( 香水工場の )
香る生活
男の体臭は、女性の無意識チェックポイント
(女性は相手の体臭から予想以上に多くの無意識情報を得ているんです)・女性に強い「臭いモノ嗅ぎたさ」
「怖いモノ見たさ」というコトワザ(?)があるくたいで、ちょっと怖いモノを見てみたいという心理が人にはあります。
似た心理に「臭いものを嗅いでみたい」という心理も人には備わっているようです。臭いとわかっていながら「どれくらい凄いニオイか」は確かめたくなるものです。
シュールストレーミングは、ノルウェーが誇る世界屈指の臭い発酵食品。
小泉武夫教授の本で日本でもすっかり知名度をあげました。YouTubeでは、この缶詰を開けて絶叫する人々の動画が多数アップされています。
どちらかというと「楽しい」絶叫系に近いかと。
この「臭いモノ嗅ぎたさ」は、男性より女性に強い傾向がないでしょうか。
女性は、一般に男性よりよりニオイに敏感です。意識的にしろ・無意識にしろニオイからいろいろな情報を得ます。
・ビジュアル面は理性で、ニオイは本能的に判断されがち
当然、初対面の男性もビジュアル・肉体的な特徴やファッションセンスは一番のインパクト。
指先の清潔度も女心に訴えるものがあるとか。最近では欧米のように靴の輝き具合までチェックされるそうで、いやはや厳しい世の中です。
それらビジュアル系情報は大脳皮質で理性的に処理され判断されます。しかし、ニオイはどうでしょう?
相手から感じられる体臭は、理性的な判断を得意とする大脳皮質ではなく、本能に近い大脳辺縁系で、もっと原始的に「好き・嫌い」の感情になりやすいと思われます。
・ニオイでわかる相手との相性
好き・嫌いは理屈ではないので、どうにもできません。
確かなエビデンスは、まだ存在しませんが、動物には体臭で自分との相性を本能的に嗅ぎ取る働きがありそうです。
それらは意識に上がってこないケースが多く、なぜ好きか、なぜ嫌いか説明できないけど、やっぱり「あの人、・・なのよネー」となりやすい部分です。
相性の問題なのでムリして体臭を変えても意味がありません。
・本当の自分の体臭を届けよう
しかし、最低でも清潔感がある体臭でなければ、本能が判断する前に無条件にショットアウトされる可能性もあります。
こちらは日常生活の習慣や心がけ次第でなんとでもなる部分ではないでしょうか。
汚れた体臭ではなく、アナタの真の体臭を相手の女性に届けることが最初のステップかもしれません。
・体臭を引き立てる香水を選ぶ
香水は、体臭を隠す、あるいは体臭を隠すための小道具と思われがちですが誤解です。
香水は体臭と混じり合い、体臭を引き立てるものです。反面、マイナスに働くこともあります。
魅力的な体臭を台無しにするような香水を付けるくらいなら、むしろ香水はオススメできません。
しかし、ばっちり決まる香水だと、フェロモン的な効果を発揮する瞬間にもなります。巷のフェロモン香水では絶対に演出できない効果です。
(2015-01-07)
( 香水工場の )
香る生活
輝いている男は体臭も輝いている
体臭は、健康と心のコンディションを現すバロメーター。
(香料を食べれば、カラダから香りがする場合もありますが、もっといい方法が!)
