( 香水工場の )
香る生活
「買わずにはいれない」TVショッピング
テレビショッピングに出演することになりました。
出演者にとってはちょっとした「晴れ舞台」です。
テレビショッピング(英語では「ホームショッピング」と呼ばれるそうです)のメインの視聴者は中高年の女性。
「視聴する」という能動的な見方より、テレビが付いていて番組が流れている状態の「ながら見」が主流。
自宅で買い物ができる利便性が人気の秘密らしいのですが、夜中など時間帯によっては若い人が「ながら見」ではなく「やる気満々」でケータイ片手に視聴されている場合も。
多くは昼間仕事などでシッピングに行けない方々のようです。
今回のテレビショッピングの会社さんでは、テレビショッピングサイドの司会者は「ナビゲイター」、メーカーサイドからの出演スタッフは「ゲスト」と呼ばれます。
ナビゲイターさんは商品の特徴を子細もらさず頭に入れ限られた時間内でそれを魅力的に紹介するプロです。
テレビショッピングの司会者って「あることないこと大げさに、囃し立てるホラ吹き」的な印象もなきにしもあらず。
複数のナビゲイターさんと何度も打ち合わせ・本番をやり、わかりましたが、確かにそれなりにいると思いました。
反面、事実を伝えるためによく勉強している誠実なナビゲイターさんにも当たりました。
ある一人は、私どもの商品を伊勢丹まで見学にいかれたりなど、それ相応の自分の時間と労力をかけていただきました。
私は当日、自分たちの番組を含め、その前後の番組もスタジオで見学しながら、どんどん入ってくる注文電話の状況をモニターしていました。
実際のコールセンターはスタジオとは別の場所にありますので情報だけですが、込み合う電話に圧倒されそうです。
その日、帰り道の電車の中で「人は買い物が大好き」と感じていました。
自分自身の経験です。あるカメラが買いたくて買いたくてという時期がありました。
それ用の予算ができる日を待ってお店に行ったところ、なんとその機種が売り切れ、在庫ナシ状態。
しかも他店に足を延ばしても同じように入手できません。
それまで待ったのですから入荷を待てばいいのに「お買物モード」がすでにスイッチオンになっていましたので「買わずにはいれない」。けっきょくシブシブ他の機種を購入。
「買わずにはいれない」。
あれは、どうにもこうにも止められませんでした。
テレビショッピングの利用者の中にはお買物それ自体が大好きな方々も多いかもしれません。番組が進行していく内に次第に「お買物モード」にスイッチが入り電話せずにはおれない人も・・・
レストランが食事を摂るための場所から現在ではエンターテイメントの場になったように、テレビショッピングもエンターテイメントに向かっているようです。
お買物自体がゲームのようにスリリングでちょっとした知的スポーツかのようです。
行きすぎれば「買い物依存症」的な症状を呈すリスクもはらみます。
(2007-10-24)
出演者にとってはちょっとした「晴れ舞台」です。
テレビショッピング(英語では「ホームショッピング」と呼ばれるそうです)のメインの視聴者は中高年の女性。
「視聴する」という能動的な見方より、テレビが付いていて番組が流れている状態の「ながら見」が主流。
自宅で買い物ができる利便性が人気の秘密らしいのですが、夜中など時間帯によっては若い人が「ながら見」ではなく「やる気満々」でケータイ片手に視聴されている場合も。
多くは昼間仕事などでシッピングに行けない方々のようです。
今回のテレビショッピングの会社さんでは、テレビショッピングサイドの司会者は「ナビゲイター」、メーカーサイドからの出演スタッフは「ゲスト」と呼ばれます。
ナビゲイターさんは商品の特徴を子細もらさず頭に入れ限られた時間内でそれを魅力的に紹介するプロです。
テレビショッピングの司会者って「あることないこと大げさに、囃し立てるホラ吹き」的な印象もなきにしもあらず。
複数のナビゲイターさんと何度も打ち合わせ・本番をやり、わかりましたが、確かにそれなりにいると思いました。
反面、事実を伝えるためによく勉強している誠実なナビゲイターさんにも当たりました。
ある一人は、私どもの商品を伊勢丹まで見学にいかれたりなど、それ相応の自分の時間と労力をかけていただきました。
私は当日、自分たちの番組を含め、その前後の番組もスタジオで見学しながら、どんどん入ってくる注文電話の状況をモニターしていました。
実際のコールセンターはスタジオとは別の場所にありますので情報だけですが、込み合う電話に圧倒されそうです。
