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香る生活


月桃(ゲットウ)
月桃・・・ネーミングがロマンティックですね。

武蔵野ワークスでは、月桃のエッセンシャル・オイルを配合した香水を『月桃・フォー・ウイミン』、『月桃・フォー・メン』をリリースしていますが、先月・今月は伊勢丹さんで調子を上げてきています。

やはり、夏に合う草花なんですね。

個人的には『月桃・フォー・メン』がお勧め。



月桃の花、げっとう、ゲットウ in 沖縄 2005
昨年沖縄で撮影。雨に打たれる月桃の花。美しく優雅




月桃って?

ネーミングが素敵ですが、桃とは関係ありません。かすかにピンクを帯び鈴のようなふっくらした花を垂らす姿は巨大なスズランのようでもあるし、充分に開花した姿は欄の花を思わせる豪華さです。

月桃の葉からは精油が採れることで有名です。沖縄では民家の庭先や道端、公園などどこにでも普通に自生しており沖縄の人々には馴染みのある草です。

12月8日は「ムーチー」(月桃の葉でくるんだ餅)の日として今でもムーチーを食べる風習が残っています。

ムーチーは、また、赤ちゃんが産まれたときに「初ムーチー」として近所、親戚などにくばられます。

さっそくみやげやさんでムーチーを手に入れ食べてみると桜餅同様葉っぱのエキスが染みこんで何ともいえない清涼感、場合によっては薬草っぽい匂いが口の中に広がります。

買う前に「おいしいですか?」とお店の人に質問してみると「私らは好きだけど、慣れない人は匂いがいやな人もいるようですよ」と、いたって商売気ナシでした・・・去年の話です。





(2006-07-11)
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香る生活


香水とバラ、バラの歴史とエピソード
香水原料に欠かせないバラ。そこでバラの歴史をまとめました。香水の歴史とセットでお役に立てれば幸いです。

バラの歴史とエピソード

バラの起源


バラ(ローズ)の原産は野薔薇です。中国西南部の亜熱帯地方(チベット周辺、中国雲南省、ミャンマー)にはバラの野生品種が多数生息していることからバラの原産地は中国・ヒマラヤ・インドあたりと推測されています。


すでに紀元前から賞賛された「花の女王」バラ


クレタ島クノッソス宮殿でバラのフレスコ画が発見されました。人類最古級の宮殿ですので、バラと人類の古い関係がわかります。このように世界の古代遺跡や伝説にはかなり古くからバラが現れており古代から人類に愛されていました。

古代ギリシャの女性詩人サッフォーが、バラを「花の女王」と謳ったのは紀元前7世紀、はるか昔のことです。

バラの歴史に欠かせないパーソナリティがクレオパトラ7世です。カエサルとアントニウスというローマ帝国屈指の英雄達を手玉に取ったクレオパトラ伝説には「バラ風呂」と「バラ床」が必ずセットで語られます。宮殿を床をバラの花びらで敷き詰めたり、膝の高さまでバラの花びらを敷いた寝室の話など空想をかき立てられます。

バラ吹雪、ローマ時代のバラ熱狂


ローマ時代はバラの花が貴族の贅沢品としてしっかり根付く時代です。古代ローマの軍人であり博物学者であったガイウス・プリニウスが残した『博物誌』には祭りの日にバラの花びらが惜しげもなく街頭でまかれていた光景が記録されています。

暴君の誉れ高いネロ皇帝のバラシャワー(花びらを天井から雨のように降り注いで晩餐会の部屋をバラの花で埋め尽くしたという伝説)は有名です。君主がバラ遊びに高じれば貴族や民も同じ対象に関心を持っただろうことは歴史の語るところですが、この時代には大変なバラ需要が発生していたことが推測されます。


香水原料として利用されなかったバラ


しかし、バラが香水に利用されたという記録は残念ながらありません。そもそも香水が香水として歴史に登場するのは15世紀ころからであり、ローマ時代に香水らしきものといえば、香油がありました。ハーブや香料を練り合わせたオイルです。現代のスキンケアのように利用されていたと考えられます。