何年か前、カネボウフーズ(現クラシエフーズ株式会社)さんから発売された「オトコ香る」は、体臭がバラ臭になるという異色のチューイングガムでした。
キャッチフレーズがそのまま商品名というインパクト。真っ黒の背景に赤バラを配した装丁が強烈。
このガムは、加齢臭や体臭に気を遣っていた男性たちのニーズにマッチして一気にヒット。私も、話のネタにでもと、会社帰りコンビニなどで探しましたが、長い期間、品切れでした。
この香る仕組みはシンプル。ガム生地にゲラニオールという香料が配合されていました。ゲラニオールはバラの香りの代表的な成分の一つ。当社の倉庫にもたくさん。日常的に使用している香料なので私にとっては馴染みの成分です。
多くの香料は体内に入ると分解されますが、一部の香料は消化された後、血流に乗って体表に香りとして皮膚からしみ出すものや汗とともに出てくるものがあります。香辛料などにもこういう現象は体験しますよね。
たとえば、食べたニンニクが本当に臭うときは、口からだけでなく全身から臭います。皮膚からでているのですから、体全体から感じられるのもムリありません。
「オトコ香る」ガムのヒットはすでに収束しました。
それよりも体臭は、健康と精神状態で大きく変化します。気持ちを強く持てば、体臭も魅力的になります。
どこの会社にも周囲の注目を集めるやり手の男性がいます。もちろん、やり手の女性もおられますが、今日は男性のニオイがテーマなのでここでは取り上げません。
若くして会社上層部の地位に昇るヤツ、地位はなくても誰もが認めるできるヤツ、必ず結果を出すヤツ、社内をまとめるヤツ・・・どこの組織にもノリノリで輝いている人々が存在します。
彼らの共通点は、目の輝き。そして、案外認知されていませんが、体臭も違います。私流に表現すれば「オーラ臭」。オーラ臭のようなものがでています。
いくつかの会社で、そのときどきの「飛ぶ鳥を落とす勢い」のある男性を見てきて感じたことです。ニオイのタイプは不快でない香ばしい香り。強く主張するわけでありませんが奥のある香りでした。女性にとっては、セクシーに感じられる香りかもしれません。
心地よい体臭が生まれるためには、健康な肉体であることが基本です。病気になれば体臭も不快なニオイになりがちです。病室の香りは、多くの看護師さんが体験する現象です。一部の看護師さんは病室に入った瞬間に患者さんのその日の体調がわかるそうですが事実でしょう。
それも口からではなく皮膚から噴射していることが知られています。もちろん、スカンクほどの強烈なヤツではありませんが、出ています。
それがどういう物質か、残念ながらまだ特定されていませんが、ヒトも香りを発する生き物であることは科学的に実証されるはずです。
おじさん達のくたびれたニオイの原因は、今まで加齢臭ばかりにスポットが当てられてきましたが、肉体の健康状態や心のハリや精神状態に起因するニオイとも大きく関係していると考えられます。
血流がよどめば健康な肌色が失われますが、心のハリを失えば、肉体から発せられる香りも失います。
気持ちが落ち込んだとき、不幸なことがあったときこそ無理矢理にでも元気に振る舞い、自分はハッピーだと信じ込むことことも、案外サバイバルのためのリアルな対処法かもしれません。
生命力があるニオイを発したいですね。
(2015-01-07)
(香料を食べれば、カラダから香りがする場合もありますが、もっといい方法が!)体臭をバラの香りにするガム
何年か前、カネボウフーズ(現クラシエフーズ株式会社)さんから発売された「オトコ香る」は、体臭がバラ臭になるという異色のチューイングガムでした。
キャッチフレーズがそのまま商品名というインパクト。真っ黒の背景に赤バラを配した装丁が強烈。
このガムは、加齢臭や体臭に気を遣っていた男性たちのニーズにマッチして一気にヒット。私も、話のネタにでもと、会社帰りコンビニなどで探しましたが、長い期間、品切れでした。
体臭をバラ香にする仕組み
この香る仕組みはシンプル。ガム生地にゲラニオールという香料が配合されていました。ゲラニオールはバラの香りの代表的な成分の一つ。当社の倉庫にもたくさん。日常的に使用している香料なので私にとっては馴染みの成分です。
多くの香料は体内に入ると分解されますが、一部の香料は消化された後、血流に乗って体表に香りとして皮膚からしみ出すものや汗とともに出てくるものがあります。香辛料などにもこういう現象は体験しますよね。