その日、帰り道の電車の中で「人は買い物が大好き」と感じていました。
自分自身の経験です。あるカメラが買いたくて買いたくてという時期がありました。
それ用の予算ができる日を待ってお店に行ったところ、なんとその機種が売り切れ、在庫ナシ状態。
しかも他店に足を延ばしても同じように入手できません。
それまで待ったのですから入荷を待てばいいのに「お買物モード」がすでにスイッチオンになっていましたので「買わずにはいれない」。けっきょくシブシブ他の機種を購入。
「買わずにはいれない」。
あれは、どうにもこうにも止められませんでした。
テレビショッピングの利用者の中にはお買物それ自体が大好きな方々も多いかもしれません。番組が進行していく内に次第に「お買物モード」にスイッチが入り電話せずにはおれない人も・・・
レストランが食事を摂るための場所から現在ではエンターテイメントの場になったように、テレビショッピングもエンターテイメントに向かっているようです。
お買物自体がゲームのようにスリリングでちょっとした知的スポーツかのようです。
行きすぎれば「買い物依存症」的な症状を呈すリスクもはらみます。
(2007-10-24)
( 香水工場の )
香る生活
電話「フリージアの香水ありますか?」
お客様からの電話。
「フリージアの香水ありますか?」
武蔵野ワークスのオードトワレは、店頭なら伊勢丹新宿店で販売していることや、通販もやっていることなどお話して、・・・
「ところで、どこで私どものフリージアをお知りになったのですか?最近フリージアのお問い合せが増えているのですが、その理由がわからないのです。よかったら教えてください・・・」
なんでもこの秋にスタートの「働きマン」(日本テレビ)というドラマで「フリージア」という香水が、登場人物の誰かのセリフにでてきたそうです。
芸能人が語る商品。わずか一言、一瞬のセリフだったそうです。
それは当社の「フリージア」ではないと思われますが、結果的に「フリージアの香水」を捜す人が増加したのかもしれません。
こういう時、賢い企業ならすかさず「フリージアキャンペーン」を打つでしょうか。当社はそんな機動力は持ち合わせていません。
そういえば・・・先月だったか、あるお客様からお問い合せも有名人絡みでした。
ある著名なファッションアドバイザーさんの愛用香水が「白梅」とのウワサがあるそうです。
その「白梅」と当社「白梅」が関係あるのか不明です。
「いや、そんなお話聞いたことがありませんね。少なくともご本人から白梅をお買い上げいただいたことはないと思いますけど・・・」
こうやって未知のお客様が武蔵野ワークスに関心を持ってくださるので、仮に誤解としてもありがたいお話です。
しかし、基本的に、テレビやセレブの影響力に便乗することは、あまり得意な会社ではありません。
(2007-10-22)
「フリージアの香水ありますか?」
武蔵野ワークスのオードトワレは、店頭なら伊勢丹新宿店で販売していることや、通販もやっていることなどお話して、・・・
「ところで、どこで私どものフリージアをお知りになったのですか?最近フリージアのお問い合せが増えているのですが、その理由がわからないのです。よかったら教えてください・・・」
なんでもこの秋にスタートの「働きマン」(日本テレビ)というドラマで「フリージア」という香水が、登場人物の誰かのセリフにでてきたそうです。
芸能人が語る商品。わずか一言、一瞬のセリフだったそうです。
それは当社の「フリージア」ではないと思われますが、結果的に「フリージアの香水」を捜す人が増加したのかもしれません。
こういう時、賢い企業ならすかさず「フリージアキャンペーン」を打つでしょうか。当社はそんな機動力は持ち合わせていません。
そういえば・・・先月だったか、あるお客様からお問い合せも有名人絡みでした。
ある著名なファッションアドバイザーさんの愛用香水が「白梅」とのウワサがあるそうです。
その「白梅」と当社「白梅」が関係あるのか不明です。
「いや、そんなお話聞いたことがありませんね。少なくともご本人から白梅をお買い上げいただいたことはないと思いますけど・・・」
こうやって未知のお客様が武蔵野ワークスに関心を持ってくださるので、仮に誤解としてもありがたいお話です。
しかし、基本的に、テレビやセレブの影響力に便乗することは、あまり得意な会社ではありません。
(2007-10-22)
