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( 香水工場の )

香る生活


2017年ブルガリアンローズの出来映え
そこかしこにバラが咲き乱れるこの頃、ローズの季節がやってきましたね。今年のブルガリアのダマスクローズの成育状況は、どんな案配でしょう?(2017/05/12)


※中東の放送局アル・ジャジーラのニュース記事、「Europe's late spring freeze(ヨーロッパの季節外れの霜被害)」の画像を直接リンクしています。ニュース配信期間が終わるとリンク切れとなります


ローズの成育状態は?


この時期になると毎年「今年はどう?」と取引先のネイチャーベース社にメールを出します。

メールの一番の目的は、今年のローズオイルの買い付け予約なんですが、そのついでにバラ(ブルガリアンローズ = ダマスクローズ)の成育状況を聞くというスタイルが、この数年定着しています。

毎年、温暖化が進んで「今年は昨年よりさらに収穫時期が早くなった」という連絡が続いてきましたが、なんと今年は「まだはじまっていない」とのこと。

「なに、まだ始まっていない!? 昨年は4月25日ころに始まったので異様な遅さ」

本当は(というか20年くらい前までは)、5月下旬から6月上旬がブルガリアンローズの平均的な収穫時期でしたので、"正常"(?)に戻っただけですが、これがあちらのローズ農家やローズオイル関係者には大ニュースです。


季節外れの大寒波と霜被害


ネイチャーベースによると、今年は冬の寒さが厳しく「おお、これが冬というもんだ!そして、これが雪だ!」と思い出したと書かれていました。例年になく寒かったようです。

寒さは春になっても続き、4月下旬には、極めて珍しく大規模な霜が降りたとのこと。サクランボやアプリコットに大規模な霜被害(55%程度)が出ており、ローズもそれなりに影響を受けた(10%)模様です。

このように2017年のローズ収穫は、幸先が悪いスタートとなりましたが、ネイチャーベースのオーナーさんは、温暖化の影響が緩和された分、悪くないのではないかという逆に前向きな意見でした。


日本も4月まで寒かった


ブルガリアの春の寒さを聞いて、日本も似た状況だったとな驚きました。

温暖化が進んでサクラの開花も、3月が当たり前になっていた昨今の我がニッポンですが、今年は学校の入学式前後に開花するサクラも多かったですよね。

「入学式の式典の後、学園内に咲いているサクラの樹の前で記念撮影をすることが日本の入学シーズンの風物詩、それが今年は20年ぶりぐらいに実現できた」と書き送ったら、よかった、と一言気のない返事が来ました。

欧米では(というか世界的に)、学園シーズンは9月に始まります。日本の"4月の入学式+満開のサクラ"のコンビネーションは日本人だけの独特な価値観。欧米人に共感を抱いてもらえないのは当然か。


ヨーロッパを覆った4月の寒波


まだ若く弱々しいブルガリアのローズを襲った寒波は、実は西ヨーロッパから黒海周辺の中央アジアまでの一帯を襲った寒波。

この寒波が原因で、フランス・ボルドーのワインは例年比で今年40%減になるのでは、といったニュースなどもチラホラ報道されています。その他の農作物の被害も甚大です。

上の写真はスイスのブドウ畑です。パラフィンを燃やして霜からブドウの苗を守っている写真だそうです。

「Europe's late spring freeze (ヨーロッパの季節外れの霜被害)」
(※霜対策として効果あるのかな?夜中中焚いているのかな?それにしても手間暇がかかりそうな対策と感じました。余談ですが、当社から車で30分くらいの埼玉県・狭山エリアは茶畑が拡がっていますが、ここの霜対策は畑に常時設置してある扇風機が活躍しています)




温暖化が進む一方で、このような季節外れの寒波が発生する・・・世界的に気候が波乱気味の度合いをますます高めてきている予感ですね。


ブルガリアンローズの出来映えは、収穫が終わった後に再度、お知らせしたいと思います。






(2017-05-12)
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香る生活


施設さんのシャワーカーテン・ニオイ対策
数日前、お悩みシャワーカーテンのニオイをアップしましたが、記事を読んだ知人からお悩み情報をいただきましたので紹介します(2017/04/07)

バスルームのカーテンにニオイ(スポーツクラブのシャワールームの悩み)

シャワーカーテンのお掃除は大変だった


彼女は、かつてスポーツクラブで働いていました。いろいろな仕事があるのですが、その仕事の一つがクリーニング。

彼女の場合、週一回のペースで、シャワールームのクリーニング当番が回ってきていましたが、何と言ってもシャワーカーテンの掃除は手を焼いたそうです。

広いし・高いし・カビるし・臭うし・石鹸飛び散るし・きれいにしにくい・・・と多重苦の手強い相手だったそうです。

シャワー室やシャワーカーテンには、ピンク色のぬめりが発生したりカビが出やすいものです。カーテンの場合は、取り外して洗濯していたそうです。大きな労働要因になっていました。


(補足)ご家庭でよく見るピンク色のヌメリは?