たとえば、食べたニンニクが本当に臭うときは、口からだけでなく全身から臭います。皮膚からでているのですから、体全体から感じられるのもムリありません。
「オトコ香る」ガムのヒットはすでに収束しました。
それよりも体臭は、健康と精神状態で大きく変化します。気持ちを強く持てば、体臭も魅力的になります。
香りも滴るいい男
どこの会社にも周囲の注目を集めるやり手の男性がいます。もちろん、やり手の女性もおられますが、今日は男性のニオイがテーマなのでここでは取り上げません。
若くして会社上層部の地位に昇るヤツ、地位はなくても誰もが認めるできるヤツ、必ず結果を出すヤツ、社内をまとめるヤツ・・・どこの組織にもノリノリで輝いている人々が存在します。
彼らの共通点は、目の輝き。そして、案外認知されていませんが、体臭も違います。私流に表現すれば「オーラ臭」。オーラ臭のようなものがでています。
いくつかの会社で、そのときどきの「飛ぶ鳥を落とす勢い」のある男性を見てきて感じたことです。ニオイのタイプは不快でない香ばしい香り。強く主張するわけでありませんが奥のある香りでした。女性にとっては、セクシーに感じられる香りかもしれません。
ニオイでわかる体調
心地よい体臭が生まれるためには、健康な肉体であることが基本です。病気になれば体臭も不快なニオイになりがちです。病室の香りは、多くの看護師さんが体験する現象です。一部の看護師さんは病室に入った瞬間に患者さんのその日の体調がわかるそうですが事実でしょう。
人の肉体と心が発する体臭
それも口からではなく皮膚から噴射していることが知られています。もちろん、スカンクほどの強烈なヤツではありませんが、出ています。
それがどういう物質か、残念ながらまだ特定されていませんが、ヒトも香りを発する生き物であることは科学的に実証されるはずです。
輝く体臭パワーを得よう
おじさん達のくたびれたニオイの原因は、今まで加齢臭ばかりにスポットが当てられてきましたが、肉体の健康状態や心のハリや精神状態に起因するニオイとも大きく関係していると考えられます。
血流がよどめば健康な肌色が失われますが、心のハリを失えば、肉体から発せられる香りも失います。
気持ちが落ち込んだとき、不幸なことがあったときこそ無理矢理にでも元気に振る舞い、自分はハッピーだと信じ込むことことも、案外サバイバルのためのリアルな対処法かもしれません。
生命力があるニオイを発したいですね。
(2015-01-07)
( 香水工場の )
香る生活
香水の使用期限?
市販香水は、賞味期限や使用期限をあまり切っていません。なぜ?・・・
(香水って、腐ったら毒になる?・・・それは根拠のない都市伝説ですよ)
数日前、お客様と話していたら、その方は90年代に日本の大手化粧品会社さんがリリースしていたある香水を探しているそうで、ヤフオクで出品されないか「張っている」そうです。
当時、数千円の香水が、今では数万円の相場とか。10年も20年も前に製造された香水です。
使えるんですね、というか、使う気なんですね。
そんな古い化粧品(香水は化粧品の一部)を使用することに微塵のためらいも躊躇も感じさせない爽快な口調に感動しました。
食品やモノには「保管期限」「賞味期限」「消費期限」「使用期限」「有効期限」・・・いろいろありますよね。
それぞれに法的な定義がありますが、市販香水にはそのどれも明示されていないものがほとんどです。
その理由はシンプル・・香水は痛みにくいから。
やや拍子抜けしますが、これが事実なんです。
食品ですと痛みやすくて早く食べてね、という趣旨で「賞味期限」「消費期限」を入れたりするケースがありますが、ワインはほとんど入れません。
ワインだと、逆に「10年もの」とか「20年もの」とか言って、古いヴィンテージだと価値があります。
香水にはヴィンテージという発想はありませんが、しかし、レアモノとして数十年前の香水がe-bayやヤフオクなどのオークションサイトでは高値で取引されています。
この事実は、コレクションとして収集されているにしても、香水が長い期間、使えること、実際に使用する人がいることを意味します。
簡単です。食品と同じくニオイと見た目です。ニオイがよくて見た目も変化していなければまずは大丈夫。
え?そんなに単純なの?