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香る生活
ブルガリアローズ、2007年の出来映え
秋になるとボジョレーワインの解禁日(11月第3木曜日)「ボジョレー・ヌーヴォー」が近づいてきてワインファンはそわそわとしだす時期です。
日本での「ボジョレー・ヌーヴォー」の初期の露骨なマーケティングは、誰が仕掛け人か知りませんが、さすがに消費者に愛想を尽かされましたが、最近では穏やかに復活気味ですかね。
ところで、秋はブルガリアローズ・オイルのその年のクロップが世界中に出荷される時期でもあります。「解禁日」ありませんが、ローズオイル関係者が固唾を呑んで見守る時期です。
クロップとは、農産物の作物や収穫物のこと。コーヒーや小麦なども「今年のクロップ」という言い方をします。
それぞれの作物の関係者が「今年のクロップ」を毎年待ち遠しく待っていることでしょう。
工業生産物は、今年でも来年でも品質に違いはでませんが、天然物はその年毎に出来映えが違いますし、収穫高も価格も変動します。
ちょっとした株式投資のようにスリリングです。
株式投資がアブク銭的要素が濃厚とすると、天然物のバクチは大地と自然の摂理の結果。人為的な操作が不可能で、しかも勝負は一年に一回。何かと重みのあるバクチです。
さて、今年のブルガリアローズ・オイルのクロップは?・・・
悪いニュースを夏以前にお伝えしました。今年のヨーロッパ産ローズは不作というより異変気味です。
今年はこれに加え、強烈なユーロ高。今ヨーロッパでマクドナルドに入ると日本の500円ハンバーガーセットは、ちょうど1,000円程度に感じます。
価値は同じで価格は2倍。為替レートも逆風の逆風。
さらに悪いことにエタノールバブルの影響か、世界的に「天然資源争奪戦」が始まっていますが、ブルガリアローズ・オイルも例外ではないようです。
ブルガリアローズ・オイルにも「謎の買い手」が暗躍しているというウワサが入ってきています。誰に聞いても誰が買い付けているのか不明です。
米国資本でしょうか?
マーケットではこういうウワサ自体曲者。FXや株式投資などでは、根拠のないウワサ(だいたい意図的に流されますすが)が、しばしマーケットを荒らします。
価格もさることながら買いたくてもモノがない状況も一部発生しているとのこと。
こうなると商売は長年の付き合いがモノを言いいます。日本のローズ関係者の中には現地の状況を実地に見るためにブルガリアに飛ぶ人も多いようです。
しかし、当社のように小規模なブランドは、きわめて少量しか買い付けられないので、まだしも対策があります。
しかし、バルクで必要な大手さんにはブルガリアローズ・オイルの争奪戦は今後さらに厳しいものになっていく予感が・・・
(2007-10-19)
日本での「ボジョレー・ヌーヴォー」の初期の露骨なマーケティングは、誰が仕掛け人か知りませんが、さすがに消費者に愛想を尽かされましたが、最近では穏やかに復活気味ですかね。
ところで、秋はブルガリアローズ・オイルのその年のクロップが世界中に出荷される時期でもあります。「解禁日」ありませんが、ローズオイル関係者が固唾を呑んで見守る時期です。
クロップとは、農産物の作物や収穫物のこと。コーヒーや小麦なども「今年のクロップ」という言い方をします。
それぞれの作物の関係者が「今年のクロップ」を毎年待ち遠しく待っていることでしょう。
工業生産物は、今年でも来年でも品質に違いはでませんが、天然物はその年毎に出来映えが違いますし、収穫高も価格も変動します。
ちょっとした株式投資のようにスリリングです。
株式投資がアブク銭的要素が濃厚とすると、天然物のバクチは大地と自然の摂理の結果。人為的な操作が不可能で、しかも勝負は一年に一回。何かと重みのあるバクチです。
さて、今年のブルガリアローズ・オイルのクロップは?・・・
悪いニュースを夏以前にお伝えしました。今年のヨーロッパ産ローズは不作というより異変気味です。
今年はこれに加え、強烈なユーロ高。今ヨーロッパでマクドナルドに入ると日本の500円ハンバーガーセットは、ちょうど1,000円程度に感じます。
価値は同じで価格は2倍。為替レートも逆風の逆風。
さらに悪いことにエタノールバブルの影響か、世界的に「天然資源争奪戦」が始まっていますが、ブルガリアローズ・オイルも例外ではないようです。
ブルガリアローズ・オイルにも「謎の買い手」が暗躍しているというウワサが入ってきています。誰に聞いても誰が買い付けているのか不明です。
米国資本でしょうか?
