繁忙期、迷惑になるので少し早いのですが9月中旬に行きました。
桂林市内の金木犀は、先ほど書いたとおりまだまだです。当然、工場もアブソリュート生産はまだ開始されていないと予想していましたが「ラッキーでしたね。今日はちょうど金木犀の今年最初の仕込みをやっています」と。本当にラッキーでした。
香料採取のための仕込み作業
中国は広大なので、市街地がまだでも、すでに開花し収穫可能な金木犀畑がどこかにあるようです。収穫方法は樹木の下に大きな布を敷いて樹木を揺らしたり叩いたりすると、熟した花が自然と落ちてくるといった合理的な方法が採られています。
工場に案内されると、もう目より先に金木犀のふくよかな芳香が感じられ、充満した金木犀の香りに包まれました。ちょっと感動的なな瞬間ですよ。
工場では、集められ大量の桂花が計量され、コンクリート壁で作られたセルに投げ込まれていました。ソルベント抽出するまで食塩水に浸す仕込み作業です。
作業現場の雰囲気は和気あいあいとしており、会社の雰囲気も伝わってきます。
作業されている人は10人程度。全員が桂林香料のスタッフと思っておりましたが、金木犀の花を納品にきている農家さんも数人混じっているそうです。
別の棟ではアブソリュート生産のための設備も拝見させていただきましたが、近代的で大規模な設備はちょっと日本では見ることができない規模でこちらも驚かされました。写真は許可されませんでしたので掲載できないことが残念です。
大変有意義な工場見学となりましたが、一つだけ心残りなことは、金木犀畑を拝見できなかったことです。「ここからかなり遠いので無理です」と断られました。
本当に遠いからかもしれませんし、あるいは別の理由かもしれません。企業同士の取引ですので、そのへんはいろいろな事情があると思われます。しかし、信頼関係を構築できれば次回は見せてもらえると期待しています。
まとめ
今回の出張は、中国の金木犀事情にいろいろな意味で触れることができた有意義な旅になりました。世界的に有名な金木犀の街で金木犀の香料を生産している会社さんと率直な意見交換ができたことは、私たちにとっても宝のような機会だったと感じます。
私たちの訪問を快く受け入れてくれた桂林香料の代表Y氏とスタッフのみなさまにこの場を借りてお礼を申し上げます。
また、今回、桂林と金木犀のトピックをこうやって記事としてみなさまにお伝えできる機会があることに感謝いたします。
【DATA】
Guilin Four Seasons Sunshine Flavours & Fragrances(FSS F&F)
http://www.gltop.com.cn/
(2015-10-06)
( 香水工場の )
香る生活
2015年のキンモクセイの花
毎年、秋になるとキンモクセイが咲いて秋を実感します。今年は過去5年間で一番早い開花だったように思います (2015/10/01)
2015年満開のキンモクセイ(2015年9月26日 東京国分寺市)
キンモクセイの開花は、地域によって違います。寒い地域から咲き始め、南に下がっていくイメージです。つまり、桜の開花前線の逆になります。
また都内でも都心と郊外では数日ずれます。当社がある武蔵野エリアは、毎年都心より数日早く開花します。
東京郊外では、9月26日が一番きれいなピークと感じられました。それから2日間は香り・姿ともにきれいで、香りは周辺一帯を満たしていましたが、29日には香りはぴたりと途絶えました。
キンモクセイの終焉(上下ともに2015年10月1日 東京国分寺市)
写真は本日(10月1日)撮影したものですが、今年のキンモクセイの開花は、実質9月25日-28日でした。短いですね。
気温が高いと朝マックスで、夕方には枯れ始めるというケースもありますので、今年のキンモクセイは、長い日数楽しめた方かもしれません。
他の地域はどうでしょうか? 昨日(9月30日)御殿場に行ってきたスタッフによると「満開だった!」と言っておりました。
え?・・・御殿場と言えば、標高500メートルくらいの標高が高い街。東京の避暑地にもなるくらいの場所なので、気温差から言えば、東京より早く開花するはずですが、その原因は不明です。
また、中国・四国・九州はこれからと思われますが、現状どうなっているのか不明です。どなたか情報ある方、教えていただけたらうれしいです。
去年は、さまざまな地域で二度咲き情報が多数ありました。
キンモクセイの二度咲きは一部の園芸愛好家に以前から知られていましたが、なぜか近年、二度咲きが顕著になる傾向があって、珍しくなくなりつつあります。
上の写真も立ち枯れした花ばかりに見えますが、よく見ると蕾が出ている枝もそれなりにあって、今すぐ開花しそうな蕾と、あと2週間くらいで開花しそうな蕾が観察されます。
花の量は全体として少なく、今回のような豪華さはないと思われますが、再度、香りが漂いそうです。
ちょっと苦々しい気もしますが、当社は本日から「金木犀キャンペーン」を開催します。
満開の頃、あのキンモクセイの香りを装いたいという需要を狙っての金木犀キャンペーンですが、今は「思い出のキンモクセイを装ってください」と営業中です。
(2015-10-01)
2015年満開のキンモクセイ(2015年9月26日 東京国分寺市)
地域によって開花タイミングが違う
キンモクセイの開花は、地域によって違います。寒い地域から咲き始め、南に下がっていくイメージです。つまり、桜の開花前線の逆になります。
また都内でも都心と郊外では数日ずれます。当社がある武蔵野エリアは、毎年都心より数日早く開花します。
東京郊外では、9月26日が一番きれいなピークと感じられました。それから2日間は香り・姿ともにきれいで、香りは周辺一帯を満たしていましたが、29日には香りはぴたりと途絶えました。
キンモクセイの終焉(上下ともに2015年10月1日 東京国分寺市)
写真は本日(10月1日)撮影したものですが、今年のキンモクセイの開花は、実質9月25日-28日でした。短いですね。
気温が高いと朝マックスで、夕方には枯れ始めるというケースもありますので、今年のキンモクセイは、長い日数楽しめた方かもしれません。
他の地域は?