人類誕生以来、人は鼻と目を頼りに食品の安全を確認してきました。
そして、時々失敗して下痢などに襲われ、個人の体験として、あるいは民族の経験や文化として学習していったのです。
ただし、たとえば、サルモネラ・O157・腸炎ビブリオ・ノロウイルスなどの食中毒性細菌や食中毒性ウイルスで引き起こされる食中毒は、腐敗菌のような見た目やニオイ・味の変化はあまり感じられません。
だから、五感評価だけで結論を確信はできませんが、香水にはまず食中毒菌は発生しませんので、五感評価はかなり信用できます。
人為的に製造された無臭・無色の毒性物質や有害物質でない限り、香水の安全性を確かめる手段は、現在でも鼻と目がもっとも頼りになります。
香水は滅多なことでは腐敗しません。
香水は、通常エタノールに香料を混ぜて作るからです。
香料もエタノールも通常、殺菌効果が高いもの。よって、香水は、多くの環境で「腐らず」保管できます。
それゆえ防腐剤などは必要ありません。他社さんは不明ですが、当社では防腐剤を使用しません。
酸化に関しては、若干影響を受けます。
香水の原料となる香料やエッセンシャル・オイルには酸化しにくいものと酸化しやすいものがあります。
たとえばローズオイルの耐酸化力の強さは有名です。ホホバオイルも酸化しにくいと言います。
ある知人は「ローズオイルとホホバオイルが最高に抗酸化力がある」と言っていました。
ローズオイルは100年しても使えるという人もいます。
反面、柑橘系のオイルなどは酸化しやすい。
しかし、多少酸化したからといって使えないかというと別問題。酸化もいろいろですから。
オイルは、多少酸化しても美味しく食べられるものがほとんど。ワインは、あえてちょっと酸化したものを飲みたがるワイン通もいますよね。
多かれ少なかれ、食品も化粧品も完全に無酸化状態のモノは存在しません。
香水は揮発しやすい製品です。
たとえば、海外輸入物で日本到着後コンテナを開けてみたら一部の商品に「液体の目減りが」といったインポート業者さんの話は珍しくありません。
ひどいときは全体の5割が目減り品だったというような話もあります。香水を取り扱っているわれわれとしては、これは実話だから笑えない話ですが、笑ってしまいます。
このレベルの目減りですと、香水そのものではなく、生産工程に問題がありそうですね。
中身の劣化より、香水ビンに付いているスプレーや金具部分の劣化の方が早いケースは珍しくないのです。
しかも個体ごとにムラがあったりしますので、スプレーメーカーさんも努力していますが、当たり外れという部分も避けがたい事実です。
香水の有効期限は一概に言えないのが現状ですが、実状数年は楽勝で持つモノがほとんど。
成分の酸化のしにくさやボトルの密封度の高さがあれば10年以上余裕で持つケースも考えられます。
以上のような状況を総合的に判断して当社では未開封・未使用で3年、使用しはじめて1年程度を目安に使用されることをお勧めします。
見た目やニオイがよければ、もっと長い時間使われても問題ないでしょう。
(2015-01-07)
(香水って、腐ったら毒になる?・・・それは根拠のない都市伝説ですよ)・オークションで狙うレアモノ香水
数日前、お客様と話していたら、その方は90年代に日本の大手化粧品会社さんがリリースしていたある香水を探しているそうで、ヤフオクで出品されないか「張っている」そうです。
当時、数千円の香水が、今では数万円の相場とか。10年も20年も前に製造された香水です。
使えるんですね、というか、使う気なんですね。
そんな古い化粧品(香水は化粧品の一部)を使用することに微塵のためらいも躊躇も感じさせない爽快な口調に感動しました。
・香水の使用期限とは?
食品やモノには「保管期限」「賞味期限」「消費期限」「使用期限」「有効期限」・・・いろいろありますよね。
それぞれに法的な定義がありますが、市販香水にはそのどれも明示されていないものがほとんどです。
その理由はシンプル・・香水は痛みにくいから。
やや拍子抜けしますが、これが事実なんです。
食品ですと痛みやすくて早く食べてね、という趣旨で「賞味期限」「消費期限」を入れたりするケースがありますが、ワインはほとんど入れません。
ワインだと、逆に「10年もの」とか「20年もの」とか言って、古いヴィンテージだと価値があります。
香水にはヴィンテージという発想はありませんが、しかし、レアモノとして数十年前の香水がe-bayやヤフオクなどのオークションサイトでは高値で取引されています。
この事実は、コレクションとして収集されているにしても、香水が長い期間、使えること、実際に使用する人がいることを意味します。
・痛んでいる?かどうかの判断基準
簡単です。食品と同じくニオイと見た目です。ニオイがよくて見た目も変化していなければまずは大丈夫。
え?そんなに単純なの?