マーケットではこういうウワサ自体曲者。FXや株式投資などでは、根拠のないウワサ(だいたい意図的に流されますすが)が、しばしマーケットを荒らします。
価格もさることながら買いたくてもモノがない状況も一部発生しているとのこと。
こうなると商売は長年の付き合いがモノを言いいます。日本のローズ関係者の中には現地の状況を実地に見るためにブルガリアに飛ぶ人も多いようです。
しかし、当社のように小規模なブランドは、きわめて少量しか買い付けられないので、まだしも対策があります。
しかし、バルクで必要な大手さんにはブルガリアローズ・オイルの争奪戦は今後さらに厳しいものになっていく予感が・・・
(2007-10-19)
( 香水工場の )
香る生活
子供たちの通販ショッピング
きょうは当社の通販裏事情です。
最近ちょっと気になっているのがケータイからのお客様の急増。
メールの文体や口調から高校生やどうかすると子供さんではないかと思われるお客様もおられます。
当社では商品発送はすべてクロネコヤマトで一元化しています。希に「クロネコヤマトの営業所留め」という内容でご注文を頂くことがあります。
以前、文体がいかにも若い印象のお客様から営業所留めの注文が入りました。ケータイ経由の比較的高額なお買物です。
しかし、顔を合わせないインターネット通販では年齢の推測は不可能です。やや危ぶみながらも指定通りに配送しました。
後日、お母様から電話がありました。
ご注文されたのはそのご家庭の中学生の娘さんでした。
さまざまな商品を通販で際限なく購入されているとのこと。お母様の苦悩が伝わる内容でした。喜んで返品をお受けしました。
そのかわり娘さんにはお気に召された香りのサンプルボトルを別途郵送しました。
月々のケータイ料金の支払いに1万も2万もかける高校生や中学生がいて、さらにケータイ通販でもモノを買いまくる子供たちが増加・・・
利便性を考えるとケータイ通販サイトは欠かせない存在ですが、行きすぎた子どもたちの購買行動にはやや危惧しています。
今できることは、買い物カゴなど注意書きで、注意を促す呼びかけを行う程度ですが、もう少し厳しい制限ができないものかと苦悩しています。
(2007-10-18)
最近ちょっと気になっているのがケータイからのお客様の急増。
メールの文体や口調から高校生やどうかすると子供さんではないかと思われるお客様もおられます。
当社では商品発送はすべてクロネコヤマトで一元化しています。希に「クロネコヤマトの営業所留め」という内容でご注文を頂くことがあります。
以前、文体がいかにも若い印象のお客様から営業所留めの注文が入りました。ケータイ経由の比較的高額なお買物です。
しかし、顔を合わせないインターネット通販では年齢の推測は不可能です。やや危ぶみながらも指定通りに配送しました。
後日、お母様から電話がありました。
ご注文されたのはそのご家庭の中学生の娘さんでした。
さまざまな商品を通販で際限なく購入されているとのこと。お母様の苦悩が伝わる内容でした。喜んで返品をお受けしました。
そのかわり娘さんにはお気に召された香りのサンプルボトルを別途郵送しました。
月々のケータイ料金の支払いに1万も2万もかける高校生や中学生がいて、さらにケータイ通販でもモノを買いまくる子供たちが増加・・・
利便性を考えるとケータイ通販サイトは欠かせない存在ですが、行きすぎた子どもたちの購買行動にはやや危惧しています。
今できることは、買い物カゴなど注意書きで、注意を促す呼びかけを行う程度ですが、もう少し厳しい制限ができないものかと苦悩しています。
(2007-10-18)
( 香水工場の )
香る生活
昭和記念公園でのイベント
隣町、立川市には巨大な公園があります。かって立川飛行場の広大な跡地に創られた公園です。
大規模災害時には周辺住民を収容する防災センターとしての機能もあり非常に考えられた設計になっているそうですが、普通に歩く分は「東京にこれだけの自然が残っているか」と驚くほど豊かな森林環境です。
ニューヨークのセントラルパーク、ロンドンのハイドパークほど大きくはないが、パリのブローニュの森には負けていないのでは?と思える広大さ。
この公園、特徴を上げるといろいろあるのですが、一つだけ。なぜかキンモクセイの木が多いのです。