当時の香油は没薬・乳香をはじめ、オリーブ油・ゴマ油・ヒマシ油が主原料で、バラが主要原料として利用されたとは言い難いようです。おそらくバラからエッセンシャルオイルを抽出する技術がなかったため、バラはもっぱら生花として利用されたと考えられます。


ローマ時代のバラ農園


旺盛なバラ需要を満たすために、クレオパトラ時代〜ローマ時代には、すでに大がかりなバラ栽培・バラ農園が始まっていたことが今日定説になっています。

ローマの場合は、バラ栽培技術がまだ未熟だった模様でエジプトより船でバラを輸入していたという記録がありますが(あるいは生産コストがエジプトの方が安価だったのかもしれません)、冷凍設備がない時代のことですので大変なことだったと思われます。

ローマ時代のバラは装飾に使用されると同時にお酒に入れて飲まれたり料理に使用されたり、と様々な利用方法がありました。

お風呂文化が盛んだったローマ時代はクレオパトラ同様バラ風呂が人気でした。ローマ帝国崩壊後はヨーロッパはなぜか風呂文化を衰退させることになりますが、同時にバラ文化も衰退します。


中東のバラ、中世ヨーロッパのバラ


一方、中東では、バラ文化を衰退させたヨーロッパと違って、宗教儀式や生活にローズウォーターの需要がありバラ文化は温存されました。十字軍はその本来の目的とは別に中東の様々な産物をヨーロッパに持ち帰る結果となりますが、この中にイラン・イラク・シリアなどから持ち帰ったバラがありました。

中世ヨーロッパでは、バラはキリスト教会や修道院の中庭で薬草として栽培されました。薬草を作る技術や機材は、その後「薬局」の前進となります。また、バラの栽培畑はその後のバラ庭園やイングリッシュ・ガーデンなど現代のガーデニングの基礎を作ることになります。

10年くらい前に日本上陸した「サンタ・マリア・ノヴェッラ」は今日では化粧品・トイレタリーの会社ですが13世紀フィレンツェのドミニコ会修道院付属の薬局が起源です。

当時病人や怪我人には薬草を処方するくらいしかありませんので、教会や修道院の薬局は、病院的な位置づけだったと思われます。そして、当然様々な効用が知られているバラは大切な「薬品」の一つでした。


バラの効用


ここで「様々な効用」を少しリストアップすると...

1)精神の鎮静作用、特に女性の心を穏やかにすることが知られています。

2)消化系器官への効用。弱った肝臓や胃腸を壮健にすることが知られており現在でもローズウォーターやローズオイルを日常的に服用する人々がいます。

3)殺菌作用。強力な殺菌作用が知られておりブルガリアではローズウォーターを目薬や消毒液として利用されています。

※日本のある病院ではローズオイルがピロリ菌を殲滅する作用があることを発見して現在実験中です。私はローズオイルがピロリ菌に対してかなり強度な殺菌効果があることを確信しています。しかし、仮に効果が高いと証明されても、商品化となると・・・かなり高価なおクスリになりますね。また医薬品業界の鉄則ですが現代医薬では天然物から医薬品を作ることは少ないでしょう。このお話はまた後日にしましょう。


ヨーロッパで熱狂されたバラ


バラはその優雅さからヨーロッパの権力者の家紋やエンブレム、グループロゴ、シンボルなどにも採用されていきます。

「薔薇十字団」(ローゼンクロイツ、Rosenkreuzer。17世紀ヨーロッパで流布した魔術の秘密結社)、「薔薇戦争」(赤薔薇を家紋とするランカスター家と白薔薇家紋のヨーク家の熾烈な戦争。イングランドの内戦)など「バラ」の名前をもった団体や集団が歴史上に躍り出ます。