一般のご家庭のバスルールでよく見かける「ピンク色のヌメリ」は、カビではなく細菌や酵母類が集合してバイオフィルムという特殊構造体になっているものです。

洗浄剤が効きにくく、ここが栄養源となりカビの繁殖を促進しがちです。



GALAXYでの対処方法案


GALAXYならこの問題は、比較的簡単に解決する気がしています。

私のお薦めは、GALAXYをバケツの水で希釈し、10分程度、浸け置きして引き上げて干すだけで防臭効果があると推測されます。洗う必要はありません。

ただ、シャワーカーテンは大きいので、GALAXYが大量に必要で、コスト的にペイできるのか、要検討課題と感じます。

個人のお宅のシャワーカーテンなら、浸け置きというレベルでなく、シャワー使用後にカーテンにスプレーしておけば、ニオイの発生は抑制されます。

これなら量もそれほど必要ありませんので、経済的に防臭・消臭可能ですよね。


施設さんのシャワーカーテン、ニオイ対策


シャワーカーテンを使用している施設さん、思いつくのは、ビジネスホテル・スポーツクラブ(フィットネスクラブ、ジム)・エステサロンさんなどでしょうか。

このような施設さんでのシャワーカーテン・ニオイ対策は、個人宅とは規模も使用客の使用方法も違いますので、別途、業務用レベルとして検討したほうがよさそうです(どこかの施設さんからご要望があれば)





(2017-04-07)
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(募集) シャワーカーテンのニオイ、お悩みの方
銀の抗菌・防臭剤 GALAXY500 リリースが迫ってきました。お客様さまレビューの一つとしてシャワーカーテンのニオイに苦しんでいる人を探しています(2017/04/05)

シャワールーム(バスルーム)

ホテルのシャワーカーテン(ニオイ悩!)


バスルームにシャワーカーテンが付いているホテルは多いですよね。出張や旅行のたびに、このカーテンのニオイは、たいがい気になります。

気にしないと決めてシャワーを浴びますが、中には覚悟だけでは不可レベルの「これは強烈!」というニオイもあります。

みなさまもご経験おありでは?日本は湿気が高いので、シャワーカーテンにすぐにニオイが出てきますし、カビが生えやすいですよね。

私もたまに海外へ旅行や出張しますが、海外ではあまりこの種のニオイ・トラブルは記憶がありません(たまたまと思いますが、シャワーカーテン自体、少ないような)。


ホテルも悩んでいる


客室のクリーニング係の方から聞いたのですが、やはり、シャワーカーテンは要チェックポイントになっているそうです。

お掃除の時は臭わなくても、クリーニングからお客様が来室されるまでのわずかな時間にニオイが発生するケースも多々あるそうです。

シャワーカーテンのニオイ、手強く、そして悩ましいですね。市販の消臭剤などでは全然歯が立ちません。


シャワーカーテンがあるお宅の人探しています


このような体験があるので、シャワーカーテンのあのニオイ(とカビ)にはGALAXY500をぜひ応用したいと考えています。

しかし、私の自宅にもスタッフの自宅にもシャワーカーテンはありません。協力してくれそうな知人にも、それがあるお宅はありませんでした。

ワンルーム・マンションなどはシャワーカーテンが比較的設置されているイメージがあります。

シャワーカーテンをお持ちの方で、ニオイの悩みがある方は、GALAXY500を試してみませんか?GALAXY500を無料でお送りします。

また感想を返信いただくことで、お礼にAmazonギフト1000円を進呈いたします。

※本企画の募集は、終了しました(2017/04/18)







(2017-04-05)
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(2017) 新「菩提樹の花」
「菩提樹の花」がリニューアルされます。本日、新菩提樹の香りをスメリングしましたので、そのレビュー(2017/04/03)

オードパルファン「菩提樹の花」(リニューアルしたフローラル・フォーシーズンズ「菩提樹の花」)