人類誕生以来、人は鼻と目を頼りに食品の安全を確認してきました。
そして、時々失敗して下痢などに襲われ、個人の体験として、あるいは民族の経験や文化として学習していったのです。
ただし、たとえば、サルモネラ・O157・腸炎ビブリオ・ノロウイルスなどの食中毒性細菌や食中毒性ウイルスで引き起こされる食中毒は、腐敗菌のような見た目やニオイ・味の変化はあまり感じられません。
だから、五感評価だけで結論を確信はできませんが、香水にはまず食中毒菌は発生しませんので、五感評価はかなり信用できます。
人為的に製造された無臭・無色の毒性物質や有害物質でない限り、香水の安全性を確かめる手段は、現在でも鼻と目がもっとも頼りになります。
・腐敗はほとんどしない
香水は滅多なことでは腐敗しません。
香水は、通常エタノールに香料を混ぜて作るからです。
香料もエタノールも通常、殺菌効果が高いもの。よって、香水は、多くの環境で「腐らず」保管できます。
それゆえ防腐剤などは必要ありません。他社さんは不明ですが、当社では防腐剤を使用しません。
・酸化はするけどレベルはいろいろ
酸化に関しては、若干影響を受けます。
香水の原料となる香料やエッセンシャル・オイルには酸化しにくいものと酸化しやすいものがあります。
たとえばローズオイルの耐酸化力の強さは有名です。ホホバオイルも酸化しにくいと言います。
ある知人は「ローズオイルとホホバオイルが最高に抗酸化力がある」と言っていました。
ローズオイルは100年しても使えるという人もいます。
反面、柑橘系のオイルなどは酸化しやすい。
しかし、多少酸化したからといって使えないかというと別問題。酸化もいろいろですから。
オイルは、多少酸化しても美味しく食べられるものがほとんど。ワインは、あえてちょっと酸化したものを飲みたがるワイン通もいますよね。
多かれ少なかれ、食品も化粧品も完全に無酸化状態のモノは存在しません。
・揮発と目減りは香水の宿命
香水は揮発しやすい製品です。
たとえば、海外輸入物で日本到着後コンテナを開けてみたら一部の商品に「液体の目減りが」といったインポート業者さんの話は珍しくありません。
ひどいときは全体の5割が目減り品だったというような話もあります。香水を取り扱っているわれわれとしては、これは実話だから笑えない話ですが、笑ってしまいます。
このレベルの目減りですと、香水そのものではなく、生産工程に問題がありそうですね。
中身の劣化より、香水ビンに付いているスプレーや金具部分の劣化の方が早いケースは珍しくないのです。
しかも個体ごとにムラがあったりしますので、スプレーメーカーさんも努力していますが、当たり外れという部分も避けがたい事実です。
・まとめ
香水の有効期限は一概に言えないのが現状ですが、実状数年は楽勝で持つモノがほとんど。
成分の酸化のしにくさやボトルの密封度の高さがあれば10年以上余裕で持つケースも考えられます。
以上のような状況を総合的に判断して当社では未開封・未使用で3年、使用しはじめて1年程度を目安に使用されることをお勧めします。
見た目やニオイがよければ、もっと長い時間使われても問題ないでしょう。
(2015-01-07)
( 香水工場の )
香る生活
衣服についた香水の落とし方
(衣服に付いた香水は落としにくい!)衣服に付いた香水のニオイは、やっかいですよね。カラダはシャワーなどで比較的落としやすいのですが、衣料品は洗濯しても取れない場合があります。また簡単に洗濯できないモノもありますよね。今日は、衣服に付いた香水の落とし方をまとめてみました。
・クリーニング屋さんも、濃い感じのお店に相談
クリーニング会社さんも本当にいろいろ。ニオイ取りの相談は、大きな工場で大量かつ画一的に洗うところではなく、専門的で濃い感じのクリーニング屋さんに相談するのが正しいアプローチかもしれません。
・重曹