またキリスト教では、赤バラはキリストの血、白バラはマリアを象徴し、イスラム教では赤バラは唯一神アッラー、白バラはムハンマドを象徴する花として人類にとって不動の地位を獲得します。


マルメゾン宮殿、バラ庭園の殿堂


「朕は国家なり」と言い放ったルイ14世に象徴されるフランス絶対王政時代になると大がかりなバラ庭園が出現するようになります。その中で特に重要なバラ庭園がナポレオン夫妻のマルメゾン宮殿のバラ庭園です。バラの熱心な愛好者であった皇后ジョゼフィーヌは、夫の不在の寂しさを紛らわせるためパリ郊外のマルメゾン宮殿でバラの蒐集と繁殖に執念を燃やします。

ジョゼフィーヌはバラコレクションの道半ばで燃え尽きるように亡くなるのですがヨーロッパ、中国、日本など世界中から多種多様なバラがマルメゾン宮殿集められる一方、画家のルドゥーテを支援し「バラ図譜」を描かせバラ研究の学術的な発展に貢献します。

時代を同じくしてアンドレ・デュポンによる人工受粉によるバラ育種の技術が確立され、マルメゾン宮殿はジョゼフィーヌ没後も世界のバラ庭園の殿堂としての地位と役割を果たすことになります。現在の観賞用モダンローズの基礎はジョゼフィーヌのバラへの執念とマルメゾン宮殿に基礎があるといえそうです。


バラの系譜図(系統)


バラ一族の生物学的家系図を調べておきましょう。これを少し知っているとブルガリアローズと普通のバラがなぜあれほど違う印象を受けるのか理解できますし、バラを見るにも俄然楽しくなります。

生物学的な分類から。バラ科には桜や桃も含まれておりかなり広範囲な仲間を形成しています。

しかし、一般にバラといえば通常「バラ科バラ属」のバラを指します。

バラ科バラ属のばらは、遠い祖先には西洋バラの4種類と東洋バラの2種があります(その前をたどればけっきょく同一の野生バラに行き着くと思いますが、教科書的には、この「西洋バラ4種類&東洋バラ2種」からバラ系譜図は始まります)。

西洋バラ
・ガリカローズ
・ダマスクローズ
・センティフォーリア(百枚の花びら)
・アルバ(白バラ)

東洋バラ
・ローザ・シネンシス
・ローザ・ギガンティア(高い香り立ち、香りはティーローズへと受け継がれる)


香水用途の西洋バラ


西洋バラは現代でも香料用途としてかなり大きな存在感を持っています。

強く華やかで甘みのある芳香が特徴の「ダマスクローズ」と「センティフォーリア」はとくに重要です。香水原料のローズオイルが採取できるバラで、香水原料として最高のものです。一方、東洋バラには上品で落ち着きのある香りがありティー系(紅茶様)と称されます。東洋バラからは一般に香水原料としてのローズオイルは採取されません。

もともとバラは初夏に一度だけ咲く一季咲きの花だったのですが、中国産のバラは四季咲き性の性質を獲得していました。花びらは高芯剣弁咲きと呼ばれ肉厚があり剣のようにとがり外側に反り返ります。西洋人が18世紀前後、中国産のバラをヨーロッパに持ち帰ることから現代バラ、モダンローズの歴史が始まります。


豪華なモダンローズと清楚なオールドローズ


現在の私たちが日常的に見るバラは高芯剣弁咲きのモダンローズがほとんどで、ダマスクローズなど原種に近いオールドローズを見るとバラには見えないかもしれません。

オールドローズの花びらは「カップ咲き」や「平咲き」と呼ばれ、薄くヒラヒラとして気高いモダンローズと比較するとよれた感じですね。スキのないほど着飾った貴婦人とスッピンの娘っ子ほどの違いがあります。


モダンローズ『ラ・フランス』の誕生


これら西洋バラと東洋バラが交配されることによって新種のバラが次々と生まれました。モダンローズはティー系の香りを獲得し、四季咲きで、花びらは高芯剣弁咲き、それらにプラスして耐寒性、強健性というマルチな性質を獲得しました。