新・リンデンの誕生


「菩提樹の花」は、ボダイジュの黄色い花の香りをイメージして制作された香りです。

ボダイジュの英名は「Linden Blossom」(リンデン)、仏語名「Tilleul」(フランス語はカタカナではまったく表現しにくいのですが、あえて近い音で書けば「ティユエル」?)。

社内では「リンデン」と呼ばれることが多い製品です。

当社の初期の時代からある製品ですが、原料の一部が入手困難になったこと、数年ごとに厳しくなるIFRA(世界的な香料の自主規制機関)の規制の影響もあり、数年前よりリニューアルを模索してきました。

旧リンデンは、社内パフューマーの作品でしたが、新リンデンは、海外のパフューマーに制作を依頼しました。現在、2017年5月1日リリースに向けて製造の手配を行っております。


ふくよかさが増した新・リンデン


本日、プロダクションバージョンのサンプルが上がってきましたので、社内スメリングを行いました。

バランスのよさ、アコードの高さ、ナチュラル感、どれも旧リンデンに劣らない出来映えです。

旧リンデンが持つややユニセックスなシャープさに対して、よりフローラルな印象が一段と増して、香り全体にふくよかさが感じられます。

時間をおいて香りを観察すると、香りの持続性も穏やかながら淡く優しく継続します。旧リンデン・ファンのお客様にも自信を持っておすすめできると思いました。

ただ好みの問題がありますので、新リンデンをお好きな方と旧リンデンをお好きな方に分かれるかもしれません。

男性の側から見れば、フローラル感が増した分、シャープな旧リンデンを好まれる方が多いかもしれません。フェミニンなリンデンを好まれるなら、イチオシ!いたします。


※2017年5月1日からの販売スタート。また一部のお客様には母の日キャンペーンのプレゼントとしてお買い物に付いてきます

「菩提樹の花」(Linden Blossom)

母の日キャンペーン


(2017-04-04)
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嗅覚トラブル
お客様から質問をいただきました。嗅覚障害を患い、鼻を大切にしているパフューマーなら、何かよい療法があるのでは?というご質問でした(2017/04/03)


緑内障と診断されて


私ごとですが、最近、目の病気を患いました。眼科に行くと、あっさり「緑内障です」と診断されました。

私としては「飛蚊症として来院したのに、何の話?」という感じでした。「緑内障」という言葉は知っていましたが、病気の実態は知りませんでした。

自宅に戻り調べると、視神経が徐々に死滅し、最悪失明につながる病気ということを知り、軽く考えてはいけないことを認識しました。

特に嫌だなと感じた部分が、「いったん死滅した視神経は再生しない」というところ。

脳神経が再生されないことは有名ですが、それに近い視神経も再生が厳しいことを知りました。

ただし、脳神経の再生は、近年、覆る論文が出てきておりますし「視神経は再生しない」という常識もそのうち覆るのではと期待しています。

とはいえ統計的に再生しないケースがほとんどで、そういう奇跡が起きるとしても自分に起きることは、普通に考えれば期待できません。付き合っていくしかありません。


嗅覚トラブルのお客様


嗅覚がダメージを受け、香りもニオイもしなくなったというお客様からご質問がありました。

風邪を患い、その際に嗅覚がダメージを受けたらしいとのことです(そんなこともあるのか・・・)

時間の経過とともにある程度回復したそうですが、香りの感じ方がひどく鈍り、食べものの味もよくわからないとのことでした。

大病院の耳鼻科に通い治療を受けられていますが、数ヶ月経過しても、大きな回復はないとのことでした。

そんな折、鼻が商売道具で、日頃から鼻を大切にしているパフューマーなら何か妙案があるかもとご連絡をいただきました。


嗅覚トラブルの専門医


嗅覚の専門医は日本では非常に希な存在です。

他の感覚、たとえば目や耳と比較すれば、嗅覚トラブル自体、多いとは言えませんので、嗅覚の専門医が少ないことは仕方がないと思います。

海外も似た事情だと思いますが、例外はフランスです。

さずが、香水の国、「ネ」(鼻 = パフューマー・調香師の意味)の大国だけあって、嗅覚のお医者さんも多いようです。

嗅覚細胞のトラブルや嗅覚神経のトラブルの療法は、ステロイドとビタミン剤の投与が多いようです。

あとは個人で、香りを嗅ぐリハビリを繰り返すしかなさそうです。


パフューマーに聞いてみる


私はマーケティング担当でパフューマーではありませんし、ダメージを受けた嗅覚のケア方法も知りません。しかし、パフューマーの知り合いは多少ありますのでメールや電話で聞いてみました。