重曹を入れてお洗濯。一晩付け置きして洗濯するとさらに効果的。
(注意)ただし、衣服によっては、色落ちや繊維の痛みにご注意ください。
・クエン酸
クエン酸を入れてお洗濯。一晩付け置きして洗濯するとさらに効果的。(注意)ただし、衣服によっては、色落ちや繊維の痛みにご注意ください。
・スチームアイロン
熱く軽い蒸気がニオイ成分を高温で浮かしていっしょに揮発。(注意)衣服によっては、熱による衣服の痛みにご注意ください)。
・活性炭+プラ袋詰め密封作戦
木炭や活性炭のような脱臭効果があるものと衣服をプラ袋・ビニール袋に入れて封をする。活性炭が香料の分子を閉じ込めます。
・お風呂場の湯気
スチームアイロンと同じ原理ですが、残り湯の上で衣服をハンガーで吊しておけば、シワもニオイも取れる。
・陰干し
お洗濯後はタンスなどにしまわず通気性のよいところに数日間、陰干し。香料の自然な揮発を促進。
・日光干し(紫外線パワー)
日光に含まれる紫外線は多くの物質を分解・無臭化する効果あり。(注意)衣服によっては、紫外線による衣服の痛みにご注意ください)。
・木炭や活性炭を服のポッケに入れておく
木炭や活性炭のような脱臭効果があるものを衣服のポッケなどに入れておくと効果的かも。
・市販の消臭剤
まるで効果がないものが多かった市販消臭剤ですが、近年の消臭剤はハイテク化が進んでいますので、試される価値があります。(スプレー式の消臭剤は液体状の消臭成分を衣服にかけるものが多いので、シミなどご注意ください)
・空気清浄機
近年の空気清浄機は、オゾンやプラズマなどニオイ分解・消臭効果機能を持ったものが少なくありません。清浄機の近くで干しておきます。
私の実験では穏やかですが、なかなかよい効果がありました。当社には数種類の空気清浄機がありますが、衣服のニオイ取りに効果的なものとそうでないものがありました。
・まとめ
同じ対策でも劇的な効果がある場合と、あまり効果がでない場合があります。また、衣服にしみた香料にもいろいろな種類がありますので、すべての香水に対して同等に効果があるわけではありません。
(2015-01-07)
( 香水工場の )
香る生活
2015年、新年おめでとうございます
新しい年が巡ってきました。昨日と同じ空気、同じ気候ですが、なぜか新鮮な気持ちになります(元旦)

昨年はどんな一年でしたか?当社にとって昨年は、比較的平穏な一年でした。
新作香水は、社内的にはいくつか制作しましたが、製品化にはいたらず、廃盤もなく、また毎年の心配事であるブルガリアローズの出来映えは、収穫時に異常気象に気を揉みましたが、例年並みでした。
今年は、多少波乱気味かもと予想しております。原料やボトルなど、当社製品の資材類はほとんどが輸入物で、昨今の円安の影響が、いよいよ顕著にではじめています。
社内オペレーションに関しては、ある問題が露見しはじめました。種類の多さです。あまりにも多くの種類の香水を製造しており、製造管理や在庫管理が、若干、危なげです。
(2015-01-01)

2014年は、比較的平穏に過ぎました
昨年はどんな一年でしたか?当社にとって昨年は、比較的平穏な一年でした。
新作香水は、社内的にはいくつか制作しましたが、製品化にはいたらず、廃盤もなく、また毎年の心配事であるブルガリアローズの出来映えは、収穫時に異常気象に気を揉みましたが、例年並みでした。
2015年は、やや波乱気味でしょうか?
今年は、多少波乱気味かもと予想しております。原料やボトルなど、当社製品の資材類はほとんどが輸入物で、昨今の円安の影響が、いよいよ顕著にではじめています。
社内オペレーションに関しては、ある問題が露見しはじめました。種類の多さです。あまりにも多くの種類の香水を製造しており、製造管理や在庫管理が、若干、危なげです。
(2015-01-01)
( 香水工場の )
香る生活
勝手にメール便応援団
なぜメール便?