中でもそれを代表するバラが『ラ・フランス』です。モダンローズの記念すべき第一号でこの系統は「ハイブリッド・ティー」とよばれとくに観賞用として現代バラの主流をなします。


香水に使用されるバラはオールドローズ


「ハイブリッド・ティー」以前をオールドローズ、以降をモダンローズと呼びます。

モダンローズには上品なティーの香りがありますが精油用途としては向いていません。精油(ローズオイル)がほとんど採取できないためです。そのため現在でも香水に使用するローズオイルといえば「ダマスクローズ」と「センティフォーリア」などのオールドローズが使用されています。


観賞用のバラと香水用のバラの香りの違い


バラの精油(ローズオイル)の香りを「バラではない」と感じられる方がたまにおられますが、その理由は「精油(ローズオイル)と生きている花の香り」の違いということが一つ。もう一つは、ローズオイルが採れるバラは、私たちが日常的に接しているバラと、そもそも品種が違うという事実があります。

(2006-07-08)
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『ミラージュ』リニューアル
(在庫切れ)の理由で販売を一時休止していたフローラル・フォーシーズンズ『ミラージュ』(Mirage)のリニューアル・リリースの日程が決まりました(1mlサンプルボトルのみ)。

7月15日

フローラル・フォーシーズンズの各製品のリリースは試香会で全員の承認が必要です。

営業である私が、そのメンバーに入っているのは、一般人の、とくに香水にそれ程ウンチクを持たない一般的な男性の立場での意見を代弁するためですが、アップグレードした『ミラージュ』はお勧めです。

男性から女性へのプレゼントでも多くの女性に喜ばれると思います。前作と比較して「華」が増したと思います。

『ミラージュ』・・・蜃気楼(しんきろう)。砂漠に茫洋として立ち上る蜃気楼。

いつしか「はかない夢」という意味でも使われるようになりました。これをつけると夢が実現しないという意味ではありませんのでご安心ください。

この香りに託したイメージは、砂漠のように白く乾いた大地と立ち昇る泉の幻影です。

ちょっとエキゾチックなオリエンタルタイプで、ふと和んでしまう瞬間をもたらしてくれる香りというテーマでデザインしました。ローズ、ジャスミン、ホワイトムスクなどが使用されています。



余談ですが、男性にとって『ミラージュ』というコトバには三菱自動車の『ミラージュ』とフランス軍の戦闘機『ミラージュ』のイメージと重なるかもしれません。

どちらもエンジンの匂いがするしヘビーメタルな印象があります。

当社の『ミラージュ』と共通するのはどれにも"力強さ"のイメージが含まれている、と勝手に解釈しています。

まったく余談ですが、三菱『ミラージュ』はヨーロッパに輸出されるさい『コルト』(Colt)というネーミングになりより優しい印象になりました。



(2006-07-08)
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生産できなくなる理由
当社の場合、(在庫切れ)とは単に在庫が切れたというより特定香料が入手できないなどが原因であることが多々あります。

実は化粧品業界では毎年、自主規制や自然災害などの理由で使えなくなる香料や成分が出てきます。

近年インパクトが大きかったのは何といってもBSE問題。化粧品も医薬品もそうですが香料にも関係する物質がありました。

BSE問題を機に牛だけでなく「動物由来」が業界では一気に敬遠されるようになりました。

また、ハリケーンによるカリフォルニア産グレープフルーツの壊滅。根まで腐れましたからその年だけの問題ではないのです。しかも年毎にハリケーン自身がパワーアップしていく感じです。

さらに商業的に見合わなくなったという理由で生産を打ち切られる香料や成分も毎年多数あります。

さらに毎年創り出される新成分、新香料・・・ということはブランド香水もブランド化粧品も長年同じ商品名でも微妙に成分が変わっている?多分に推測されます。

長く愛され相当数のファンが付いている商品は、恐ろしいのでなるべく完璧に前商品と同じテイスト、味、香り、使い心地を再現することに全リソースを投入します。

守りの姿勢ともいえるし、顧客の信頼にこたえるためともいえます。

当社ではそういうケースもありますし、入手できなくなったら、ええい、やむを得ない前作と多少違うことになるが「さらにパワーアップ」という気持ちで変更することもあります。