公園の管理事務所さんによると「その由来は不明。おそらく米軍の人たちが植えたのでは?・・・」。
太平洋戦争後、立川飛行場は米軍に接収され、しばらく米軍基地という時代がありました。そのとき植えられたのでは?とのことです。
米軍さんがキンモクセイ植えるかな?・・・
この国営公園は有料ですが、ときどき無料開放してくれます。直近では10月14日(日)。東京ではちょうどキンモクセイがクライマックス。
無料開放はなんでも5万人以上が押し掛けるという人気ぶり。
焼き芋の露天でも出そうものなら飛ぶように売れそうな状況ですが、公園緑地管理財団のご担当者から「来場者のために、何か余興でも・・・キンモクセイと関係のある何か・・・」というご依頼をいただき、やや即興の「キンモクセイのルームフレグランスを創ろう」露天をやってきました。
焼き芋の露天の方が儲かりそうですが、「キンモクセイ露天」もなかなかの盛り上がりで楽しませてもらいました。
青空「のみの市」と同じでモノを売りたいというよりモノを媒体として知らない人とのささやかなコミュニケーションを楽しむといった感じかもしれません。学園祭の出店みたいな・・・
穏やかな日曜日となりました。

地面に散ったキンモクセイのオレンジ色の花びら
園内のキンモクセイから花びらを集めます。

簡易水蒸気蒸留器。これでキンモクセイのエッセンスを取る!というような時間はありませんので、展示だけでした。集客には効果あり。物好きオジさんたちが吸い寄せられてきました。しかし、教室に参加するのはもちろん、ご婦人方が多かったです。
(2007-10-17)
大規模災害時には周辺住民を収容する防災センターとしての機能もあり非常に考えられた設計になっているそうですが、普通に歩く分は「東京にこれだけの自然が残っているか」と驚くほど豊かな森林環境です。
ニューヨークのセントラルパーク、ロンドンのハイドパークほど大きくはないが、パリのブローニュの森には負けていないのでは?と思える広大さ。
この公園、特徴を上げるといろいろあるのですが、一つだけ。なぜかキンモクセイの木が多いのです。
公園の管理事務所さんによると「その由来は不明。おそらく米軍の人たちが植えたのでは?・・・」。
太平洋戦争後、立川飛行場は米軍に接収され、しばらく米軍基地という時代がありました。そのとき植えられたのでは?とのことです。
米軍さんがキンモクセイ植えるかな?・・・
この国営公園は有料ですが、ときどき無料開放してくれます。直近では10月14日(日)。東京ではちょうどキンモクセイがクライマックス。
無料開放はなんでも5万人以上が押し掛けるという人気ぶり。
焼き芋の露天でも出そうものなら飛ぶように売れそうな状況ですが、公園緑地管理財団のご担当者から「来場者のために、何か余興でも・・・キンモクセイと関係のある何か・・・」というご依頼をいただき、やや即興の「キンモクセイのルームフレグランスを創ろう」露天をやってきました。
焼き芋の露天の方が儲かりそうですが、「キンモクセイ露天」もなかなかの盛り上がりで楽しませてもらいました。
青空「のみの市」と同じでモノを売りたいというよりモノを媒体として知らない人とのささやかなコミュニケーションを楽しむといった感じかもしれません。学園祭の出店みたいな・・・
穏やかな日曜日となりました。

地面に散ったキンモクセイのオレンジ色の花びら
園内のキンモクセイから花びらを集めます。

簡易水蒸気蒸留器。これでキンモクセイのエッセンスを取る!というような時間はありませんので、展示だけでした。集客には効果あり。物好きオジさんたちが吸い寄せられてきました。しかし、教室に参加するのはもちろん、ご婦人方が多かったです。
(2007-10-17)
( 香水工場の )
香る生活
「限定バージョン」花盛り
世界のブランドでは「限定バージョン」の商品を出すことが非常に流行しています。
この傾向はさらに強くなるでしょう。さらに多く、さらに高価になっていくようです。超価格帯の「限定バージョン」は、先日投稿したマスマーケットに向かうラグジュアリーでは「ULTRA-LIMITED EDITION」(ウルトラ限定エディション)とか「STRATOSPHERIC PRICE」(成層圏プライス)などど呼ばれていました。