私が体験した「メール便」のトラブルとその回避方法、賢く付き合う方法を提案します。
※ここで述べる「メール便」は、ヤマト運輸株式会社が提供する「クロネコメール便」を指します。
メール便の配送トラブル発生率
2007年(*1)、当社は1万冊(ヤマト運輸では「通」でなく「冊」という単位が使用される)の「メール便」を発送しました。そして、そのトラブル(事故)発生率は1%、約100冊でした。
その3年前、当社の「メール便」のトラブル発生率が3%だったことを考えるとかなりの改善が見られます(この記事を再投稿している2014年12月現在、事故発生率はさらにさがり、0.3%程度)
(*1) この記事は、2008年に投稿した記事を修正再投稿したものです
「メール便」と「宅急便」の違い
「メール便」とは、文字通り書類などの薄くて小さな荷物を配達するヤマト運輸のサービスです。郵便物同様、荷物をポストや新聞受けなどに投函するサービスです。
「メール便」は「宅急便」と違います。配送料金が安価である代わりに「宅急便」と比較すると様々な制約があります。
制約内容を列記します。
・荷物のサイズ制限:長辺40cm以内、厚さ2cm以内
・ポスト投函
・配達の日時指定はできない
・受取人氏名と表札の名字が違うと返送される
・転居などに伴う転居先への転送サービスはない
・ポスト投函
・配達の日時指定はできない
・受取人氏名と表札の名字が違うと返送される
・転居などに伴う転居先への転送サービスはない
配達トラブルの原因
「メール便」の配送トラブル(未着、未配達、誤配、投函ミス、紛失、損傷、損減)の原因は、もう一言につきます。「ポスト投函」だからです。
「宅急便」は、本人や家族に手渡して署名や受領印を取ります。つまり「対面確認」が原則。
ヤマト運輸のドライバーは、お届け先の相手に対面するまで何らかの手段を駆使して、相手に会いに行きます。多少住所に不備があっても電話確認によって詳細が把握され、対面することで誤配送防止にもなります。
一方、「メール便」の原則は「ポスト投函」。一方的に入れてミッション終了です。当然考えられるリスクは「誤配送・投函ミス」。そして投函後の「窃盗」。
そして、そもそも配達先住所の不備や不明点のためにポストまで到達できないこともあります。当社の場合、目標の住所に到達できないというトラブル(事故)が一番多いのです。
到達できない場合、「宅急便」のドライバーはお届け先に対して電話連絡で確認してくれますが、「メール便」は電話連絡をしません。そういう仕様のサービスです。
このように「人に対して荷物を届ける宅急便」に対して、「メール便」には「特定の場所に届ける」という思想あります。
クロネコメイトさん
「宅急便」の配達は、ほとんどがヤマト運輸の正規社員でヤマト運輸の制服を着用しています。
「セールスドライバー」と呼ばれる人々です。一方、「メール便」の配達は私服の人々で「メイトさん」と呼ばれています。正式には「委託配達員(クロネコメイト)」。彼らはほとんどがヤマト運輸の社員ではなくヤマト運輸の委託を受けた個人の方々です。
メイトさんは、例外はありますが、ヤマト運輸株式会社から委託契約書によって正式に委託された個人事業主です。事業主であるから配達に失敗すれば、自らの事業に影響をそのまま受ける方々です。
身障者(チャレンジドピープル)
また、身体に軽度の障害を持ったメイトさんも存在します。
私は当社地区を担当している「メール便」サービス管理責任者の方との打ち合わせで初めてその事実を知り驚くと同時に、昔読んだ故・小倉昌男氏の本を思い出しました。
小倉氏は、前ヤマト運輸の社長にして「宅急便」(ヤマト運輸の商標)というコトバの生みの親であり、それまで事業として成立不可能といわれていた個人宅配事業を成立させた経営者。
また運輸省(現国土交通省)と泥沼の闘いを演じた「闘う事業家」として有名ですが、ヤマト運輸を退いた後は数十億円もの私財を投じて福祉財団を設立し、無報酬で障害者の自立支援に奔走した人物です。
メイトさんが「投函完了」するまで
メイトさんは、通常は自転車で比較的狭いエリアを配達します、一日100通から200通、時間にして早朝から3時間程度、人によっては6時間程度が多い。
ポストに投函する前にラベル(配達伝票)にプリントされているバーコード(ヤマト伝票番号)をバーコードリーダーでピッとします。
そのデータはリアルタイムにヤマト運輸に転送されシステム上「投函完了」のフラグを立てる仕組みになっています。つまり「投函完了」の表示はかなりリアルタイムに行われています。
配達状況は下記のサイトにて確認できます:
クロネコヤマトの荷物お問い合わせシステム
配達伝票に印刷されている伝票番号を入力してボタンを押すことで、その時点での荷物の状況が確認可能可能です。
「伝票番号」を使用して配送中荷物の追跡が可能です。「伝票番号」は一般に「トラッキング番号(Tracking Number)」と呼ばれます。
「投函完了」は正しいか?