今回(在庫切れ)していたフローラル・フォーシーズンズ『ミラージュ』の販売を再開することになりましたが、今回『ミラージュ』は後者のケースです。



(2006-07-08)
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スキンケア、1兆円市場
というニュースがありましたのでご紹介します。

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「スキンケア」 迫る1兆円市場 富士経済、06年予測
(FujiSankei Business i. 2006/7/7)

富士経済がまとめた化粧品市場調査によると2006年の国内スキンケア化粧品の市場規模は、前年比2%増の9906億円に成長する見通し。

この調査で言う「スキンケア」の内訳:
・洗顔料
・クレンジング
・マッサージ・コールド
・モイスチャー
・スポットケア
・化粧水
・乳液
・美容液
・パック

05年の市場規模は、同3%増の9738億円だったが、今年も微増ながら成長を見込む。
ヒットの牽引は、
04年
「コエンザイムQ10」
05年
「m−トラネキサム酸」(美白効果)の美容液「HAKU」(資生堂)
「アスタキサンチン」(抗老化成分)の美容液「アスタリューション」(コーセー)など、新素材を用いた高機能商品もヒットした。
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スキンケア化粧品とメイクアップ化粧品の市場規模に関心がある人へ。
このニュースからの引用ではありませんが、ざっくり復習しておきます:

・洗顔料・・・1,000億円
・クレンジング・・・1,000億円
・クリーム・・・1,000億円
・化粧水・・・3,000億円
・乳液・・・1,000億円
・美容液・・・2,500億円
●スキンケア全体の市場規模は、ざっくり1兆円
●そして、メイクアップ市場・・・5,000億円(内、ファンデーション2,000億円、口紅500億円...)



(2006-07-07)
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香る生活


ローズオイル、中国vsブルガリア
政治的な話ではありません。ローズオイルの最高ブランド、ブルガリアローズ・オイルには幾つかのライバルがいます。

トルコ、モロッコ、イラン、フランス産のそれです。そこに近年では中国が参入してきました。例によって強烈に安価な生産コストで王者に挑む形です。

これも打ち合わせ中の会話です:

Q) ローズ・オイルの新興国として中国の存在感が増してきていますが、どうでしょうか?

A) 最近中国から視察団がきました。なんでも情報交換したいということだったので話し合いに応じました。ブルガリアローズ・オイルのクオリティの高さの秘密を聞かれました。秘密は何だと思います?

と逆に質問され、私は教科書どおりの返事をしました。

土壌と気候。「バラの谷」がいかにダマスクローズの生育に理想的で、その花びらにはいかに質の良いローズオイルを豊富に含んでいるか(たとえば、ブルガリア産ダマスクローズは他産地のそれの1.2倍〜1.3倍程度のオイルが抽出可能という説があります)。

彼は大きくうなずき、満足気でした。

ブルガリアローズの競争力の源泉は、土壌と気候。さらに言えば冷たく清涼な水ということになります。

つまり、ブルガリアローズの競争力は天の恵みであり、地の恵み、自然の恵みであって、秘密などない、と彼は視察団にも言ったようです。

・・・でも違うかも。天の恵みにプラスして、彼が教えないバラの栽培技術と最高の状態で最大限のオイルを精製する蒸留技術があります。

視察団が聞きたかったのはそこだし、彼もその辺は承知の上でのパフォーマンスですね。

しかし、彼がオープンなのは蒸留所内を惜しげもなく見せて回ってくれることです。ライバルである中国人たちにも見せたことでしょう。

ノウハウが一般化していない分野の工場や事務所には多くの「秘密の破片」が転がっています。




(2006-07-07)
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