本当はよいものを内容変更せずに安定して長〜く製造し販売し続けることがビジネス上のメリットは最大限に振れるわけですので企業経営上「定番商品」を持つことが理想的なのですが、さまざまな理由で「期間限定」や「数量限定」を矢継ぎ早に出していく会社さんが急増しているのが今時のビジネス模様です。
今回フローラル・フォーシーズンズ「金木犀」の練り香水をネット販売用には限定500個リリースしましたが、大変好評で「こんなに喜んでもらえるのならもっと作とけば・・・」とやや反省しています。
数量限定の商品の場合、それを企画するメーカーサイドは大変気を遣います。というのは、売れ残れば大変(在庫リスク・廃棄リスク)ですが、少なすぎて購入できなかった消費者に不満が残る事態はぜひ避けたいというのが担当者の本音です。
こういうリスクを軽減するために希に使われる手法が「数量を公開しない限定発売」。「限定生産」ながら数量を公開せず最初の売れ行きを見て生産数量を調整するというものです。
「限定」「限定」と連呼するわりには「いったいいつく作るのか、さっぱりわからない、どこにも書いていない」という「限定キャンペーン」のあれです。一見消費者には腑に落ちない点もありますが、少なすぎて混乱や迷惑をかけるより合理的です。
しかし、こういう実話もあります。ある商品を数量非公開の「数量限定発売」を実施したところ大変好調で、社内的に想定していた1万本をすぐに突破。3万本を急遽追加生産。ところが、それでも勢い衰えない。メーカーサイドにはうれしい悲鳴ですね。
こうなると欲が出てくるのが人間の悲しいサガ。さらに強気の5万本追加を計画したら、さすがに社員の間から「やりすぎではないか。これでは『限定』の意味がなくなる」という反対意見が強くなり断念したというものです。
笑うに笑えない限定販売の裏事情ですネ。
(2007-10-16)
この傾向はさらに強くなるでしょう。さらに多く、さらに高価になっていくようです。超価格帯の「限定バージョン」は、先日投稿したマスマーケットに向かうラグジュアリーでは「ULTRA-LIMITED EDITION」(ウルトラ限定エディション)とか「STRATOSPHERIC PRICE」(成層圏プライス)などど呼ばれていました。
本当はよいものを内容変更せずに安定して長〜く製造し販売し続けることがビジネス上のメリットは最大限に振れるわけですので企業経営上「定番商品」を持つことが理想的なのですが、さまざまな理由で「期間限定」や「数量限定」を矢継ぎ早に出していく会社さんが急増しているのが今時のビジネス模様です。
今回フローラル・フォーシーズンズ「金木犀」の練り香水をネット販売用には限定500個リリースしましたが、大変好評で「こんなに喜んでもらえるのならもっと作とけば・・・」とやや反省しています。
数量限定の商品の場合、それを企画するメーカーサイドは大変気を遣います。というのは、売れ残れば大変(在庫リスク・廃棄リスク)ですが、少なすぎて購入できなかった消費者に不満が残る事態はぜひ避けたいというのが担当者の本音です。
こういうリスクを軽減するために希に使われる手法が「数量を公開しない限定発売」。「限定生産」ながら数量を公開せず最初の売れ行きを見て生産数量を調整するというものです。
「限定」「限定」と連呼するわりには「いったいいつく作るのか、さっぱりわからない、どこにも書いていない」という「限定キャンペーン」のあれです。一見消費者には腑に落ちない点もありますが、少なすぎて混乱や迷惑をかけるより合理的です。
しかし、こういう実話もあります。ある商品を数量非公開の「数量限定発売」を実施したところ大変好調で、社内的に想定していた1万本をすぐに突破。3万本を急遽追加生産。ところが、それでも勢い衰えない。メーカーサイドにはうれしい悲鳴ですね。
こうなると欲が出てくるのが人間の悲しいサガ。さらに強気の5万本追加を計画したら、さすがに社員の間から「やりすぎではないか。これでは『限定』の意味がなくなる」という反対意見が強くなり断念したというものです。
笑うに笑えない限定販売の裏事情ですネ。
(2007-10-16)
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