システム上「投函完了」と表示されていても、実際は配達されていない事故が起きています。なぜ起きるのでしょうか?圧倒的に多い原因は誤配送。違った人のポストなどに投函する投函ミスです。
配達環境は悪化傾向
・無表札化
都会の新しいマンションやアパート、一戸建ての住宅の無表札化が進んでいます。ポスト投函の「メール便」に事故発生率を高める原因になっています。
特に同じ住所や番地に複数の住宅がある場合や転居されて違う人が入居している場合、表札がないと致命的なミスに繋がります。
・ポストの受け口の極小化
本当に手紙程度のものしか入らないポストが増えてきました。
・B4サイズの配送物の増加
「メール便」の規定サイズ外ですが、B4サイズ(257mm×364mm)の配送物は、やはり多くのポストから半身はみ出して、窃盗や盗難のリスクを高めます。
・知らない同居人の増加
一つの部屋に表札以外に多数の方が同居してる場合。表札があっても、実際は違う人が入居している上に出入りが激しい部屋も増加傾向。
・同業者による嫌がらせ
個人宅配事業は、現在運輸業界のメジャープレイヤーたちによる総力戦の様相を呈しています。中にはライバル社に対して個人的な恨みを持ち、ルール外の行動に出る人も希に存在します。たとえば、「メール便」を抜き取り近くのゴミ箱に捨てるなど。
・盗難・窃盗の増加(オークション人気と関連あり)
オークションで落札されたモノが、安価な「メール便」で配送されるケースがあります。「メール便」は、チケットや株券などの有価証券類は送ることが禁止されていますが、ヤマト運輸では中身が把握できないため、第三者にとっても価値あるモノが相当数の配送されているようです。
また、いかにも「商品っぽい」配送物がポストに投函されていると盗難癖・窃盗クセのある人々の欲情を駆り立てるようです。窃盗犯は、行為を繰り返す傾向にあります。
「メール便」配達トラブルのケーススタディ
「メール便」には実際に下記のようなトラブル(事故)が発生しています。「→」印より右は各トラブルに対するヤマト運輸の対応方法です:
・伝票に書かれた住所不備や間違いによる住所不明→荷主へ返送
・メイトさんによる誤配送、投函ミス→「投函完了」となりトラブルと認識されない
・ポストが小さすぎて配達物が入らない→荷主へ返送(不在票や連絡票を残してくれる場合がある)
・ポスト投函後の窃盗・盗難→「投函完了」となりトラブルと認識されない
・ポスト投函後の紛失→「投函完了」となりトラブルと認識されない
・転居後の違う入居者への配達(ポストに表札や名字がない場合に多発)→「投函完了」となりトラブルと認識されない
・ヤマト運輸内での行方不明→ヤマト運輸による運賃分の補償または同等品の無料再配送
・メイトさんによる誤配送、投函ミス→「投函完了」となりトラブルと認識されない
・ポストが小さすぎて配達物が入らない→荷主へ返送(不在票や連絡票を残してくれる場合がある)
・ポスト投函後の窃盗・盗難→「投函完了」となりトラブルと認識されない
・ポスト投函後の紛失→「投函完了」となりトラブルと認識されない
・転居後の違う入居者への配達(ポストに表札や名字がない場合に多発)→「投函完了」となりトラブルと認識されない
・ヤマト運輸内での行方不明→ヤマト運輸による運賃分の補償または同等品の無料再配送
その他、家族が受取り、本人に渡たすことを忘れてしまうケースも何回か体験しました。
配達トラブルの多くは、住所の不備や間違いです。ここをしっかり手当てすれば、トラブル発生率は格段に下がります。それ以外は、ユーザーのアクションとは無関係なトラブルであり、この部分は、ヤマト運輸さんの努力に期待するしかありません。
(2014-12-30)
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