知り合いのパフューマーに嗅覚トラブル体験者はいませんでしたが、事例が一例ありました。

同僚の方が嗅覚トラブルに陥り、大きな病院で治療を受けてある程度回復されながらも、結果的に職場を去られたそうです。


パフューマーの嗅覚擁護対策


フランスのパフューマー事情に詳しいあるお取引先の社長さまは「向こうのパフューマーはよく牡蛎を食う」とのことです。

先月もイタリア・フランスに出張されていたので、この話題を現地のパフューマーにぶつけてもらうと、やはり、嗅覚を保護し養うためには牡蛎だそうです。

「特に生で食べること」

牡蛎に含まれる亜鉛などバランスがよいミネラルが嗅覚によい効果をもたらすようです。牡蛎の亜鉛含有量は有名ですが、これが嗅覚に関わるとは驚きです。

牡蛎が鼻を守り鍛えるというパフューマーたちの考え方は、科学的なデータというより経験則と体験談として語り継がれていると思われます。

あと「鼻の中を乾燥させないこと」を強く勧められました。

そのためには、点鼻薬やスプレー類(ドライノーズ・スプレーといった類いのヘルス製品)の使用もおすすめするとのことです。ご本人も愛用されているとの話でした。


嗅覚トラブルは知見が少ない


結局、私が知り得た情報はこの程度でした。

しかし、嗅覚関係の情報は、ネットを検索してもあまりでてこない、文献も少ない、嗅覚の専門医も少ないという状況、こんな情報でも探している方には、何かヒントになるかもしれません。

嗅覚神経も脳神経に近いので、再生が厳しい種類の細胞群かもしれませんが、やれることもあると信じています。


(2017-04-03)
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香る生活


Eau de Parfum 「ローズマリー」
今年「5月の贈り物」、オードパルファン「ローズマリー」の香りを社内スメリングしました。その感想をレビュー(2017/04/01)

オードパルファン「ローズマリー」(2017年「5月の贈り物」は、オードパルファン「ローズマリー」)


社内スメリング会で選ばれた香り


今回、5月の贈り物としてリリースする製品は、オードパルファン「ローズマリー」。最初のスメリングは2月でした。この段階で、試作品は4点程度できていました。

制作担当のパフューマーは、繰り返しニオイをかいでいるので、本人もわからなくなっています。そこで社内のスタッフが集まって社内スメリングをやるのですが、はじめて試す人間が多いので、新鮮な意見が出ます。

当社のスメリングは、数字ラベルだけが付いた裸ボトルを使います。それで前説明や情報を出さずに行います。タイトルさえ明かしません。

前説明がないと、一般のお客さまに近い感覚で感じることができますので、大切なスメリング手法です。が、今回はいきなりわかりました。

「ローズマリー!」

はっきりローズマリーとわかる香りでしたので。ローズマリーをアレンジした部分のバリエーションが数種類。同じローズマリーでも香水にアレンジすれば、全然違った印象の香りになります。

そして、そのときの試作の中から選ばれたローズマリーが、今回のオードパルファン「ローズマリー」です。


ローズマリーの香水って、多い?


ハーブ系香水は売れないを書くくらいですから、マーケティング担当の私には若干の危惧が。

担当パフューマーに「ローズマリー香水を作ろうとしたキッカケは?」と質問したところ「好きだから」とだけ。今回も市場性は考えられていないようです。

しかし、ローズマリーの一番の使い方は、やはり、食用ですよね。ローズマリーの香水って、珍しいんでは?と言えば、いろいろ反論されてあっさり撃沈。

ハーブ香水は売れないという固定観念が私の頭の中に居座っているので、そういう気持ちでしたが、思い返して見れば、いろいろありますね。

それどころか、香水の起源と言われている「ハンガリーウォーター」の初代処方には、このローズマリーが配合されたとも(正確な文献は残されていない)。

ハンガリー王妃エリザベートが考案したとも、献上されたとも諸説あってよくわからない香水の起源ですが、自分自身、案外長い時間かけて調べて書いたブログ「香水の歴史」(2006年)で書いておりました。

真偽はあるにせよ、ローズマリーが香水原料として、香水の起源初期から愛用された事実は明白です。

と考えると、ローズマリー香水って、由緒ある香水でないか!と自己完結しました。

5月の贈り物(ローズマリー)
(2017-04-02)
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