他の地域はどうでしょうか? 昨日(9月30日)御殿場に行ってきたスタッフによると「満開だった!」と言っておりました。
え?・・・御殿場と言えば、標高500メートルくらいの標高が高い街。東京の避暑地にもなるくらいの場所なので、気温差から言えば、東京より早く開花するはずですが、その原因は不明です。
また、中国・四国・九州はこれからと思われますが、現状どうなっているのか不明です。どなたか情報ある方、教えていただけたらうれしいです。
今年も二度咲きがきそうです
去年は、さまざまな地域で二度咲き情報が多数ありました。
キンモクセイの二度咲きは一部の園芸愛好家に以前から知られていましたが、なぜか近年、二度咲きが顕著になる傾向があって、珍しくなくなりつつあります。
上の写真も立ち枯れした花ばかりに見えますが、よく見ると蕾が出ている枝もそれなりにあって、今すぐ開花しそうな蕾と、あと2週間くらいで開花しそうな蕾が観察されます。
花の量は全体として少なく、今回のような豪華さはないと思われますが、再度、香りが漂いそうです。
今日から当社では金木犀キャンペーン
ちょっと苦々しい気もしますが、当社は本日から「金木犀キャンペーン」を開催します。
満開の頃、あのキンモクセイの香りを装いたいという需要を狙っての金木犀キャンペーンですが、今は「思い出のキンモクセイを装ってください」と営業中です。
(2015-10-01)
( 香水工場の )
香る生活
勉強会 「金木犀ナイト」 レビュー
当社では昨年から調香セミナーを何度か開催しています。今回は雰囲気を変えて"金木犀ナイト"という勉強会を開催してみました。初の試みでしたが楽しいイベントになりました(2015/10/01)
勉強会イベント「金木犀ナイト」(2015年9月28日 at 新丸の内ビル)
今回の勉強会は、個人的な体験から「自分が参加するなら、こんなセミナーの方が楽しい」というポリシーで企画しました。私もサラリーマン時代、業務で様々な「○○セミナー」に通いましたが、セミナーってとにかく眠たいですよね。
なぜだろう?と考えると、有料セミナーも無料セミナーも人を詰め込みすぎではないかと考えています。また無料セミナーは商品・サービスの販売がメインで実質営業活動のケースも少なくありません。
そこで、当社セミナーは
(1)「少人数であること」
(2)「展示即売会はしない」
というポリシーでやってみました。
当社お客様をお呼びしての勉強会イベント。仕事帰りのお客様7名様に集まっていただきました。
初めて会った知らない方同士なのに自然と会話が始まるところは国分いらずでした。
本当は、この雰囲気なら、もう私の話なんかより、何かテーマに対して全員参加型の議論で盛り上がる方が楽しいはずですが、そこへ誘導できるだけのスキルが私にはありませんでした。
勉強会に参加いただいたみなさま、楽しい時間を共有させていただき、ありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。
※本イベントの告知はメルマガにて行われました※
(2015-10-01)
勉強会イベント「金木犀ナイト」(2015年9月28日 at 新丸の内ビル)
楽しいセミナーにするのは?
今回の勉強会は、個人的な体験から「自分が参加するなら、こんなセミナーの方が楽しい」というポリシーで企画しました。私もサラリーマン時代、業務で様々な「○○セミナー」に通いましたが、セミナーってとにかく眠たいですよね。
なぜだろう?と考えると、有料セミナーも無料セミナーも人を詰め込みすぎではないかと考えています。また無料セミナーは商品・サービスの販売がメインで実質営業活動のケースも少なくありません。
そこで、当社セミナーは
(1)「少人数であること」
(2)「展示即売会はしない」
というポリシーでやってみました。
イベントの結果
当社お客様をお呼びしての勉強会イベント。仕事帰りのお客様7名様に集まっていただきました。
初めて会った知らない方同士なのに自然と会話が始まるところは国分いらずでした。
本当は、この雰囲気なら、もう私の話なんかより、何かテーマに対して全員参加型の議論で盛り上がる方が楽しいはずですが、そこへ誘導できるだけのスキルが私にはありませんでした。
勉強会に参加いただいたみなさま、楽しい時間を共有させていただき、ありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。
※本イベントの告知はメルマガにて行われました※
(2015-10-01)
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