先日『ガイアの夜明け』(テレビ東京1月10日放送)を見ました。大変おもしろかったです

サブタイトルは『おせち市場３４０億円』。正月の数時間で消費する詰め合わせだけでこれだけの市場があるのか？素朴に「ホー」という感嘆の声を上げてしまいました。

香水市場は年間で５００億円。

おせち市場は、年始のほんの数日間の話です。このほんの数日間市場と、年間の香水市場を比較すると唖然とする思います。実質、香水市場っておせち市場さえ負けているのか・・・これは「おせち」に対する潜在ユーザー対香水の潜在ユーザーの差としか言いようがありません。「おせち」の潜在ユーザーは1億人とってもそれほど遠からず。一方、香水のそれは100万人くらいか？
３４０億円の内訳を見たかったのですが番組では最後まで明かされません。ホームページで確認するも『３４０億円』さえ見つけられなくて、３４０億円と見えたのは今では記憶違いかもしれない。しかし、凄い市場になっているらしいことだけは確かです。

番組の最後に高島屋のバイヤーさんが冷凍おせちを食べていたのは暗示的でした。冷凍であることの意味は言うまでもありません。大きなビジネスをやるためには量産が必至です。ビジネスマン的には共感します。でも消費者の立場としては一抹の寂しさも感じないでもないです。おそらくあのバイヤーさんも同じかもしれません。

ところで、昨日写真とりました。

新年の武蔵野、事務所から都心方面を見渡す。
林も少し残ります。空気が澄んでいる日には新宿都心の高層ビルがよく見えます。 (2006-01-12)

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調香師たる者(私は営業マンです)、一般に香辛料、ニンニク料理、そしてたばこは御法度と言われています。香水の調合に強いにおいは感覚を鈍らせますので(でも、ニンニクの入っていないイタリアンなんかパンチないですよね．．．)。ネギもちょっと考えもんかも。

という掟(オキテ)のもと、多くのフレグランス求道者がタバコを慎んでいる、と私は思っていました。そして、私の知る日本の調香師先生方もパフューマーを目指す人はタバコを吸わないように勧めています。それが常識です、と考えていました。

ところが、フランスに行くと考えを改めることになります。第一にレストランでも公衆の場でも禁煙が徹底して進みつつある米英と比較してフランスは、かなりおおらか。吸い殻なんかも道ばたに気楽にポイ、って捨てる姿も。タバコを愛用者もいっぱい。

そして、驚くのがパフューマー(調香師)もタバコ好きの人が多く、仕事の合間にけっこう楽しんでいる姿を目撃。質問すると「ああ、同僚も吸っているよ」とのこと。言下に「それ、普通」というニュアンスも感じられました。数年前の思い出話です。 (2006-01-11)

昔の武蔵野ワークスファンには『FRAGRANCE TIPS!』というメルマガを覚えている方もおられるかもしれません。あの頃はメルマガブームで、ネットショップたるものメルマガを出す風習がありましたが、会社として継続したテーマを語ることができずに、いつの日か途絶えてしまいました。気分を一新して今年は『武蔵野ワークスTips!』という名前にしてリニューアル。

→購読・解除はこちら(現在廃止)



(後日談)『武蔵野ワークスTips!』もアッという間に途絶えました。購読システムがスパム攻撃(架空メールの大量登録)されることと、もともと発行頻度は控えめにしていましたが、それにしてもインターネット内でメルマガが増えすぎたことと、スパムメールの増加などでお客様もメルマガ自体に悪いイメージを持たれるようになったためです。現在は、ブログで頑張っています。ブログなら勝手にお客様にメールをプッシュすることもなく、好評です。 (2006-01-11)

当社では「FRAGRANCE.CO.JP(フレグランス・シーオー・ジェイピー)」というドメインを取得しています。フレグランスの会社だからちょうどいい名前です。昔から使用している「AZABAN.COM(アザバン・ドット・コム)」は、FRAGRANCE.CO.JPに移行しようと画策した時期もありました。

ところが、AZABAN.COMは1995年から10年以上も使用しており、それで覚えてくださっているお客様も多く、もう離れるに離れられない状態です。また、FRAGRANCE.CO.JPはなんかフレグランスの公共的な響きもあり、一企業が自分たちだけで使用するには、ちょっともったいないドメイン名かも．．．という話になり、フレグランスに関する中立的で総合的なサイトにしていくことになりました。


(後日談)FRAGRANCE.CO.JPは、フレグランスに関する中立的なサイトを目指しましたが、ページの作成と運用の負担の大きさにコンテンツがいろいろ変化して、現在放置状態です。復活の日をご期待下さい。 (2006-01-10)

東京は透き通るような晴れ。９階の事務所から見渡せる武蔵野(といっても住宅に覆い尽くされていますが)や遠くの山までがすっきり見えます。武蔵野が太古の昔から育んできた動植物の豊かさを思うとこの森は本当に豊穣の森です。

会社では仕事始めにふさわしく一年最初のミーティングを行いましたが社長は風邪でダウン。休養日となりました。なんでも38度の高温。幸先のよいスタートです。今年は悪く始まってだんだんと調子を上げていくストーリーにしたいと抱負を語っていました。

年間スケジュールとまではいきませんが、前半の大きなテーマを確認しました。冬の中から咲き出す梅、初を告げる沈丁花、別れと出会いの季節には桜が咲き、母の日前後はローズ、．．．その季節ごとに折々の香りの感動をお届けできるイベントや催しができればいいのですが、限られたリソースですのでなるべく多く盛りだくさんに活動したいと考えています。

併せて『香る生活』(春号)の編集にも入りました。手分けして取材や物書きを進めています。『香る生活』は社員だけによる完全手作り。素朴さが受けて楽しみにしてくださる方も増えました。今さらやめられない状態で今回も体当たり体験記をお届けしたいと思います。

今年も香りの感動をお届けできるよう社員一同頑張りたいと思います。みなさまにとってもすばらしい一年になりますことをお祈りいたします。今年もよろしくお願いします。
(2006-01-05)

会社は本日までお休みですが、そろそろ社会は動き出した感があります。

昨日はUターンラッシュでひっくり返るようににぎわう東京駅片隅のコーヒーショップでブルガリアの方とお会いしていました。開発中のローズ・オードトワレに使用できるブルガリアローズのローズオイルについて話し合いました。天然香料はロットや収穫・加工時期や年度によって品質に差があるのはワインと同じで原料の仕入れはとても神経を使います。

また、私自身はまだブルガリアに行ったことがなく、書籍などから入手できる情報だけでなくブルガリア人にホントのところをいろいろ教えてもらうのは目からウロコ状態です。東ヨーロッパで長い間共産体制を敷いてきたお国だけあって文化や価値観は極東の私たちとはかなり違う部分もありますが、食べ物も人情も日本とブルガリアは近いと感じます。

私の一番の危惧は近年のローズブーム。世界的に人気が衰えないローズオイルの需要と、特に日本で盛り上がる近年のローズへの関心は香水だけでなく、お菓子や食品にまで使用され、特にローズ・サプリメント、ローズ健康食品はローズオイルの使用量が高く需給バランスに影響を与えそうです。

品薄になれば、価格が高騰するだけでなく必ず粗悪品がでてきますので。ブルガリアローズは品薄になるのでしょうか？けっこう危ないらしいです。世界的な自然回帰ブームが起きており、ローズに限らず天然資源はジリジリと値を上げてきています。今後どうなるか予断を許しません。 (2006-01-04)